李茂貞
856-924
唐末・五代の武将・群雄。岐の王。本名は宋文通。神策禁軍所属の博野鎮の卒から立身して隊長となり、
黄巣の乱以後、転々とした僖宗にしたがい功をたて李姓を賜った。鳳翔節度使
李昌符の反乱を討伐して後釜にすわり、関中を服属させて昭宗の討伐軍を破り、長安を脅かして岐王に封じられた。昭宗を拉して天下に号令しようと企てたが、
朱全忠に囲まれて和を請うた。かつて十道二十州あった李茂貞の勢力は、三道を前蜀に、五道を朱全忠に奪われ、二道七州に転落、後梁時代には蜀と結び、後唐に入って荘宗に降伏した。
史料
『新五代史』巻四十 雑伝第二十八 李茂貞
参考文献
『アジア歴史事典』2(平凡社,1959)
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最終更新:2023年05月29日 09:47