中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

到へと続く道

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shion-atori

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本土での任務中、興味深い情報に遭遇した。
そこそこ適当だが現代語訳すると大体以下のようになった。

古のもの、天を見上げ神成るを目指す。
古き神を堕とし、狩るもののけ。
山野より出しその魅(すだま)人により鬼の咎を受ける。
それでも古のものは天に到る道を求める。
古き神を堕ろし、駆る人ならざる人。
かれ等は神に非ず、人に非ず。
かれ等はただもののけ。
すべてを踏み天を見上げるもののけ。
かれ等の到るとき、もののけはかみなる。
かみなるもののけは、受けし鬼の咎をかえすだろう。
人はその魂を魅とし、終わりを告げるだろう。
こころせよ、もののけは未だ到る道の歩みを止めず。
こころせよ、到る道は人の中にある。

物の怪という異名を持つ侵魔の目的を探るために
古い文献を読み漁っていた時に偶然見つけた石碑の写真。
今回の仕事には関係なかったのだが、非常に気になった。
前に少し聞いた、三木の目的も同じような話だったしな。

まあ、本当のところは三木も隠したがっていたようだから
この話はあまり口外しないようにする。
書き留めておくのは、知った過去と話さない誓いを忘れないためだ。
俺は三木にも返しきれないほどの恩と借りがある。
恥知らずな真似はしたくないからな。

仕事は問題なく完遂、くだらない破壊目的だった。
正直少しつまらなかった。


カテゴリ: [普通] - &trackback() - 2012年06月05日 00:52:57

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