学校教育法施行規則第24条

第二十四条  小学校の教育課程は、国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、家庭及び体育の各教科(以下本節中「各教科」という。)、道徳、特別活動並びに総合的な学習の時間によつて編成するものとする。
○2  私立の小学校の教育課程を編成する場合は、前項の規定にかかわらず、宗教を加えることができる。この場合においては、宗教をもつて前項の道徳に代えることができる。

第二十四条の二  小学校の各学年における各教科、道徳、特別活動及び総合的な学習の時間のそれぞれの授業時数並びに各学年におけるこれらの総授業時数は、別表第一に定める授業時数を標準とする。

別表第一 (第二十四条の二関係)

各教科の授業時数 一年 二年 三年 四年 五年 六年
国語 272 280 235 235 180 175
社会 70 85 90 100
算数 114 155 150 150 150 150
理科 70 90 95 95
生活 102 105
音楽 68 70 60 60 50 50
図画工作 68 70 60 60 50 50
家庭 60 55
体育 90 90 90 90 90 90
道徳の授業時数 34 35 35 35 35 35
特別活動の授業時数 34 35 35 35 35 35
総合的な学習の時間の授業時数 105 105 110 110
総授業時数 782 840 910 945 945 945

備考
一 この表の授業時数の一単位時間は、四十五分とする。
二 特別活動の授業時数は、小学校学習指導要領で定める学級活動(学校給食に係るものを除く。)に充てるものとする。
三 第二十四条第二項の場合において、道徳のほかに宗教を加えるときは、宗教の授業時数をもつてこの表の道徳の授業時数の一部に代えることができる。(別表第二及び別表第三の二の場合においても同様とする。)


 ここでは小学校の教育課程の構成要素について書かれています。各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の4つから成り立っているとされており、別表にはその標準の時間数が規定されています。
 これらの構成要素が適切であるのかは、自由に議論していいでしょう。なぜなら時代とともに変化しているのですから、絶対的なものではありません。また、経済的な先進国が集まってつくっているOECDという組織が行ったPISAという国際比較学力テストで日本は2003年の第2回で前回よりも落ち込んでしまって、かなりショックを受けた人たちがいて、総合的な学習やゆとりをやめようとか、縮小しようという雰囲気が醸しだされています。もちろん、総合的学習はまだやり始めたばかりだから、学力低下とは関係なく、むしろもっとやったほうがいいという意見もあります。
 総合的学習などは評価が非常に分かれるところです。
 また、生活科は新しい教科で、以前は小学校1年生から理科と社会がありました。小学校1年では国語と算数でいいという意見もありますが、それに代わって生活科がいいのかは、当時はやはり議論がありました。
最終更新:2007年02月23日 22:18