総合的な学習の時間
総合的な学習の時間は、横断的・総合的な学習や児童生徒の興味関心に基づく学習を通じて、自ら課題を見つけ問題解決能力を育てることや、自己の生き方について自覚を深めるなどをねらいとして設けられ、1998年改訂小・中学校学習指導要領に、1999年盲・聾・
養護学校学習指導要領それぞれに記載された。それから2003年の学習指導要領一部改正では新たに、各教科及び
特別活動で身につけた知識や技能などを相互に関連づけ学習や生活に生かしそれが総合的に働くようにすることがねらいに付け加えられた。
総合的な学習の時間の活用方法は各学校に委ねられており、創意工夫を十分発揮して児童生徒の興味関心や地域や学校の特色に応じた課題などについて学習したり活動したりすることとなっている。また実際には、総合的な学習の時間とは、
教育課程においての時間種別を表す用語であり、各学校における総合的な学習の時間の名称は各学校が自由に定めることになっている。
授業時間は
小学校第3.4学年で年間105単位時間、第5.6学年で年間110単位時間、中学校では各学年年間70単位時間以上配当されている。
しかし、総合的な学習の時間は各学校によって格差が生じることが問題視されている。また、総合的な学習の時間は教科学力の向上には結びつかないため、廃止すべきというような否定的な声も上がっている。より一層創意工夫が叫ばれている。
最終更新:2008年06月15日 19:22