環境問題は、極めて幅の広い問題であり、したがって、
環境教育も、その対象は身近な身の回りの問題から地球規模の問題までの広がりを持ち、その学習領域も自然科学・社会科学の分野から一人一人の感性や心の問題にまで及んでいる。また、ある意味で、一人一人の子供たちの生き方にもかかわる課題でもある。このような環境教育の特質を考えると、それは単に、
学校教育における取組のみをもっては、到底そのねらいを達成できるものでなく、幼少年期からの、学校、家庭、地域社会のそれぞれの場における様々な取組によって、初めてその実効が期せられるものである。
「環境から学ぶ」:子供たちが、豊かな自然や身近な地域社会の中での様々な体験活動通して、自然に対する豊かな感受性や環境に対する関心等を培うということ。
「環境について学ぶ」:環境や自然と人間とのかかわり、さらには、環境問題と社会経済システムの在り方や生活様式とのかかわりについて理解を深めること。
「環境のために学ぶ」:環境保全や環境の創造を具体的に実践する態度を身に付けること。
これらの視点が重要であると考えた。ということが提言された。
☆中央教育審議会の任務とは‥
(1) 任務
文部大臣の諮問に応じて教育に関する基本的な制度その他教育,学術又は文化に関する基本的な重要施策について調査審議し,及びこれらの事項に関して文部大臣に建議する。
(2) 委員
[1] 文部大臣が内閣の承認を経て任命する20人以内の委員で組織する。
[2] 必要があるときは,臨時委員,専門委員を置くことができる。
第15期中央教育審議会(平成7年4月~平成9年4月)について
(1) 諮問及び答申
- 平成7年4月26日、 「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」諮問
- 主な検討事項
[1] 今後における教育の在り方及び学校・家庭・地域社会の役割と連携
[2] 一人一人の能力・適性に応じた教育と学校間の接続の改善
[3] 国際化,情報化,科学技術の発展等社会の変化に対応する教育の在り方
- 平成8年7月19日、主な検討事項のうち、[1] 並びに[3] について 第一次答申 を提出。
最終更新:2007年06月19日 15:00