新教育運動
19世紀から20世紀前半ころまで欧米諸国の教育界において展開された。帝国主義段階に入った欧米諸国における対応で、それまでの古典中心・
注入主義の教育から
児童中心主義の教育に改める運動である。
「新教育」という名称は
ドラモン?(1852-1907)の著書である
『新教育』(1898)に由来している。アメリカでは進歩主義運動、ドイツでは改革教育学ともよばれることが多い。
スウェーデンの女性教育家である
エレン・ケイ(1849-1926)は
『児童の世紀』(1900)の中で「教育の最大の秘訣は、教育しないことにある」と断言し、20世紀は子どもが自由に創造的に生きる時代になるであろうと予言した。
また、この運動は
ルソーの
『エミール』の影響も受けている。
最終更新:2008年05月25日 15:01