プロジェクト・メソッド

20世紀前半アメリカのキルパトリックデューイ経験主義教育理論を具体化した方法。この方法では学習の最初に目的を設定し、実行計画を立て、最後に評価するという4つの過程を経験する(「目的-立案-遂行-評価」の四段階の教授法と考える事もできる)。

子ども自らが、学習の目標を立て、学習遂行のための具体的な計画を立て、実際に遂行し、結果を反省的に考察するというプロセスで展開される。
教師は、適切なテーマや問題の設定がなされているかを判断し、計画や活動に必要な条件を整え、学習者の相談に応ずるなどの支援を行う。企画、計画、実行することにより、課題の遂行能力や知識、理解、技術などの能力の獲得を目指す学習方法である。

この方法は、教科に区分された学習ではなく、学習者の生活経験を基盤とした学習方法であり、カリキュラムの相関や統合が図られるろころに特徴がある。

学習者は、学習課題に対して、生活の中から課題を見出し、自主的にこれを解決することで学習するが、キルパトリックはこうした方法こそが豊かな成果をもたらすと主張した。


プロジェクト・メソッドは、一定の基礎・基本の学習をした後、学習成果を総合・応用・発展させる時期に取り入れることで、効果が上がる方法である。



          ~歴史的には・・・~

1920年代のアメリカにおける進歩主義の代表的な方法論であり、日本にも影響を与えた。
プロジェクト・メソッドは、今日でも夏休みの自由研究や家庭科のホームプロジェクトなどにその継承的形態を見ることができる。
最終更新:2007年03月07日 00:17