2002年4月から施行された新学習指導要領の制定に伴って、文部科学省によって定められた方策。
 「心の教育」と「確かな学力」の向上に重点を置き、学びへの意欲や習慣を十分身につけ、一人ひとりの個性や能力を最大限に伸ばしていく課題が必要であるとした。
 この取り組みには、きめ細やかな指導と発展的な学習によって個人の能力に応じて力を伸ばすことが示され、学習指導要領が最低基準であることが定められている。理解の進んでいる子どもに対しては、学習指導要領では「取り扱わない」とされているものでも、必要に応じて指導してもよいとされた。

 各学校の取り組みとしては、以下の5点の方策を実施することがしめされた。


1 きめ細やかな指導で、基礎・基本や自ら学び自ら考える力を身につける

 国の定めている授業時間数はあくまでも標準であり、必要に応じて柔軟な時間割を組むこと。「つまずき」克服のための少人数授業や習熟度別指導の取り入れ、小学校においても、教員の得意分野を生かした教科担任制の導入など

2 発展的な学習で、一人一人の個性等に応じて子どもの力をより伸ばす

 学習指導要領の内容を十分理解した生徒には、発展的な学習に取り組ませ、さらなる力を伸ばす。

3 学ぶことの楽しさを体験させ、学習意欲を高める

 総合的な学習の時間などを利用し、各教科等の学習と関連付けつつ、実社会での生きた知識や経験に触れる機会を増やす。また、具体的な目標を自ら立てて取り組ませるなど、学習意欲を高める工夫。

4 学びの機会を充実し、学ぶ習慣を身につける

 朝の読書や、放課後の時間、家庭での学習の充実を図り、児童生徒の学ぶ機会を充実させる工夫。個々の児童生徒に対し、学習の方法や主体的に調べる学習などの指導の工夫を行う。

5 確かな学力の向上のための特色ある学校づくりを推進する

 全ての学校において、先の工夫を行い、自己点検自己評価を通じて成果の検証を適切に行うことが大切であり、更なる教育の改善の工夫を学校全体で行っていくこと。 


ゆき

最終更新:2007年08月07日 15:04