心の教育


 神戸市の小学生殺傷事件を皮切りに多発した事件などを受け、1997(平成9)年に中央教育審議会は「新しい時代を拓く心を育てるために~次世代を育てる心を失う危機~」を提出した。
ここでは、生きる力の核となる豊かな人間性について、以下の6つを挙げている。

1.美しいものや自然に「感動する心」などの柔らかな感性
2.正義感や公正さを重んじる心
3.生命を大切にし、人権を尊重する心などの基本的な倫理観
4.他人を思いやる心や社会貢献の精神
5.自立心、自己抑制力、責任感
6.他者との共生や異質なものへの寛容

 これらの感性や心を育成するために学校、家庭、地域において提言がなされるなどの動きがある。これは道徳的実践力の向上とみており、更なる道徳教育の充実が示されている。
 これを踏まえ、1998(平成10)年の学習指導要領改定ではボランティア活動など体験的・実践的な指導の充実、学校のガイダンス機能の充実、スクールカウンセラーの派遣などが行われた。

めぐみ
最終更新:2007年09月15日 00:46