学習の転移
一つの知識・技能を習得したことにより、他の知識・技能の習得の仕方に影響が及ぼされることを
学習の転移という。
これには①正の転移:過去の経験や学習が後の学習に対して促進的に作用する場合、と②負の転移:過去の経験や学習が後の学習に対して妨害的に作用する場合の二種が考えられる。
《転移に影響する条件》
①同一要素:学習教材・態度・手続きの方法に同一要素が必要
②学習教材の類似
③経験の一般化:他の場面にも適用されることが必要
④学習の方法:訓練することが必要
⑤学習者の態度:分析的な注意深い手続きをとることが必要
⑥学習の程度:最初の学習の程度が進むことが大切
⑦学習者の知能:知能が高いと良い
⑧訓練学習と転移検査の間の時間:短いほど良い
《
学校教育と転移》
①
形式陶冶説
・学習効果は転移する
・文化財を修得するのに必要な一般的能力(国語・算数)を訓練
②
実質陶冶説
・学習効果は転移しない
・いろいろな文化内容や教科を訓練
最終更新:2007年04月26日 00:59