某月某日、冬。わんわん帝國の一国、詩歌藩国──
その日、10を数えるソットヴォーチェが人知れずこの国を発った。
まだ朝霧も消えぬ間に、誰の見送りを受けるでもなく。
にゃんにゃん共和国の艦隊と合流し、その護衛をするためであった。
まだ朝霧も消えぬ間に、誰の見送りを受けるでもなく。
にゃんにゃん共和国の艦隊と合流し、その護衛をするためであった。
大艦隊の存在は早晩明らかになるにせよ、結集する前に知られてはならない。
それゆえの隠密行動……だが、帝国に所属するものがなぜ共和国艦隊の護衛をすることになったのか。
それゆえの隠密行動……だが、帝国に所属するものがなぜ共和国艦隊の護衛をすることになったのか。
これから語られるのは竜と、それに関わった者達の記録である……。

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