無いもん参照してバグったらこうなんねん ◆oub/vvrBRg
会場では依然として、ロリコンとリョナラーを大いに含んだ客が多数盛り上がっている。
中にはこの演出でリョナ趣味やらなんやらに目覚める奴も居るほどだ。
新規収録された声優の艶っぽい声が、イケナイ領域に目覚めさせているようだ。
まあ、ガンマ本人はそんなことも知らずに電流を流し続けているのだが。
「あ、うあぁ、ああ……」
詩緒の声が弱弱しくなって来たあたりで、消耗を抑えるために電流を少し弱める。
もう、抵抗する体力など残っていないだろう。
ガンマは弱りながら倒れこもうとする少女を、ニヤニヤと見つめていた。
「きょう、He」
その一言を呟いた瞬間、少女の身体がビクンと大きく跳ねた。
地面に対し直角に立ち上がり、白目を向いたまま泡を吹き。
身体のありとあらゆるパーツがあり得ない方向に曲がり。
半身は地面にめり込み、声ならざる声が響き。
ありとあらゆる場所に血と肉を撒き散らしながら。
それは暴れる、というより蠢くと表現するのが相応しいと思えるほどのありえない動きをしていた。
この光景には流石のガンマもビビったのか、一目散に逃げ出した。
【枸雅詩緒 死亡】
【B-3/一日目/深夜】
【ガンマ=ハングドクロス】
[状態]:体力ゲージ満タン
[装備]:不明(あるかもしれないしないかもしれない)
[道具]:不明(あるかもしれないしないかもしれない)
[基本方針]:ヤバいから逃げよう
とりあえず、人間は抹殺するから。
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「お、おいおい、マジかよ……」
「貴重なロリが……」
「モータルコンバットでもここまで行かないだろ」
「俺、トイレ行ってくるわ……」
「おい! どうなってんだよスタッフ!」
釘付けになっていたギャラリーどもが、一気に葬式の空気を漂わせる。
無理はない、ロリが電撃攻撃を浴びて骨やらなんやらがスケスケになって盛り上がっていた矢先のことだった。
しばらく焼肉屋には行けそうにないほどの、口にするのもおぞましい程のスプラッタが繰り広げられたからだ
「あー……そっか、そりゃそーなるよね」
客が明らかに意気消沈している中、スタッフは一人納得していた。
ヤバいスプラッタが始まる前、詩緒は一人の名前を呼んでいた。
枸雅匡平――――そう、今回のロケテVerでは使用できないキャラクターの名前だ。
だが、開発は詩緒のAIを修正することをウッカリ忘れてしまったらしく、匡平が居る前提のAIを組んでしまった。
そして、詩緒は匡平の名を呟いた。
本当はここで匡平に関するイベントやらなんやらが始まる予定だったのだが、今回のVerに匡平は居ない。
ということで参照するべきキャラクタIDやらなんやらが足りなくて、詩緒のAIがバグってしまったのだ。
イベント演算やらなんやらが誤動作に誤動作を重ね、詩緒の身体でスプラッタが起こってしまったのだ。
分かりやすく言うと、ニンテンドー64のゴールデンアイ007の有名なゲッダンをやったところ、洒落にならないスプラッタになったって言うことだ。
「やっぱアークってクソだわ」
ロケテ参加者は、激怒した。
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ガンマは逃げたから、知ることはなかった。
詩緒だったものが、彼が逃げ出した後もただひたすらに蠢き続けていたことを。
そこに異質な"何か"が生まれ始めていたことを。
開発のウッカリミスが、ゲーム崩壊を招きそうになっている事をまだ誰も知らない。
最終更新:2013年01月23日 10:31