よーく考えよー、お金は大事だよー ◆oub/vvrBRg
格闘ゲーマーのメッカ、中○T○Fで迎えた新作ロケテ
開幕寝坊で大遅刻、行列は途切れることの無い長さだった
店内に響くファンのため息、どこからか聞こえる「やっぱりクソゲーだな」の声
無言で帰り始める客達の中、ナマモノのアーミンは独りベンチで泣いていた
山のような取材で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より面白いアーケードゲーム……
それを今の時代で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ……」アーミンは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、アーミンははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って仕事をしなくちゃな」アーミンは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、アーミンはふと気付いた
「あれ……? 筐体がある……?」
ベンチから飛び出したアーミンが目にしたのは、誰もプレイしていない古めかしいアーケード筐体だった
少し画面焼けが憎らしいブラウン管に、最新技術を駆使して作られた映像が映っていた。
どういうことか分からずに呆然とするアーミンの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「アーミン、実際にプレイして取材だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったアーミンは目を疑った
「み……みずしなさん?」 「なんだアーミン、居眠りでもしてたのか?」
「は……浜田編集長?」 「なんだアーミン、かってに浜田さんをクビにしやがって」
「近藤るるるさん……」 アーミンは半分パニックになりながら大型モニターを見上げた
そこには、PRESS STARTと大きく描かれた画面があった。
暫時、唖然としていたアーミンだったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「遊べる……遊べるんだ!」
オザワからクレジットカードを受け取り、筐体へ全力疾走するアーミン、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった……
┌┤´д`├┐<ZZZ...
┌┤´д`├┐<…………
┌┤´д`├┐<おちおち寝てらんねえぜ
どこかのコピペのような喧騒の中、5様は目覚めた。
画面を見ると目の前には一人の少女が、此方を睨みつけていた。
なんだかそれは人間のような感じで、ようやくこのゲームをプレイできました!! 感が溢れている。
ぬぼーっとしていると、突然少女の周りから大多数の人間が押し寄せてきた。
なんだこのゲームストライカーもあんのか、そんなことを考えていた時である。
「行くぞっ! 燃え上がれ……紅蓮の刃!!」
「俺が仕留める!矢は破壊の徒となり……
地の果てまでも追いつめる!!
天威、浄破弓!!」
「取っておき出しちゃうよ!
出でよ、創世の輝き! ビッグバン!!」
「見よ!真の召喚という奴を!
自然を司る四大精霊よ……
今こそ我が前に具現せよ!
イフリート! シルフ! ノーム! ウンディーネ!」
「これで終わりです……忍法、児雷也! 来い!!」
「耐えられるかなぁ?
小さき羽根の纏い手よ!
蒼穹に想いを馳せ、今こそ舞い上がれ! とりゃっ!」
「幕を引くとしよう!
受けよ! これが再生の輝きッ!!」
「これで終わりだ!
こいつは、未来に託す永劫の剣だ!
斬! 空! 天翔けぇぇぇぇぇん!!」
「氷霧に彷徨え! 凍牙に果てよ!
冷気に抱かれて刹那に沈め!
インブレイスエンド!!」
「行きます、ありったけ!
唸れ、炎よ! 舞え、吹雪よ! 切り裂け、風よ!
とどめっ! ディバインパウア!!」
「永劫なる風よ! 我が意志に集え!
逃さん! 皇舞旋煌閃!!」
「覚悟は出来たか? 魔神剣・刹牙!!
過去を……断ち切るッ!!」
「今! 楽にしてやるよ! 消えなッ!!」
「えぇーい! すごいのいくよぉ! ワイルドギース!!」
「どうしたどうしたぁ! ノリが悪いぜ!
とっとと消えなッ!!」
「筋肉の躍動!
どりゃぁ!うりゃぁ!もう一丁!これで仕舞いだ!!」
「火龍炎舞!燃えろぉー!!」
「全てを癒す、至高の光よ! 白きを紡ぎ、安寧を示せ!
光あれかし、再生を紡ぐ白き摂理!」
「これぞ、アイフリードに伝わりし秘伝!
いっきますよぉ! エターナルスロー!!
えへへ♪」
「エレメンタルマスター!! ウッハッハッハッ!!」
すげーいっぱいの人間が現れて、一斉に自分に向けて攻撃を仕掛けてきた。
たぶん、食らったら死ぬんだろうなあと思いながら5様はその光景を見つめていた。
「すげー!! テイルズキャラ大集結じゃん!」
「センセーの目つきが変わってるよ……」
プレイに集中する5様の隣から、そんな声が聞こえた。
どうやら対戦相手の少女を操っているプレイヤーらしい。
同じゲームをプレイしているならば、そこに隔たりは無い。
あらかじめ仕込んでおいたムテキングで、超人数の中を駆け抜けていく。
演出に夢中になっているのか、相手は棒立ちも良いところの少女の下へ向かう。
そして、手馴れた手つきでコンボを叩き込み。
「何本目に死ぬかな?」
サクっと星を奪って一撃技を叩き込んだ。
「あー、負けちゃった」
「あのー」
「負けちゃいましたけど、最新技術のAIとかグラフィックって凄いですね!!」
「あのー、非常に申し上げにくいんですが」
「何?」
「課金額、国家予算ぐらいになってます」
翌日、ベンチで冷たくなっているアーミンが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った。
┌┤´д`├┐<…………
┌┤´д`├┐<そういや俺も死兆星輝いてンじゃん
┌┤´д`├┐<アレ、出来るのかな
そう、5様も先ほどの股間強打で星をゴッソリと持っていかれていた。
自分の七星ゲージが尽き果て、死兆星が輝いていることを確認した5様。
ふと、頭の中に浮かんだことを、何の疑いも無く試していく。
カカカッ、ポンッ
「お前の拳では、死なん!」
┌┤´д`├┐<あっ…………(察し)
「さらばだァーーーーーーーーッ!!」
┌┤´д`├┐<…………
┌┤´д`├┐<…………
┌┤´д`├┐<死んじゃった
【メルディ 死亡】
【┌┤´д`├┐ 死亡】
最終更新:2013年01月24日 04:26