誰だって
誕生日を祝ってもらえると嬉しいものである。
それが自分にとって大切な人なら尚更である。
この物語は1人の少年の誕生日を祝う為に奔走する少女達の御話である。
傷心の少年と天真爛漫な氷精 セカンドシーズン 番外編
~誕生日パーティ~
8月18日 人里 シンの家 居間
チルノ霊夢大妖精「「「誕生日?」」」
レミリア「あら、知らないのかしら?誕生日というのは…」誕生日について説明しようとする
霊夢「いや知ってるけどそれがどうしたのよ?」
レミリア「今から2週間後の9月1日は
シンの誕生日よ?」
霊夢「な…」
チルノ霊夢大妖精「「「なんだってー!!!???」」」大声をあげる
レミリア「………どうやらその様子だと知らなかったみたいね」嫌な予感がしたので耳栓を持ってきていた
チルノ「なんでレミリア姉ちゃんは知ってるの?」疑問に思った
レミリア「ああ、私の中に宿っている…」
サウザー「ここは俺が説明しよう」突然レミリアの後ろに現れる
大妖精「せ、背中から人がー!!??」現れたサウザーを見て動揺する
サウザー「今から17日前にレミリアと共に人里を訪れてな」
霊夢「そういえばフランを寺子屋に入学させる為に来ていたわね」
サウザー「その手続きを終え、帰ろうとした時にシン(南斗)とレイ(南斗)に会ってな」
チルノ「そういや2人は人里の巡回のコンビだったね」←最近はシン(南斗)とレイ(南斗)から南斗聖拳を学んでいる
サウザー「その時に9月1日があいつの誕生日と知ったわけだ」
霊夢「成程ね…」
レミリア「それでシンへの誕生日パーティを企画しているのだけれど、貴女達も参加する?」
チルノ霊夢大妖精「「「参加する(します)!!」」」即答
レミリア「いい返事ね。なら早速紅魔館に来なさい」
8月19日 紅魔館 レミリアの私室
レミリア「それじゃ早速各々の役割を決めるわ」
霊夢「会場の用意と装飾・プレゼントの用意・料理とケーキの準備だったわね…」シンにしばらく紅魔館へ泊る事を伝えた
チルノ「あたいはプレゼントの用意がいい!!」同上
大妖精「じゃあ私はお料理の方に…」同上
霊夢「じゃあ私も料理組に回るわ」
レミリア「わかったわ。じゃあ私は会場組に回るわ」
フラン「私もお姉様と頑張る!!」
咲夜「私は料理組に回ります」
マユ「あ、私はプレゼントの用意に回りますね」レミリアに呼ばれてきた
妖夢「私は料理組に回ります」同上
鈴仙「私は会場組にします」同上
エルレイン「私は会場の用意に回りましょう」憑依神の代表で来た
レミリア「報告会は8月22日に行う。では各々の活躍に期待するわ。では解散!!」
8月19日 プレゼント組 素材決め
チルノ「ねえマユ姉」
マユ「なに?チルノちゃん」
チルノ「シン兄の誕生石ってなんだっけ?」
マユ「えーと…確かサファイアね」
チルノ「そうだ!マユ姉はサファイアでシン兄の腕輪を作って!」
マユ「?いいけどチルノ何を作るの?」
チルノ「えへへ…内緒♪」
マユ「?」
8月20日 会場準備組 会場決め
レミリア「3人共それぞれの案は持ってきたかしら?まず鈴仙」
鈴仙「私は人里がいいと思います」
レミリア「わかったわ。次、エルレイン」
エルレイン「私も人里が良いと思います」
フラン「私も人里がいいと思う!!」
レミリア「ふむ…。丁度私も人里がいいと思っていたところだわ。では人里の自警団と慧音、長老の許可を得ることが次の目標ね」
エルレイン「自警団の方は私が担当しましょう」
鈴仙「私は慧音さんに許可を貰って来ます」
レミリア「じゃあ私は長老から許可を貰えるようにしてくるわ。フランは会場の装飾品の準備に回ってくれるかしら?」
鈴仙エルレイン「「わかりました」」
フラン「はーい!!」
レミリア「では、解散!!」
8月21日 料理組 担当決め
霊夢「みんな料理班かケーキ班か決めてきたかしら?」
大妖精「私はお料理の方に回りますね」
妖夢「私も料理を担当させてもらいます」
咲夜「私はケーキを担当するわ」
霊夢「私もケーキを担当するから、そんじゃ解散!!」
8月22日 第1回報告会
レミリア「皆、集まったようね。では報告会を始めるわ。まずプレゼント班から」
マユ「現在パチュリーさんにサファイアの作成を依頼しています」
レミリア「サファイア…。なるほどね。それでパチェは?」
チルノ「メンドクサイと言って中々引き受けてくれないの…」
レミリア「わかった。サファイアに関しては私に任せなさい。では次」
咲夜「班分け及び作る予定の料理を決定、現在は試作に当たっています」
レミリア「わかったわ。会場は人里で里中の人全てが参加する形で許可を得たわ。
だから私達は2日後に人里に移るわ。美鈴、それまでの間紅魔館の守りを任せたわよ」
美鈴「はい!分かりました!」
レミリア「次の報告会は26日よ。では、解散!!」
8月23日 プレゼント組 素材確保
パチュリー「だからメンドクサイからイヤって言ってるじゃない」
マユ「そこをなんとかお願いします!!」頭を深々と下げる
パチュリー「イヤなもんはイヤなのよ」
レミリア「パチェ、手伝ってあげたらどう?」
パチュリー「レ、レミィ…」
レミリア「貴女ほどの魔法使いならサファイア位作れるでしょ?」
パチュリー「で、でも…」嫌そうな顔をする
レミリア「南斗鳳凰拳奥義…」
パチュリー「むきゅっ!?わ、わかったからテーレッテーだけはやめて!!」顔面蒼白
レミリア「そう?ならいいわ」
マユ「よろしくお願いします!!」
パチュリー「え、ええ。まかせなさい。1日で仕上げるわ」
8月24日 会場組 テーブルの配置決め
レミリア「まず今回のパーティを行う場所はデスティニーとデュナメスがある人里の中心で行うわ」テーブルの上にある人里の地図の中央部を黒ペンで丸を書く
鈴仙「それでテーブルはこう配置して…」レミリアの書いた丸の中に赤ペンで小さな丸を書く
エルレイン「自警団の巡回ルートはこのようになります」青ペンで自警団の巡回ルートを書く
フラン「こっちの方もお兄さん達のおかげで装飾品の搬入が終わったよ!」
エルレイン「自警団の仕事はお休みですか?貴方達」
シュウジ「うむ、だから暇を持て余していた時に荷物を運ぶこの娘がおってな」
ジャギ「流石にこんな子供に重荷を背負わせるのもな…」
キョウジ「こういう力仕事は我々の独壇場だからな。だから我々も手伝わせてもらった」
レミリア「助力、感謝するわ」頭を下げる
ラオウ「顔を上げよ。紅魔館の主よ」
トキ「私達も勝手に手伝っているだけなので気にする必要はありませんよ」
シン(南斗)「俺達でよければいつでも力になろう」
レイ(南斗)「少女ばかりに仕事をさせるのは気が引けるからな」
フラン「お兄さん達、ありがとう!!」
8月25日 料理組 人手増加
大妖精「霊夢さん」
霊夢「?どうかしたのかしら?大ちゃん」
大妖精「輝夜さんが私達に協力してくれるみたいです」
霊夢「え?あいつが?」
輝夜「私達の恩人の誕生日パーティなのだから私も手伝わせてほしいのよ」@家事万能
妖夢「輝夜さんが料理組に入ってくれるので霊夢さんと咲夜さんも頑張って下さいね!!」
咲夜「まかせておきなさい。霊夢、明日誕生日パーティで作るケーキの試作品を作るわよ!」
霊夢「りょーかいっと」
8月26日 第2回報告会
レミリア「それでは2回目の報告会を始めるわ。まずプレゼント組!」
マユ「はい!パチュリーさんが作ってくれたサファイアをチルノちゃんが作った腕輪にはめ込む作業に入っています。あと…」
レミリア「あと?何かしら?」
マユ「チルノちゃんは単独でお兄ちゃんに何かをプレゼントするようです」
レミリア「プレゼント作りに支障はあるのかしら?」
マユ「いえ、後ははめ込むだけなので支障はありません」
レミリア「よろしい。次、料理班!」
霊夢「現在は料理班に輝夜が参入したわ。それと…」
レミリア「それと?」
霊夢「シンの誕生日パーティに出すケーキの試作品が完成したから試食してほしいのよ」
レミリア「成程ね。ではいただくわ…」
10分後
霊夢「どうだったかしら?」
マユ「すごくおいしかったです!!」
レミリア「これなら問題は無いでしょうね。本番も頼むわよ?」
霊夢「任せなさい!」
レミリア「最後に私達会場組は行う場所として人里の中心に決定、装飾品もあの憑依神達が手伝ってくれたおかげで
飛躍的に進んだわ。それではシンの誕生日の前日に最後の報告会を開くわ。それでは、解散!!」
8月27日 プレゼント組 腕輪完成
チルノ「できたー!!」
マユ「後はお兄ちゃんの誕生日を待つだけだね」
チルノ「その事なんだけど…」
マユ「どうしたの?チルノちゃん」
チルノ「あたいはこれからもう一つのプレゼントの作業に取り掛かるから…」
マユ「うん、わかった。レミリアさん達に伝えておくね」
チルノ「ありがと…マユ姉…」
8月28日 料理班
霊夢「これで作る料理は全部ね?」
大妖精「はい。これで全部ですよ!」
咲夜「こっちも完璧よ」
妖夢「あとは本番を待つのみですね!!」
霊夢「それじゃあ当日に備えて休みますか!!」
8月29日 プレゼント組 チルノの奮闘
チルノ「あっ…」持っていた者が砕け散る
チルノ「これも失敗…」落ち込む
チルノ「うーん…。もう1回!!」
8月30日
シン「うーん…」考え込んでいる
ニール「?どうかしたのか?シン」書類整理の手伝い中
シン「最近みんなが俺を避けているんですよ…」
ニール「そういやそうだな…」
シン「俺、何かみんなに嫌われる事をしたのでしょうか?」
ニール「ワリィ…。これは俺にはわからんわ…」真相を知っているけど口止めされている
シン「とりあえず明後日の準備をしないとな…」教材整理中
8月31日 会場組 会場の組み立て
レミリア「これで会場の仕事は終わりね…」
鈴仙「疲れた~」
フラン「お兄さん達、ありがとう!!」
シュウジ「なに、わしらは勝手に手伝っただけだ。気にする事はない」フランの頭をなでる
エルレイン「皆さま、お疲れ様でした」
レミリア「後は当日を待つだけね…」
8月31日 最終報告会
レミリア「今回でこの報告会は最後となるわ。まずプレゼント組!」
マユ「はい。腕輪の方は完成しました。けどチルノちゃんは単独で何かを作っていて完成は当日になるそうです」
レミリア「わかったわ。次、料理組!」
霊夢「こっちの問題ないわ。後は当日を待つだけよ」
レミリア「私達会場組もすべて片付いたわ。後は当日を待つのみね。それでは、解散!!」
9月1日 誕生日パーティ当日 チルノside
チルノ「できた!!」作ったシンのプレゼントの完成品を見る
チルノ「よし!あとは会場に急ごう!!」完成品を箱に詰めて紅魔館を出発する
チルノ「(待っててねシン兄…。居間からプレゼントを持っていくね…)」
9月1日 誕生日パーティ当日 シンside
シン「霊夢達に言われて中心部に来たけど…何があるんだ?」真相を知らない
ニール「さあなあ?」真相を知っている
シン達が中央に着いたところで急に明かりがつく
シン「うわ!?」思わず目を瞑る
ニール「うお!?」同上
霊夢「ハッピーバースデイ!!シン!!!」クラッカーを鳴らす
大妖精「お誕生日おめでとうございます!!」同上
妖夢「誕生日おめでとうございます!!」同上
マユ「おめでとう!!お兄ちゃん!!!」同上
鈴仙「誕生日おめでとう!!」同上
フラン「誕生日おめでとう!!お兄ちゃん!!」同上
人里の人々「「「シンさん(先生)誕生日おめでとう!!」」」同上
エルレイン「おめでとうございます。我が主」シンに近づく
レミリア「誕生日おめでとう、シン。今日は楽しい夜にしましょ?」
シン「霊夢…みんな…」
マユ「お兄ちゃん」
シン「?どうした?マユ」
マユ「これお兄ちゃんへの
誕生日プレゼント!!」箱から腕輪を取りだす
シン「! ありがとな、マユ」
霊夢「今日の料理は私達が作った自信作よ!しっかり食べてなさいよ!!」
シン「霊夢…ありがとう…」
シュウジ「皆の者!!今宵は彼を祝いつつ存分に楽しもうではないか!!」
シンを除く参加者全員「「「おーーーーー!!!!」
シン「………?チルノは?」チルノが居ない事に気が付き、こっそり会場を抜け出す
9月1日 誕生日パーティ当日 チルノside
チルノ「えへへ…シン兄は喜んでくれるかな~」上機嫌で人里の門近くに着地
てゐ「おっとごめんよぉ!」チルノにぶつかる
チルノ「あ…ごめん」ポケットを探る
チルノ「あれ?ない!?」顔面蒼白になる
9月1日 誕生日パーティ当日 兎詐欺side
てゐ「(こいつはとんでもないマジックアイテムじゃないかあんな妖精に持たせておくのは惜しいウサ)」中身を見る
てゐ「(これを魔法の森の店に売ればかなり儲かるウサ…)」
青年「君?その手に持っているのはあの子が持ってた箱だね?」兎詐欺に声を掛ける
てゐ「なんのことウサか?」箱を隠す
青年「それはあの子が自分の大切な人に贈ろうと思って作ったものなんだ。だから返してあげてくれないかい?」
てゐ「やなこった!!こちとらあの男に恨みがあるんだよ!」木槌を構える
青年「仕方ない…行くよ!フリーダム」デバイス起動
てゐ「そんなこけおどし…」
蒼い翼を背負った青年「はあ!!」てゐの木槌を両断する
てゐ「ゑ?」思わず身体が凍りつく
青年「悪いけどこれは返してもらうよ」てゐからチルノの持てた箱を取り上げ、中身を確認する
てゐ「くそー!!覚えてろー!!!」
青年「これは…。とにかくあの子に届けよう」人里に向けて飛翔する
9月1日 誕生日パーティ当日 チルノside
チルノ「無い!無い!!」ポケットを探り続ける
チルノ「どうしよう…折角頑張って作ったのに…」泣きかけ
青年「君、ちょっといいかい?」チルノを発見して近付く
チルノ「なに?」涙が流れたままの目で青年を見る
青年「これ君の持ってた物かい?」箱を見せる
チルノ「え!?これって!!」
青年「ここに来る時に兎が持っていた所を取り上げたんだ」
チルノ「ありがとう!お兄さん!!」
青年「じゃあ僕は行くね」
チルノ「うん!ありがとう!!」会場に向かって走り去っていく
青年「さあ、僕も行くか…」飛翔して飛び去る
9月1日 誕生日パーティ当日 シンside
シン「チルノは何処に居るんだ?」人里中を走り回りながら捜している
シン「チルノにもしものことがあると…」チルノが何者かに襲われて殺される光景が浮かぶ
シン「なにを考えているんだ俺は!今はチルノを見つけないと!!」頭を振ってその光景を消す
チルノ「シン兄?」
シン「チルノ!!」チルノに抱きしめる
チルノ「ちょっ!?シン兄!?」いきなり抱きしめられてテンぱる
シン「よかった…無事で…」チルノを抱きしめるのをやめる
チルノ「じゃあ一緒に会場に行こっ?」シンと手を繋ぐ
シン「ああ。そうだな」チルノと共に会場に戻る
9月1日 誕生日パーティ当日 パーティ会場
霊夢「あっ…。何処に行ってたのよシン」
シン「わるい。ちょっと…な?」
大妖精「あっチルノちゃん!」
チルノ「あっ!そうだ!シン兄!」
シン「どうした?チルノ」
チルノ「はい!」箱をシンに渡す
シン「これは?」箱を受け取る
チルノ「デスティニーをモデルに作ってみたペンダント!」
シン「ありがとな。チルノ」チルノの頭を撫でる
チルノ「ねえシン兄?」
シン「なんだ?チルノ」
チルノ「誕生日おめでとう!!」満面の笑みを浮かべながら
シン「ありがとな」再度チルノの頭を満面の笑みを浮かべながら撫でる
シンにとって未だに深い傷を残すメサイア戦役以降、誕生日を祝われる事も無くただ孤独に生きていたシンにとって
只の1日に過ぎなかったシンの誕生日は再びシンにとって大切な日となった。
シンはこの日の事を決して忘れまいと思いながらこの誕生日パーティを楽しむのであった…。
キラ「よかった…。ちゃんと渡せたようだ」
橙「キラ様~何をしているんですか?」
キラ「ああ橙。ちょっと僕の知り合いへのプレゼントがしっかり届いていたのか見守っていたんだよ」
橙「あ!そうそう!もうすぐ夕食が出来ますので帰りましょ?キラ様」
キラ「うん。そうだね。じゃあ帰ろうか?」
橙「はい!!」満面の笑みを浮かべる
キラ「(シン…。僕はもう君に会う資格はない…。けど君がこの幻想郷で幸福を得られる事を願うよ…)」
橙「キラ様―!!置いてきますよお~!!」
キラ「うん。今行くよ!!」
茶髪の青年…キラ・ヤマトはチルノがシンにプレゼントを渡せた事を見届けると自分の帰りを待つ者達のところへ戻っていった。
シンが幸福な生活を送れる未来が来る事を祈って…。
最終更新:2011年10月24日 02:56