1
春花「最近、未来がちょっと私を下に見てるわね。シン関連の話題限定だけど」
葛城「アタイも最近はさ、やれセクハラ魔だのそのくせ乙女だの玩具にされてる気がするよ」
春花「セクハラ魔は事実でしょうが。むしろあなたも嬉々として受け入れてるじゃない」
葛城「セクハラキャラ=セクハラをしてもしょうがないなぁと許されるからね」
春花「やっぱり受け入れてるじゃない。でも肝心のシンには何もできてないと」
葛城「男相手のセクハラ経験がねぇ。シンの反応も最近は、はいはいどうぞお好きにって感じで冷めてるし」
春花「あなた行動できてるじゃない。私なんてカメラやマイクを家に仕掛けたり、部下に24時間見張らせたりくらい直接はほとんどできてないのに!」
葛城「身内相手の犯罪発言されるても困るんだけど。今は姉ポジの恋愛下手の同士としてスルーしとくけど」
春花「忍として情報を武器にしてるだけよ……役立ってないけれど。こんなところが未来にナメられるのかしらあの子もヘタレの癖に」
葛城「行動できてるだけ偉いからね。アタイらは誤魔化しながら冗談混じりにしかできてないから」
春花「自分で撮影しないと駄目って事ね」
葛城「だから犯罪は止めなって」
春花「うっ……わかったわよ、未来以上の結果を残してやるわ!見てなさい!」
葛城「ちょっ!?特攻しろって言った訳じゃ無いって!待ちなっ!」
斑鳩「……そして悩んだお二方が行動に移した結果がこの事態ですか」
日影「三日は絶対安静やて」
春花「ちょっと普通の女の子らしい事しようとしただけなのに……」
葛城「アタイは止めたんだよ?」
斑鳩「作った料理がラーメンの時点で手を貸したのがバレています。何故普通に料理を作ってシンさんが倒れるのです」
日影「春花さんは余計な一味加えるからな」
春花「恥を忍んであーんなんてしたのに一口で倒れたら意味無いじゃない!」
日影「どんだけ殺傷能力高いねん」
葛城「悪気は無いのでどうか許して頂けないかねぇ」
斑鳩「私達では無くシンさんに謝って下さい、三日後になりますが」
春花「あーんでシンが照れただけじゃ私の勇気には足りないわ、もっと反応見たかったのに!」
葛城「その様子を撮ったりしてたけどね」
日影「ちゃっかりしとるわ。ま、味の感想くらいは聞けるんちゃう?記憶飛んでへんかったら」
斑鳩「……はぁ、あまり反省していませんね」
シン「春花さんが妙に切羽詰まった顔で家に来た後の記憶が一切無いんですが一体何があったんですか?」
斑鳩「武士の情けです、聞かないであげて下さい」
日影「結局本人は撮った映像で満足しとるしな。次に勇気出すんはいつになるやら」
シン「映像?何撮られたんだ俺!?葛城さんがいたのもボンヤリと思い出してきたけど、まさかセクハラ映像!」
日影「あの二人にそんな勇気あったら強敵なんやけどな」
未来「春花さま、“また”シン相手の作戦失敗したみたいですね」
春花「ふっ、好きに言えば良いわ。こんな映像を持ってるのは私くらいよ」
未来「(開き直ってる……シン以上に春花さまの顔真っ赤だし)そうですね春花さま凄く羨ましいですね」
春花「あなたにも知恵を授けてあげても良いわよ?」
未来「(だめだこの人早くなんとかしないと)」
2
雲雀「9月1日はシンちゃんの
誕生日!何プレゼントしよっか」
葛城「そりゃ、プレゼントはわ・た・しに決まってるじゃないか」
斑鳩「却下に決まっています」
飛鳥「うちでお寿司パーティーやろうよ」
柳生「別に良いが、プレゼントとは違うな」
飛鳥「勿論プレゼントは別だけど、シン君って何か欲しい物あるのかな?」
斑鳩「何か欲しい物が有るとは特に聞きませんね。あまり物欲の無い方ですし」
葛城「そういや本はよく読んでるけど、それ以外の趣味は知らないねぇ」
雲雀「雲雀とはゲームしてるけど雲雀の持ってるのだもんね。本をプレゼントしたら良いかな?」
柳生「雲雀のプレゼントならどんな物でも嬉しい……仮にあいつが喜ばなかった場合はそれ相応の目に合わせて」
飛鳥「せっかくの誕生日なんだから平穏にね。でも本は何にすれば良いかちょっとわかりにくくないかな」
斑鳩「図書館などで既に読んだ事がある物かはこちらはわかりませんからね。それを渡されても喜んで頂けるかもしれませんが……」
柳生「実用性重視でナイフにするか?」
葛城「いくらなんでも色気が無いねぇ。やっぱ下着あたりを」
雲雀「もうかつ姉え、どうせできないんだから真面目に考えてよ!」
葛城「……天然の刃は鋭いねぇ。お姉さん泣きそうだよ」
斑鳩「懲りたのなら真面目に考えましょう」
春花「9月1日は
シンの誕生日らしいわよ?ふふふっ、何か“お祝い”してあげようかしら?」
日影「わざわざなんか企む顔しながら言わんでも普通にお祝いしたいでええやん」
未来「春花さまの精神的防衛ラインよ。察してあげて」
焔「未来が大人に見えるな。まあ
誕生日プレゼントでも贈るか?どうせ半蔵の連中がパーティーはするだろうし」
詠「では私から」
日影「もやしはもうええで」
詠「もやしを馬鹿にしないで下さい!それにそればかりではありません!」
日影「ならなんなん」
詠「…………砥石などいかがでしょう?実用的ですし日常でも使えますよ」
春花「駄目よつまらない。そんな今適当に考えたのがバレバレな物」
焔「まあ、食べたら終わりな食べ物をプレゼントするよりも、形が残る物にすべきだろうな。砥石は意外に良いかもな」
未来「思い付きに乗らないでよ戦闘脳。ここは私と似た服を贈るのはどう?別にお揃いにしたいとかじゃないわよ?あいつゴス系似合いそうだし」
春花「自分の事だけ考えるんじゃないわよ未来!だったらこっちの(いつか着てほしいと妄想していた)服にしなさい!」
日影「そっちこそ欲望の塊やん」
詠「あまり高価な物はシンさんも困る事でしょう。祝い事こそ質素にすべきです。ですので手作りはどうでしょう」
焔「いきなりまともだな。ただ自分の育てたもやしを手作りと言って渡すんじゃないだろうな?」
春花「停止してるんじゃないわよ!もやし以外の物を考えなさい!」
日影「そもそも男にまともにプレゼントした事無い連中が集まって話してもな」
未来「それ言わないでよ……」
霧夜「俺からはこれを贈ろう“婚姻届”だ。優秀な忍同士の子供なら期待できるからな」
シン「すいません、どんな反応したら良いかわかりません」
霧夜「冗談だが、スベったか……なれない事はするものじゃないな」
シン「政略結婚的な物かと一瞬信じましたよ」
霧夜「まあ、俺が渡さずとも18歳を迎えたら誰かが渡しに来るからな。証人にはなろう」
シン「だから反応に困る事を言うなぁ!」
春花「シンは今年で17歳……」
葛城「つまり来年には……」
斑鳩「一年あれば家も説得できそうですね」
日影「今年は無難な物にしとくか」
今年はナイフと砥石が贈られました。雲雀から来年が本命だから楽しみにしててねと言われました。俺は来年どうなってしまうんでしょうかbyシン
最終更新:2014年02月02日 14:13