She through the Looking-Glass
システム:ダブルクロス3rd
GM:
pc2
舞台:
T市
プレイ日:2012/05/04
トレーラー
平穏だった街に、一筋の影が映りこむ。
同じ姿を持ちながら、同じになりえぬ少女たち。
彼女は言う。私は『私』になりたい、と。
彼女は言う。私は『私』などではない、と。
彼女は言う。私は『私』であるべきだ、と。
彼女は言う。私は『私』などいらない、と。
彼女は言う。私は『私』を壊したい、と。
そして彼女は言う『私』はここにいる、と。
彼女たちは言う。私ではない『私』がいる、と。
だから言う。私以外の『私』はいらない、と。
向かい合う彼女たちは、誰一人として同じではなく、どうしようもなく同じだった。
歪んだ合わせ鏡に映っているのは果たして、本当に私なのか。
ダブルクロス 3rd Edition 『She through the Looking-Glass』
ダブルクロス――――それは裏切りを意味する言葉。
ハンドアウト
PC1
ロイス:各務 有子(かがみ ゆうこ) 推奨感情 P:好意 / N:不安
ワークス/カヴァー:指定なし/UGNチルドレン
君と各務 有子は親しい友人だ。同じチルドレンとして何かあれば力をあわせ、共に腕を磨いてきた。
しかし彼女は以前の任務の際、FHに囚われ酷い実験に晒されたらしい。救出に成功したとはいえ、今も伏せりがちだ。
そんな彼女を心配する君の元に、ある日信じられない報告が届いた。
彼女は部屋を飛び出し、UGNの職員を攻撃して姿を眩ませたという。
君は彼女の真意と理由を知るため、彼女の捜索に名乗り出た。
PC2
ロイス:謎のジャーム 推奨感情 P:好奇心 / N:憤懣
ワークス/カヴァー:指定なし/指定なし
君は一人のオーヴァードとして、街を守るために活動していた。
そんなある日、人を襲うジャームらしき少女を発見し、撃退するも逃げられてしまう。
街に潜む襲撃者の噂。増えていく死傷者の数。
警戒を強める君に、UGNから協力の要請(あるいは指示)が入る。内容はシンプルな一文。
UGNの人員と協力し、ジャームを撃退せよ。
PC3
ロイス:"インビジブルエッジ" 推奨感情 P:執着 / N:敵愾心
ワークス/カヴァー:指定なし/UGN関係者
君に現在与えられていた任務は、FHエージェントの一人と目される"インビジブルエッジ"の撃退。
拠点が近いようで、頻繁にその痕跡と遭遇し、任務を受けたはいいが、未だにその姿さえはっきりとしない。
その姿を明かさぬ敵が、現在この街に近づき、なんらかの動きを見せているという情報が入った。
同時期に発生するようになった、街での通り魔のような事件。
関連があるかはわからないが、まさに好機だ。ここで、決着を付けなければ。
PC4
ロイス:各務 有子?(かがみ ゆうこ) 推奨感情 P:庇護 / N:猜疑心
ワークス/カヴァー:指定なし/UGN支部長
先日撃破したFHが隠していた別の研究所が発見され、その調査に君は自ら赴いた。
その時、研究所の職員を皆殺しにして現れた一人の少女は、君の部下であり現在支部で休養中のはずの各務 有子だった。
だが、彼女は意味不明な言動をするばかりか、君を振りきり姿を消してしまう。
時を同じくして支部から失踪した各務 有子、街に現れたジャーム。
それらに関連があるのか、ないのか。君は支部長として、明らかにしなくてはいけない。
PC5
ロイス:"ドッペルゲンガー" 推奨感情 P:執着 / N:脅威
ワークス/カヴァー:指定なし/UGNエージェント
君は霧谷雄吾から、一人のジャームを追うように指令を受けていた。
対象の名は"ドッペルゲンガー"。人に化け、人の名を奪うジャームだという。
他者の姿を取る故に、発見が難しいそのジャームに、有力な情報が入ったのだという。
同じ姿を持つ少女達の噂話。真偽はわからないが、チャンスを無駄にする訳には行かない。
現地のUGNと合流し、今こそ奴を仕留める時だ。
PC6
ロイス:"ミラージュストーカー" 推奨感情 P:好奇心 / N:憐憫
ワークス/カヴァー:指定なし/指定なし
君はとある少女から依頼を受けた。内容はとあるジャームの討伐だ。
依頼主は都築京香。ゼノスという組織を統率する少女。
目的は不明だが"プランナー"と称される彼女のことだ、これもどうせ布石の一手なのだろう。
いいように使われるのは癪だが、直々のご指名だ。君はその話を受け、その街に向かうことにした。
彼女が言うには、現地のUGNと協力する方が好ましいらしく、話は通してくれるらしいので、なんとかなるだろう。
参加PC
登場NPC
各務 有子
オルタナティブ(さくら)
アリス
インビジブルエッジ(各務 雛子)
ドッペルゲンガー
インビジブルストーカー
GMコメント
紛らわしい系シナリオ。同じ顔が入り乱れて混乱させたくて作った。反省はしていない。
事前想定どおり、誰が化けてるのか、重複がいるのか、そもそも奪還したのが本物か、など疑心暗鬼にかられていて実にニヤニヤできました。
展開や戦闘的には、結構盛り上がったし十分に悩ませたし満足ではある。
ただ、キャラの掘り下げとか
NPCとの掛け合いとか、不慣れさが出たというか今後の課題。
6人用にするために生やしたキャラと設定で、結果的に某氏にはすまないことをした。すまないことをした。
でも結果的には盛り上がったのでよしとする。事前にわかってたし、もう少し対応する話を作ってあげられればよかったなー。
余談。
「through the Looking-Glass」は事前チャットでも言ったけど、鏡の国のアリスの原題。なので、意訳としては「鏡の国の彼女」くらい。鏡像がいっぱい出るシナリオなので。
んで、同時に「see-through the Looking-Glass」で直訳が「透けている姿見」。アリスという鏡の向こうにいる有子のイメージ。鏡は基本的に透かせないので、その姿が見えない、という意味も含めて。
もちろん文法的には全く知らないので突っ込まないように。
最終更新:2012年05月09日 16:26