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*「~永遠の夢~」1

315 :名無しの青二才:2011/03/25(金) 19:00:52.02 ID:9uF1ORxN 

サイキックにすレバいいですね。俺の読み落としwww 
感動作の後に少し失敗するかもしちゃうかもしれませんが書きます。 
「~永遠の夢~」 作:名無しの青二才 原案:俺 

316 :名無しの青二才:2011/03/25(金) 19:00:52.02 ID:9uF1ORxN

しょせん、俺は頭に銃口を向けられて頭が真っ白になる小心者だ。 
この距離なら相手を確実に殺せるが、それを考えて動いたらコイツに殺されるだろう。 
先に動いたほうが吉か?それとも凶か?動かないとこの状態をどうすればいいのか? 
こいつの右足を思いっきりつかんだ。とっさだった。 
ひるんで銃口をから力をえ抜いた隙に拳銃を蹴り飛ばした。とっさに地面に手をかざす。 
「くそがぁぁぁぁぁ。」アイツの悲痛な叫びと共に血飛沫を大量に浴びた。 
男から刺さっている長細い日本刀を引っこ抜いた。コイツはまだ息があるようだ。 
「てめぇサイキッカーだと……。」 
コイツの質問にもちろんスルーしとどめの一振りを振りかざした。 
ひんやりとした感覚が首筋に伝わった。おそらくこいつの仲間の銃口だろう。 
「剣を創りだすサイキッカーとはなぁ。侮れないな。」そいつの一言と同時に発砲音が聞こえた。 
「侮ったな。」 
そいつはゆっくりとひざから崩れ落ちた。傷口からの血が水溜りのように血だまりを作った。 
ここから10メートル後方にいる相棒に「全員かたずけた。」と合図して立ち去った。 

この世界には三つの種族がいる。「人間」「鬼人族」「神人族」 
人間は「鬼人族」を長年奴隷のように使ってきた。それに逆上した「鬼人族」が革命を起こした。 
「2年の大革命」によって、人間は奴隷のように扱われ、数年前に絶滅した。 
見た目はそんなに変わらない「鬼人族」「神人族」によって世界は支配されていった。 
そんな中誕生したのは「サイキック」と呼ばれる万能魔術だった。 
サイキックのなかには人を殺すものもあるほどだ。 
そうして規律が悪くなった世界を治めたのは「共和国・連邦同盟軍」だった。 
しかしこの世界は徐々に壊滅を続けていくのだった。なぜなら…。 

----

減反政策と評して軍は国民を虐殺しギリギリ50億匹以下に保った。 
軍のトップ、ウォルフ元帥を殺すために俺たちは旅に出かけた。‘このままじゃみんな死ぬ’ 
軍の総本部R45にただひたむきに向かい、この世界を変えるために…。 

「おい。あそこ。人間の遺跡だぜ…。」相棒のマウロがこちらにつぶやいた。 
人間の遺跡とは、数年前の革命の際に攻め落とされた人間の軍の駐留基地のことだ。誰かがいるようだ。 
「滅多にお目にかかれない代物だなぁ。人間だなんて。なぁグレアム。」 
「俺に対する嫌がらせか?まぁいい久しぶりの同胞だ…。挨拶でもするか。」 
マウロは腰のホルスターから拳銃を抜いて両手を挙げた。俺も腰に差したサーベルをその場に捨てた。 
こちらを向いた同胞があわてて自動小銃の照準をこちらに合わせた。 
「本日二回目。頭に銃口当てられるの。銃をおろせマウロ。」 
「動くな!!こいつをぶち殺すぞ!!そこのお前、ライフルを下におけ。」 
「おいおい…同胞に見っとも無い姿さらすな。ライフルじゃない自動小銃だ…。」 
奥のほうにいた人間がくすくすと笑う。マウロが挑発されなければいいが…。 
「おい!馬鹿にしてんのか!?本当にぶっ殺すぞ?いいのか?」 
「いいぞ殺せ。鬼人族のことなんてどうでもいい。」 
ようやく口を開けた同胞の言葉は悪で俺を軽蔑してるようなひとことだった。 
「グレアム・パトリック元アメリカ陸軍少佐。認識番号も行ったほうがいいか?」 
「グレアム・パトリック?失礼しました!!ご無礼を許してください!!」 
「もういいぞ、マウロ。いい加減銃を下ろせ。ひんやりする。通してくれ仲間だ。」 
入り口の門番はこの遺跡を仕切っている「タカハギ」という男の下へと導く。 


そこには、白い口髭な大男。コイツが「タカハギ」らしい。 
「ようこそ人類革命軍へ。お久しぶりだねグレアム君。ユタの爆撃以来だ。」 
白ひげのリーダーはゆっくりとソファーから立ち上がる。 
「イワゴル・セダスキー准将ですか?死んだのではなかったのですか!?」 
「いやいや、あの時は自分だけ生き残ってしまってねぇ。それより用件は何だ?」 
「確かここの基地は第204野戦歩兵師団の基地だとお聞きしたことがあるのですが…。」 
准将は間髪をいれず「そうだが。」と返事をし、ソファーの腰掛けた。 
「一個小隊お借りしたいのですが…。」 
「いくら‘アリゾナの英雄’でも無理な話だ。今の戦力は下手をすれば二個小隊にも満たない。」 
後ろにいた兵士もうつむき加減で少しうなずく。 
「じゃぁ一人腕のいい兵士をお借りします。」 
「それならいいのがいるぞ。サンドラを呼んで来い。」 
マウロがこちらに小さな声でつぶやいた。 
「サンドラって女の名前じゃねぇのか?いやな予感がするぞ…。」 
「こいつらは何を考えとるか分からん。准将は大隊を見捨てて奴らに引き渡した。」 

サンドラ元海兵隊小隊長。マウロが言うとおり、「人間の女」だった。 
「んで准将さんよぉこの女のどこが優秀なんだ?どう見てもただのねぇちゃんじゃねぇか。」 
相棒のマウロが俺が思っていてくれたことを事細かに代弁してくれた。 
「槍使い…といったらいいのかな?サンドラ曹長。」 
「銃剣です。槍とは違って短い。」 
サンドラは少しこちらを警戒するかのように睨みつけながらこちらを見て言った。 
「銃剣使い?変わった趣味をごもちのようで何よりだ。」 
「ハハハ。おっさん俺たちをからかってるのか?いい加減にしろ!!」 
マウロの声が響いた後、マウロと准将がにらみ合いしばらく沈黙が続いた。 

ものすごいほどの音がフロア一帯に響き渡った。最初は何が起きているのか分からなかった。 
頭上から高い音程の警報音が降り注いだ。 
「敵襲!敵襲で…ぐああああああああ…。」 
「アンディー?応答しろアンディー!?」 
門番の叫び声でようやく異常な事態だと気づいた。 
一瞬にして頭が真っ白になって、体がが凍ったように動かなかった。 
「准将、早くご非難を。貴様何者だ!?やめろ!!うあ・・うわあああ…」 
目の前に現れた大男は門番を抵抗させるまもなく巨大なハンマーで圧死させた。 
「ウォルフの使いか?待ってくれ。いやだ。」 
「ゼハハハハハ。おっさん見っとも無いのぉ。」大男はハンマーを振りかぶった。 
「待て待て待て待て待て待て待て待て待てまがっ神様…・。」 
ドス赤黒い液体と肉片と共に准将はハンマーの餌食となり消えていた。 
「お前…。何者だ?」 
「よくぞ聞いてくれたぞ。わしはヌーロックまたの名を‘怠惰’じゃ。」 
 

‘怠惰’はそう答えるとこちらへ向かって聞いてきた。 
「お前がグレアムか?会いたかったのぉ。やっと会えたんじゃ、そんな顔せんでも…。」 
「俺はグレアムじゃないぞ。マウロだ。マウロ=オリヴィア。」 
「お前面白い奴じゃ。わしと戦わへんか?」 
マウロが「YES」の返事をする前にもうハンマーは振りかぶられていた。 
マウロはすばやくホルスターから回転式拳銃「SAA」を構えた。 
引き金を回避しながら引いた。肩の辺りに被弾し血が飛び散り目に入りかけた。 
「やっぱ強いのぉ…わしの足元にも及ばんが…。」 
‘怠惰’は続けて放たれた銃弾を跳ね返した。しかし確かに被弾していたはずだ…。 
「うそだろ…。」 
「うそじゃないいんじゃ。本当じゃぁぁぁぁ。」 
‘怠惰’から振り下ろされたハンマーが砕け散った。木の欠片が飛散する。 
「2対1とはズルイ…。もう一人呼ぶかのぉ」 
後方の壁が崩れるような音がした。後方には剣を二刀流にする鎧がいた。 
鎧はすぐさま援護しようといていた兵士たちを始末してこちらへと来た。 
「紹介じゃ仲間のヴァンザント。えーと‘傲慢’だったか?」 
「違う!!憤怒だぁ。むかつくんだよぉぉぉ。がぁぁぁぁぁぁ。」 
~おいおいおい…まじか?こいつら大丈夫なのか?~ 
二刀流の鎧は確かに動きが早く、大男はすさまじいパワーだが…。 
先手必勝か?相手の手札を読むか?そう考えているうちに鎧は後ろにいた。 
~やばい…。殺される。~ 
「フガガガガ。油断したな…。」 
「フガガガガ?変な笑い方だなお前ら……。」 
「俺を馬鹿にするなぁっぁぁぁぁぁ。ぶっ殺す。ぶっ殺すぞぉぉぉぉ。」 
~本当に大丈夫かこいつら?~ 

すぐさま壁の欠片を剣に変え‘憤怒’に向かって刃を向けた。 
「鉄仮面は俺が相手する。デカブツは曹長に任せた。後のものはけが人の手当てをしろ!」 
「ちぇ…俺の番はナシかよ…。」マウロは銃を腰のホルスターにしまう。 
「お前は強いのにのぉ。まぁ仕方ないわ。わしも‘強欲’も銃弾はきかへんからのぉ。」 
もしかしたら…こいつらサイキッカーなのか?そしたらたちが悪い。 
「俺は‘憤怒’だぁあんな奴と間違えるなぁぁぁぁ。」 
~けどこいつら大丈夫か?~ 
先手を打ったのは俺だった。すぐさま鎧に振りかぶった。 

だがいなかった 

「フガガガガガガ。後ろだぜ色男…。」 
うそだろ…。そう驚いた時には背中に激痛が走っていた。 
「じわじわ痛めつけて苦しませながら殺してやる。フガガガガガ。」 
後ろをあわてて振り返る。しかしながら‘憤怒’はいない。 
今度は腰に激痛が走った。またうしろからの攻撃。今度は太ももも。 
必ず後ろからの攻撃。相手の手打ちを読む。 
振り返る。 
「ひかかったな。鉄仮面。」 
頭を切り落とし鉄仮面がゆかに落ちてけたましい音が鳴った。 
「ひかかったのはお前だよ色男。」 
そこには頭のない鎧がたたずんでいた。「化け物」それは彼を指し示している。 

「死なないサイキッカーか?」 
「フガガガガガ。おもしろい。笑い話を話してやろうか?」 
とある男は忠実な「鬼人族」の貴族の城の守備兵だった。 
しかしある日革命騒ぎの中、とある男は勇敢に政府軍と戦ったんだぜ。 
とある男はなんと5000名の首を切り落とした。言わば殺人狂なわけだ。 
しかし貴族は政府に寝返ってとある男はなんとギロチンに掛けられちゃった。 
フガガガガ。だけどなぁぁぁ。復讐するために鎧に魂だけが宿ったんだぜぇぇぇぇ。 
そうして死なねぇからだの代わりに、喜びを感じない体になったんだよ。 
「引っ掛かったな。お喋り。」 
ガチン。カランカラン。 
「手榴弾だとぉぉぉ。嫌だ。出せ。早く!おい!おいぃぃぃ。」 
命乞いもむなしく爆音が鳴り響き、復讐の鎧は鉄の破片となって散乱していた。 

「‘憤怒’は死んだんか?んじゃぁ引き上げるわ。」 
なんて強さだ…。素手で銃剣を受け止めてへし折った。 
小銃の弾奏を空にしても傷ひとつつけることができないだなんて・・。 
‘怠惰’は地面に大きな穴を開けてそこへ消えていった。 

「元帥。ヴァンザントが死にました。ヌーロックを殺しておきますか?」 
「いや。使える駒が減る。懲罰房につないでおけ。」 
「了解しました閣下。それと…」 
「それとなんだ?」 
「バジリスクを釈放しますか?奴なら一発で…閣下!?ぐえぇぇ。」 
「奴の名前を出すな!!忌まわしい名を!!」 


「生存者は!?誰か生きていたか?」 
息の上がる声を押さえて叫んだ。全く、年はとりたくないものだ。 
「全滅ね。みんなやられたわ。とんだ災いね。」 
サンドラの声は低く震えた声で呟いた。少なき同胞はみんな死んだ。己の無力さを痛感した。 
「持っていける物は全部もっていけ!!三十分後ここを離れる。」 
「分かったよ。相棒。」マウロは答えたが、サンドラは口を閉ざした。 
「貴方達のせいよ。」 
「イワゴルのせいだ。どちらにせよ、俺らの仲間だ。」 
「気安く仲間だなんて呼ばないで!!」 
サンドラはヒステリックに叫ぶと町の方へと走っていく。 
「大変だ!そっちには盗賊のキャンプがあるぞ!!」 
俺は叫ぶが聞こえてないのか、無視をしてただ歩いていく。 
間にあわないぞ。やばい。これ以上同胞は殺してはいけない。 
悲鳴がフロア一帯に響きわたった。 
間に会わなかったのか!? 
サンドラは壁にもたれ掛かっていた。腕から血がでている。  
「ゲハハハハ。引き締まった肉が来た。」 
そこにいたのは盗賊ではなく狼だった。 
「今度は`暴食’か?貴様何者だ?」 
話せる狼は意表をつくような思いもしない言葉を口にして度肝を抜かれ唖然とした。 
「話せる狼で悪いか?」 

話すことのできる狼はロメオと名乗った。 
「おっさん。狼怒らせんな。なめて見られんのは一番いやなんでねぇ。」 
ロメオは血のついた口を舌でなめ渡すと、こちらをにらみつけた。 
「変わった狼だ。なぜ話せる?」 
「神から授かった才能だよ。おっさん。いい加減に肉を食わせろ!!」 
ロメオはすぐさま飛びつくと、鋭い爪で胸を指そうとしてくる。 
素手で腹を殴りつけて吹っ飛んでロメオは十メートルぐらい吹き飛ばした。 
ロメオはすぐに受身を取った。 
「俺は深手を負っていてあまり戦いたくない…。見逃がしてくれないか?」 
「なめてんのか?てめぇ見たいな奴が一番嫌いだ。いざとなったら命乞いか?」 
「忠告はした。見逃してくれないのだな?」 
「てめぇ、調子に乗ってんじゃねぇぞ。」 
ロメオはすごい剣幕でこちらへと向かってくる。だからといってひるまなかった。 
足元の木の根っこはロメオの足元まで続いている。 
根っこをのうえに手をかざした。根っこは急激に光りだす。 
「何しやがった…?てめぇ…・。」 
ロメオの腹には刃が突き刺さり血が飛散していた。 

気がついたら町の診療所の天井があった。 
「おおめがさめたか…。体の作りが妙じゃ?もしかして人間?」 
担当の医師は気がついてしまったようだ。 
----これはごまかしきれないようだな 
「ああそうだが…。」 
「わしも人間なんじゃ。」 
同胞はまだいたようだ。よかった…。本当に…。 
「ありがとう先生。んじゃ仲間が待ってるんで。」 
「無理しちゃいかんよ。」その言葉が何度も頭の中を講釈した。 

「憲兵隊からの報告です。グレアムのものと思われる大量の血痕が発見されたとのこと。」 
「予断を許すな。私を殺そうとしている男だ。」 
「仰せのとおりで閣下。大儀のためにも忠義を尽くします。」 

「(‘傲慢’。グレアムが生きてると思うか?)」 
「おやおや…貴方らしくない。天下の‘嫉妬’もちのオレイアスはどこに行ったのやら…。」 
「(どちらにせよ、僕は死んだほうにかける。)」 
「今の言葉閣下には報告しませんので心配なさらずに。」 
「(ありがとう。助かる。)」 

//※続きは、[[2-272>F-2-272]]

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