| + | あ行 |
夜行性の人型屍体魔物。肌が病的に青白いのと手足の爪が真っ黒である以外は見た目では人間と大差ない。
闇に溶ける能力を持っており、夜な夜な町や村へやってきては暗がりから人を襲って喰らう。 ほんの少しの光でも嫌い、月が出ている夜は決して姿を現さない。人工の光にも弱いため、暗闇を歩く際は何かしらの光源を持つのが鉄則となっている。 が、近年多少の光には耐性を持つ個体の目撃情報も寄せられており、城では対策が急がれている。
オノコロ国全土に生息する化物。
鳥や獣、人など様々な姿をしているが、皆一様に影のように真っ黒で顔がないのが特徴。 攻撃しても手ごたえはほとんどなく倒しても倒しても無限に復活してくるため、普通の武器では退治することは不可能。 イミゴにはそれぞれ弱点となる“文字”や“言葉”があり、それを唱えることで消滅する。 オノコロの古代文字で「忌語」と書く。
略称:エレ、エレッタ。
ウェズルで作られた小型無線電話。(言ってしまえば魔力で動く通話とメール機能だけの携帯電話) あらかじめID番号を登録しておき、番号を選択すると、選択したIDのエレッタノーツと通信ができる。 魔力が切れると動かなくなってしまうため、専用の装置を使った魔力の補充が必要となる。 世界中どこでも使用可能だが、魔力補充用装置がマティの施設とウェズルの一部施設にしか設置されておらず、普及はそれほどしていない。
おもてがい。娯楽都市パッサテンポの地上部分のこと。
地下街と区別するためそう呼ばれる。
大陸のほぼ全土に広まっている宗教。
歴史と根源の神を信仰している。 「己を顧み、歴史を顧み、空白に己を刻め」の言葉が有名。 現在リベルタ大陸住民の7、8割ほどが信仰しているといわれている。 |
| + | か行 |
がいこつぎょ。その名の通り骨だけの魚の姿をした魔物。
性質は臆病で、群れで縄張りを作るとそこから出ずに生活する。 雑食性で、その場にあるものは生物だろうが無生物だろうが何でも食べてしまう。骸骨魚同士で共食いすることも。 船乗りが骸骨魚の縄張りに入り込んでしまい、船ごと食われてしまう被害も少なくない。
世界全体でも数%しかいない、魔結晶の加工を生業とする者の総称。
加工された魔結晶は、魔法の媒体・魔具の動力源・装具の原材料などと様々な用途に使われるため、加工屋の存在は大きい。 高濃度の魔力に耐性のある魔族に多かったが、最近は機械人などにも加工屋が増えてきた。
かぜうま。羽のように身軽な馬型の魔物。
外見は普通の白馬だが、名前の通り風を操ることが出来る。 普段は山に住んでいるが、時折人里に下り、風と共に疫病を吹き荒れさせていく。
機械種子を植えつけられた動植物(人間含む)が機械に遺伝子を乗っ取られた状態のこと。
機械化が進むと肉体が自分の意思で動かし難くなり、機械化が脳に達すると自我も崩壊していく。 個体差はあれど半年~1年ほどで完全な機械種となる。 機械種子によって生み出された機械種は、種子の主である機械種の命令を忠実に遂行する。 種子を取り除くことで機械化は阻止できるが、一度機械化した部分を元に戻すことは出来ない。
機械種が体内に宿している寄生用機械種。
大きさと形が植物の種子に酷似していることからそう呼ばれる。 他の生命体を見つけると、射出管と呼ばれる器官から勢いよく飛ばし、生命体へと寄生させる。 機械種子に寄生された生命体は機械化と呼ばれる症状が進み、やがて機械種に成り果てる。
くさりのこ。満月の晩にのみ出現する霊体魔物。
包帯を巻かれたミイラに鎖ががんじがらめに巻きついた姿で現れる。 未練を持つ者に近づき、心を縛りつけ自らの仲間にしようとする。 未練を晴らしてやることで成仏する。
動物の骨や魚介をベースにしてとったスープに数種類のスパイスを使って作られるピリ辛のスープ。
地域によって使われるスパイスの種類やベースになるスープが異なり、「クラーコ・○○」と名前も変わる。 チーズやミルク、果汁などを入れて辛さを抑えたものもある。
けっとう。武芸都市リュットゥで行われる果し合いのこと。己の誇りと命を懸けて戦い合い、どちらかが命を落とすか心身ともに再起不能になるまで続く。
リュットゥでは一定の年齢に達すると領主から血闘用のナイフ所持が義務付けられ、自分の血をつけたナイフを相手に向けるのが血闘の申し込みの合図。 血闘には「どんなに力量差があっても全力を出さなければいけない(手加減は相手への侮辱となるため)」「譲れない信念のために戦うこと(私利私欲は戦いを汚すため)」「非戦闘者に血闘を申し込んではいけない」などのルールがある。 血闘で使用する武器に制限はなく、何かしら理由がない限り基本互いに得意武器を使っての戦いになる。 また、参加人数も決められてはいないが、必ず同人数でやること・当事者がやられて決着がついたらその他の人物は即座に武器を収めることが義務付けられている。これを破ったものは厳罰が課され、それを破って多勢に無勢を強いたグループが相手に返り討ちないし皆殺しにされても、やった相手は罪に問われない。
こかつしょう。昔、リベルタ大陸全土に蔓延した病。
何の予兆もなく、ある日突然38度を超える高熱が出るのが特徴。 それ以外に主立った症状はなく、熱も5~6日程度で自然と下がりそのまま快復へと向かうのだが、実は発熱とともに絶えず魔力を消耗しており、回復する頃には体内の魔力そのものが枯れ果ててしまう。 そのことから「枯渇症」の名がつき、特に魔術師たちには天敵の病となった。 現在は昔のような爆発的蔓延はないが、年に何人か罹患する者はいる。 キトの森に生える薬草を使った煎じ薬が特効薬となる。
リベルタ国近海で獲れる魚。
「成長し続ける魚」という別名の通り一年で一回り大きくなる。巨大なものでは2mを超すことも。味は淡白。 漁村ではお祝い事の際になくてはならない魚。 |
| + | さ行 |
オーアルブルで使われている大人数用の舟。
(形はチェムと同じ、大きさは約三倍ほど) 力の強い水棲魔物が船を引く。 大荷物や団体を運ぶのに使われる。 また、祭りの際にはシェマを貸しきって宴会が行われることもあり、チェムよりも装飾が派手なものが多い。 舟が大きいため、狭い道を通れないのが弱点。
したいまもの。
生物の死体が瘴気に当てられ偽りの命を得た魔物。己の生を繋ぎとめるために、生者を襲って喰らう。 霊体魔物が死体を器として乗っ取り活動しているものも屍体魔物と呼ぶ。 無念の内に死んだ者、この世に未練を残して死んだ者がなりやすい。
劣悪な環境で扱き使われて死んでいった馬の怨念が魔物化したもの。
巨大な胴体に10の頭、40の足を持ち、普段は黒い霧に覆われている。 破壊衝動のみで行動しており、生物を見ると踏み殺し食い殺す。
強い呪いが込められた魔道具の総称。
ダンジョンの最下層に眠っているアイテムが長い年月をかけて瘴気を浴び続け呪具になったものが大半であるが、怒りや憎悪など強い負の感情がこもったアイテムなども呪具となる場合がある。 身に付けたものに強大な力を与えるが、代償として失うものも大きい。 また、中には装着者に寄生し害を及ぼす呪具もある。 呪を取り除くには、高位の神官による浄化と祝福が必要。 詳しくは呪具一覧を参照。
呪具が高位の神官により浄化と祝福を施され呪を祓われたもの。
呪いが祓われているためアイテムの効力は落ちるが、代償を払わずに使うことが出来る。 また、徳の高いものが愛用していたアイテムも祝具となる場合があり、その場合の祝具は持ち主に幸いをもたらすという。
大時化の時にのみ現れる騎士。
藻だらけの鎧に身を包み、珊瑚の槍を携え、半ば骨だけになったメーヴァルに跨った姿で現れる。 兜の下は鱗に覆われた男の顔をしている。 船の乗組員に一騎討ちを仕掛け、勝てば船を嵐から守り最寄の船着場まで導いてくれるが、負けると船を沈められる。
魔力の強い者に、稀に先天的に現れる体質。
体内に留められず放出される魔力が天然の結界となり、害となるものを弾き飛ばす。 珍しい体質だが、特殊な訓練をすることである程度制御する事が可能。 マーレは放出される魔力が強すぎるため、害となるものだけに留まらず自らと異なる魔力を持つ者も弾き飛ばしてしまう。
聖なる力を持った歌・音楽の総称。
主に神官や聖職者が使える聖属性の魔法で、位の高い者や魔力の強い者が使うと、下級の屍体魔物や霊体魔物ならば瞬時に浄化することもある。 邪悪な者から身を守る結界のようなものも張ることができるが、その場合演奏し続けていないと効果が無い。
リベルタ大陸で行われる祭りの中で、特に有名な三つの祭りのこと。
リュットゥの武闘大会、ヴァーセスの豊穣祭、ヴァンフルールとオーアルブル合同の花雨祭を総称して言う。
北の島国ベンティスカに生息する氷の魔物。
巨大な氷の結晶の形をしており、宙に浮いて移動しては周りのものを全て凍らせる。 数十体ごとの群れで行動し、凍らせた生物をボスの万年氷に捧げる。 |
| + | た行 |
オーアルブルで使われている少人数用の小舟。(形はミニサイズのゴンドラといった感じ)
棹を使って船頭が漕ぐ。オーアルブルでは気軽に使われる移動手段。 自家用のチェムを所持している家庭もある。
ちかがい。娯楽都市パッサテンポの地下に存在する巨大な空間。
捨て子や浮浪者などが多数住み着き、小さな街のようになっているためこう呼ばれる。 法や秩序などはなく、盗み・薬・殺しなど何でもありの無法地帯。昼夜問わず新しい死体が生み出される。 地下街の“ルール”に適応できた者が地下街を生き延び、その中でも強い者が地下街で生活できている。 都市を上げて摘発に力を入れているが、毎年地下街に何百人と流れる者がおり根本的な解決には至らないのが現状。
十年前、悪政を敷く先代リベルタ国王を打ち倒さんとレジスタンス組織が起こした内乱。
王の圧政に苦しめられた帝都の住民が同じく圧政に苦しめられている有志を国中から募り、解放軍として帝都へ突撃した。 始めは王直属の軍隊の戦力に圧倒され劣勢だったが、当時王子だったロワを筆頭に前王の政治に疑問を持っていた軍人や貴族たちがそれに呼応して反旗を翻し、一気に形勢が逆転した。 内乱は約半年に渡って続き、最後はロワが父親でもある国王を討ち取ったことで内乱は終結した。 国王軍、解放軍、住民共に多数の犠牲者が出た、リベルタの歴史の中でもトップクラスの戦争。 今もなお帝都にはその時の爪痕があちこちに残っている。 |
| + | な行 |
| + | は行 |
風と花の都市ヴァンフルールの名物であり家庭料理。
花からとれた蜜と砂糖漬けにした花びらを練りこんだほのかに甘いパン。 店や家庭によって蜜の種類や量、砂糖漬けの量が変わってくるため同じ花蜜パンでも味が微妙に違ってくる。 焼きたては香ばしくて美味しい。バターやジャムなどをつけてもいいが、パン自体がほのかに甘いのでそのままでも普通に美味。
岩礁や海辺の洞窟に棲みつく魔物。巨大な二枚貝の姿をしている。
貝の中央には巨大な宝石が鎮座している。 この宝石を振動させることで人を引き寄せる超音波を出すことができ、超音波で引き寄せられた人間が宝石に目をくらませ貝の中に入ると、その瞬間閉じ込めて宝石の一部にしてしまう。 宝石は大きければ大きいほど高値がつくため、毎年犠牲者が出ているにもかかわらず人食いアコヤを狙う者は少なくない。
略称「ファルダ」。「pt」は「プロト」の略。
ウェズルで作られた高画質写真機。(要するに魔力で動くデジカメ) 撮った写真は、ウェズルとマティにひとつずつある専用施設でプリントアウトしたりデータ保存したりできる。 マティではそのほかにデジタルフォトフレームなどへ加工してくれるサービスもある。 まだ試作段階であるため、容量が小さく、ファルダ自体のメモリには100枚程しか保存する事ができない。
リベルタ全土に生息する霊体魔物。
霊体ではあるが定期的に栄養を摂らなければ死んでしまうため、実体のある生物に憑依してその栄養を分けてもらう。 その見返りとして宿主の危機に力を貸すが、その際魔物本来の人格が表に出てしまう。 惹かれやすいのか、己と逆の性格の生物に憑くことが多い。 宿主に害を及ぼすことはほぼないため、魔物の中では無害な部類である。 |
| + | ま行 |
魔術都市マージアで作られた魔力測定装置。
装置に埋め込まれた水晶玉に手を置いて、魔力の器と適する属性を測る。 魔術学校で魔術を習う者たちは、まず始めにマーヒアヴァーゲで己の魔力の質を測り、それから己の専攻する属性を決めるのが通例。 性能は高いが、非常に巨大で持ち運びが困難なため、近年小型化の研究が進められている。 余談だが、魔術都市の学生の間では名前がダサいと評判。
高濃度の魔力が凝縮・結合し固体化したもの。
所謂「純魔力の塊」であり、魔法媒体として非常に優秀。 この魔結晶を特殊な技術で加工したものが、魔具の動力源として流通している。 高濃度の魔力にさらされ続けると中毒症状を引き起こすため、魔結晶の採取・加工及び取り扱いには細心の注意を払う必要がある。 特に加工に関しては専用の免許取得が義務付けられている。
重度の魔力中毒によって引き起こされる症状のひとつ。
身体が徐々に魔結晶へと変化していき、やがて全身が魔結晶となり死に至る。 皮膚や髪などから結晶化していく外部型と、臓器や血液から結晶化していく内部型がある。 現時点で治療法はなく、発症したら助からない。 臓器が結晶化することによって機能しなくなり生命活動が停止してしまうことから致死率は内部型の方が高い。 外部型は結晶化した部分を切除することによって延命が可能だが、結晶化そのものが止まるわけではないため根本的な解決には至らない。 巨大な魔結晶は高値で取引されるため、一部の貴族の中には奴隷をわざと魔力濃度の高い場所へ連れて行き意図的に魔力中毒を起こさせ、結晶化を狙う者もいる。
大気中の七割を占める成分。
魔法の発動・魔具の動作など日常生活に欠かせないもの。 地域によって魔力の濃度はまちまち。 また、生物にも生まれつき魔力が備わっている。 魔力の量には個人差があり、稀に全く魔力のない者や反対に魔力がありすぎる者が生まれることもある。
木や石から発せられる微弱な魔力が磁気を帯び、それが一定以上の濃度にたまった地帯。
魔力の流れを狂わせる働きがあり、魔法が発動しにくくなる、魔道具がうまく機能しなくなるなどの影響が出る。 また、魔力に敏感な者などは、強い魔力磁場の中にいると体調を崩すこともある。
北の島国ベンティスカに住む魔物。
各地で群れを作って千年氷たちを束ねている。 普段は山奥の洞穴から出ることはなく、千年氷たちの供物を喰らって生きている。 姿は様々で氷でできた女王の形のものやクリスタル状のものなどがいる。
海辺に生息する魔物。
薄緑色の体にたてがみが海藻、尾が魚で出来ており、群れで海上を駆けるように移動する。 魔物としては大人しく、縄張りを荒らされたり身の危険が迫らない限り人を襲うことはない。 力も強いため、漁村ではメーヴァルを飼い慣らして船を引かせるなど生活を共にしていることもある。 |
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