【種族について】
大きく分けて、人間・獣人・機械種・魔物(魔族)の四つに分類される。
この他にも亜人や人間の中での特徴的な一族など、様々な種族が世界に散らばっている。
唯一
ココロビトはどの種族にも分類されない。
≪クディ族≫
キトの森の中で自然と共に暮らす、褐色の肌が特徴の一族。
基本的に男性が外で狩りをし、女性は里で畑仕事や家事・裁縫というのが主な役割分担だが、戦闘能力の高い者は女性であっても狩りに参加する事が少なくない。
総じて身体能力が高い者が多く、飛びぬけて五感が鋭敏な者や、人間離れした能力を持った者が生まれる事がある。そのような者を「稀人(マレビト)」と呼び、8歳頃から親元を離れ、己の能力をさらに高める修行をする。
クディ族には苗字がなく、同名の人の区別は親の名前やその他の特徴でする。
髪と眼の色の関連にも特徴があり、白や金など明るい髪色の者は暖色系の目、黒や灰など暗い髪色の者は寒色系の目の色になる。
人々の強い想いが具現化し実体を持った種族。険しい山の頂上付近に集落を作り生活している。
生殖能力はないが、“核”となる感情を持つ生物が滅びない限りほぼ永遠に生き続け、殺されても何度でも復活する。
そのため、
ココロビトの見た目と年齢が一致することはほとんどない。
その点を除けば
ココロビトも他種族とあまり変わらない生活をしているが、生い立ちからか排他的な面が強い。
また、性格は“核”となった感情がおおきく影響する。
≪獣人≫
獣の性質と人間の性質を併せ持った種族。外見は二足歩行の獣に近い。
自然の中で暮らすことを好み、戦闘・運動能力が高いものが多い。
個体差はあるものの、草食動物の獣人は温厚で保守的、肉食動物の獣人は好戦的なものが多い。
≪機械種≫
機械が侵食してきた頃から現れ始めた種族。
心臓の代わりに“コア”と呼ばれる動力装置が埋め込まれており、コアの欠片を新たな器に与えることで子孫を残す。
植物型や動物型、人型など様々な種類があり、高度な知能を持つ。特に人型の機械種は「機械人」と呼ばれ、機械のような外見を持つものと人間に良く似た外見を持つものに分かれる。
全身が鋼鉄製のためか、見た目以上に重い者が多い。
大半は人に危害を加えようとするものだが、他種族に友好的な個体も決して少なくはない。
≪魔族≫
魔物の中でも特に一定以上の知性と理性を持つものの総称。
大半はメイズの森の中に住んでいるが、地下・水中などに住んでいる種もいる。
魔力が非常に高いのが特徴だが、ひとつの属性に特化しているため弱点属性を突かれると脆い。
また、人間や獣人が高濃度の魔力を浴びて変異したものも魔族と呼ばれる場合がある。
≪亜人≫
人間と他種族の混血を総称する言葉。
外見は人間だが、体のどこかに他種族の特徴が色濃く現れている。
「獣亜人」「機亜人」等、言葉の頭に混血した種族を表す字が頭につく。
他種族同士の混血のことをいうこともあるが、大体は人間との混血を指す。
獣人と人間の混血。
外見は人間だが、獣の耳や角、翼などが生えているのが特徴。
個体差はあるが、総じて高い身体能力を持つ。
稀に獣人の間でも突然変異で生まれる事がある。
魔物・魔族と人間の混血。
人間の姿と魔物の姿のふたつを持っており、任意で変化できる。
普段は本人が過ごしやすい姿でいることが多い。
魔力が高く、強い者が多いのが特徴。
機械種と人間の混血。人間と子孫を残そうとするのは主に機械人であるため、機械人と人間の混血としても使われる。
外見は人間と変わりないが、全身に紋様のような痣が浮き出ているのが特徴。
また、機亜人は心臓とコアが融合し半機械化している。
機亜人の中でも特に後天的に機亜人になった者を指す言葉。
主に何らかの原因で心臓が停止した人間が機械種のコアを心臓部に埋め込まれることで蘇生した者のこと。
外見は他の機亜人と変わりないが、先天的な者と違い身体や能力の一部が特化、または反対に欠如している者が大半である。
≪鬼≫
オノコロ国の山奥にのみ住む種族。
外見は人間とさほど変わらないが、人間よりもはるかに長寿。頭部に1~3本の角が生えているのが最大の特徴。
怪力・法力に長けた者が多い。二つの力は対になっており、法力に長けた者は非力であったり病弱・虚弱体質であり、怪力に長けた者は法力への耐性が極端に低い。どちらもそこそこ使える者もいるが、特化した者には遠く及ばない。
鬼はさらに一つ目・三つ目・百目の三つの一族に分けられる。鬼の里はそれぞれの長が結界を張り外部からの侵攻を防いでいる。
現在三つ目族はほぼ滅びた状態であり、三つ目の里は他の二族の結界によって封じられている。
単眼が特徴の鬼。
法力に長ける者が多く、一つ目の里の結界は他の里のものよりも数段強力なものであり一番見つけにくい。
三つの一族の中では人間に紛れ難い容姿のためか、里全体が保守的であまり里から出る人はいない。
体のどこかに第三の目があるのが特徴の鬼。
額にある者が多いが、左胸や背中についている者もたまにいる。
50年ほど前に謎の疫病によって里の住民は全滅。たまたま里の外にいたり、感染前に里の外に逃がされ生き残った者たちも大半が子供だったこともあり、現在は全員消息不明。
死体がひとつもないことから、疫病ではないのではとも言われているが真相はいまだ闇の中である。
全身に目があるのが特徴の鬼。
普段は顔にある二つの目以外は閉じているが、有事の際には全身の目を開くことで千里眼に近い力を使う。
また、全身の目を順番に開けることによって寝ずの番をすることもできる。
≪異人≫
異界から来た人間及び人型の生物を総称する言葉。
ヴィラード・エリアの山頂で異界の門が開いた時に巻き込まれる形でこちらの世界に来る者が多い。
頻繁に起こることではないが、世界に異人は100人ほどいると言われている。(確認できる範囲での人数であり、もっといるかもしれない)
何かしらの条件が揃い異界の門を通って元の世界に戻る異人もいれば、
リンのようにこの世界で一生を終える異人もいる。
最終更新:2019年10月07日 10:11