モノが焼ける臭い。
たんぱく質の燃える臭い。
死を身近に感じさせる臭い。
そんな臭いの中で黒峰潤也は目を覚ました。
「う…。」
意識が朦朧としている。潤也は何が起こったのかを思い出そうと、深呼吸した。
それと同時に煙を吸い込み、咳き込む。パニックを起こしていて思考がまとまらない。
何が、一体何が起こっている。
ポケットからハンカチを潤也はポケットからハンカチを取り出して口を覆った。
周囲を見渡す。辺り一面焼け野原だ。
何故こんな所に自分はいるんだろうか…。
そう思った時、潤也は先ほどまで何をしていたかを思い出した。
父と母と妹で旅行に来ていたのだ。最近話題の秘湯があると旅行雑誌に書かれていたのが発端で、母の誕生日祝いに妹と自分で金を出し合い家族旅行に行く事になった。
そうしてこの地にやってきて、家族で散策をしていた筈だ。
ならば、何故、そう何故ここにいる?
夢でも見ているのだろうか…周りはまったく知らない風景だ、こんな焼け野原知るはずも無い。
ここから早く離れなくては…。
そう思い、潤也は歩を進めようとした。
その時、足に何か違和感があるのを感じた。なにかをつま先で蹴飛ばしたのだ…。
何かと思い潤也はそれを見る。それは長い棒のようなものだった。
ところどころに薄いピンク色があるが全体的に黒く焦げ、その先端の方は五つに分かれて――
潤也は思わず胃の中のものを吐き出した。
それが何かを認識してしまったのだ。ちぎれた人の腕だと…。
そしてその手首には見覚えのあるものがある。
銀色の時計。
それは確か、自分が誕生日に―――
「ああ、ああ、うわぁぁあぁぁぁぁ。」
潤也は虚空を見上げて泣き叫んだ。
一体何が、何でこんな仕打ちを…。
その時、潤也は他の家族の事のことが脳裏によぎった。
母と妹はどうなったのか?
そうだ、生きているかもしれない。
そう思い周りを見渡すが、それらしい影は無い。だが、それはまだ自分が探し足りないだけなのだろう。
潤也はそうであると信じ家族を探し続けた。
だが、見つかるのは人の死骸ばかり、それが家族のものか焼け焦げているものもあり、わからない。
潤也が疲労から意識を失って倒れたのはそれから6時間後だった。
そしてその6時間の間、潤也は家族を見つけることが出来なかった。
たんぱく質の燃える臭い。
死を身近に感じさせる臭い。
そんな臭いの中で黒峰潤也は目を覚ました。
「う…。」
意識が朦朧としている。潤也は何が起こったのかを思い出そうと、深呼吸した。
それと同時に煙を吸い込み、咳き込む。パニックを起こしていて思考がまとまらない。
何が、一体何が起こっている。
ポケットからハンカチを潤也はポケットからハンカチを取り出して口を覆った。
周囲を見渡す。辺り一面焼け野原だ。
何故こんな所に自分はいるんだろうか…。
そう思った時、潤也は先ほどまで何をしていたかを思い出した。
父と母と妹で旅行に来ていたのだ。最近話題の秘湯があると旅行雑誌に書かれていたのが発端で、母の誕生日祝いに妹と自分で金を出し合い家族旅行に行く事になった。
そうしてこの地にやってきて、家族で散策をしていた筈だ。
ならば、何故、そう何故ここにいる?
夢でも見ているのだろうか…周りはまったく知らない風景だ、こんな焼け野原知るはずも無い。
ここから早く離れなくては…。
そう思い、潤也は歩を進めようとした。
その時、足に何か違和感があるのを感じた。なにかをつま先で蹴飛ばしたのだ…。
何かと思い潤也はそれを見る。それは長い棒のようなものだった。
ところどころに薄いピンク色があるが全体的に黒く焦げ、その先端の方は五つに分かれて――
潤也は思わず胃の中のものを吐き出した。
それが何かを認識してしまったのだ。ちぎれた人の腕だと…。
そしてその手首には見覚えのあるものがある。
銀色の時計。
それは確か、自分が誕生日に―――
「ああ、ああ、うわぁぁあぁぁぁぁ。」
潤也は虚空を見上げて泣き叫んだ。
一体何が、何でこんな仕打ちを…。
その時、潤也は他の家族の事のことが脳裏によぎった。
母と妹はどうなったのか?
そうだ、生きているかもしれない。
そう思い周りを見渡すが、それらしい影は無い。だが、それはまだ自分が探し足りないだけなのだろう。
潤也はそうであると信じ家族を探し続けた。
だが、見つかるのは人の死骸ばかり、それが家族のものか焼け焦げているものもあり、わからない。
潤也が疲労から意識を失って倒れたのはそれから6時間後だった。
そしてその6時間の間、潤也は家族を見つけることが出来なかった。
日は暮れて雨が降り注ぐ中、潤也は目を覚ました。潤也は立ち上がり、周りを見渡す。
光景は変わらない。焼け焦げた大地に、父の焼けきれた腕。
潤也はせめて意識を失っている間ぐらいは幻想でもいいから幸せな夢が見れたらよかったのにと思った。
もはや潤也に家族を探す意欲は無かった。自分の足で行ける範囲の場所は全て探したが、見つかるのは焼けた人間の死骸ばかりだ。
その死体のどれもが燃えており、もはやそれが誰であるかを確認する事が出来なかった。
「――ハハハ。」
わけのわからない笑い声が潤也の口から漏れる。
潤也は自分が壊れそうになっているのを予感する。
もう駄目なのだ。思考がこの状況についていかない。目が覚めたら叩きつけられたのは家族の死と焦土と化した大地という現実。
何が起こっているのかもわからない。
何をすればいいのかもわからない。
何にすがればいいのかもわからない。
わからない、わからない、わからない、わからない。
何もかもがわからない。
そうして黒峰潤也という存在が壊れそう時になった時、それは起こった。
大きな、そう大きな風を切る音が聞こえたのだ。潤也はふと音のした方を見つめる。
そこには鳥の――鳥のような姿をした何かが飛んでいた。
だが、それは鳥というにはあまりに大きいモノだった。
色も生物味の無い歪な銀色で、生物というよりは――――
「機械…なのか…?」
潤也は疑問を呟く。
鳥の腹部に赤いモノが点滅しだしたのを潤也は視認した。周りが暗いため、その点滅する赤は非常に目立っている。
その赤い何かは鳥の腹部から離れ地上に向けて落下し始める。そしてその赤い何かが大地と接触した瞬間、潤也の視界は真白な空間に包まれた。
それが光で目が眩んでいるのだと気づいたのは鼓膜を破裂させんばかりの大きな爆発音が鳴り響いた時だった。
あまりに大きな爆発音…真白な光景の中で潤也は思い出す。
自分が今日の最初に意識を失った時に聞いたのと同じ音である事を…。
潤也の真白な視界が少しづつ色を取り戻し始める。
目の前に映るのは赤色だった。淡い赤、それに赤から立ち上る黒に歪む空間。
ああ、そうだ、燃えているのだ。
遠方にあった都市が…。
そして、潤也はあの鳥のようなものが爆弾のようなモノを投下したのだと理解した。
光景は変わらない。焼け焦げた大地に、父の焼けきれた腕。
潤也はせめて意識を失っている間ぐらいは幻想でもいいから幸せな夢が見れたらよかったのにと思った。
もはや潤也に家族を探す意欲は無かった。自分の足で行ける範囲の場所は全て探したが、見つかるのは焼けた人間の死骸ばかりだ。
その死体のどれもが燃えており、もはやそれが誰であるかを確認する事が出来なかった。
「――ハハハ。」
わけのわからない笑い声が潤也の口から漏れる。
潤也は自分が壊れそうになっているのを予感する。
もう駄目なのだ。思考がこの状況についていかない。目が覚めたら叩きつけられたのは家族の死と焦土と化した大地という現実。
何が起こっているのかもわからない。
何をすればいいのかもわからない。
何にすがればいいのかもわからない。
わからない、わからない、わからない、わからない。
何もかもがわからない。
そうして黒峰潤也という存在が壊れそう時になった時、それは起こった。
大きな、そう大きな風を切る音が聞こえたのだ。潤也はふと音のした方を見つめる。
そこには鳥の――鳥のような姿をした何かが飛んでいた。
だが、それは鳥というにはあまりに大きいモノだった。
色も生物味の無い歪な銀色で、生物というよりは――――
「機械…なのか…?」
潤也は疑問を呟く。
鳥の腹部に赤いモノが点滅しだしたのを潤也は視認した。周りが暗いため、その点滅する赤は非常に目立っている。
その赤い何かは鳥の腹部から離れ地上に向けて落下し始める。そしてその赤い何かが大地と接触した瞬間、潤也の視界は真白な空間に包まれた。
それが光で目が眩んでいるのだと気づいたのは鼓膜を破裂させんばかりの大きな爆発音が鳴り響いた時だった。
あまりに大きな爆発音…真白な光景の中で潤也は思い出す。
自分が今日の最初に意識を失った時に聞いたのと同じ音である事を…。
潤也の真白な視界が少しづつ色を取り戻し始める。
目の前に映るのは赤色だった。淡い赤、それに赤から立ち上る黒に歪む空間。
ああ、そうだ、燃えているのだ。
遠方にあった都市が…。
そして、潤也はあの鳥のようなものが爆弾のようなモノを投下したのだと理解した。
「そうか、そうなのか…そうなのか。」
そう呟き思わず笑みが漏れる。
そう、純也は認識した。
目の前で起こっているものが何なのかを…。
そう、潤也は把握した。
何によってそれが起こったのかと…。
そして、潤也は理解した。
何が自分の家族を奪ったのかを!!!
「殺してやる…殺してやる…殺してやる…殺してやる…殺してやる!!」
潤也は目から涙を流し、歪んだ笑みを浮かべながら言葉を漏らす。
そして、遠くに飛び去る鳥のような機械を睨んだ。
その姿を忘れぬように…永遠に心に刻み付ける為に…。
そう呟き思わず笑みが漏れる。
そう、純也は認識した。
目の前で起こっているものが何なのかを…。
そう、潤也は把握した。
何によってそれが起こったのかと…。
そして、潤也は理解した。
何が自分の家族を奪ったのかを!!!
「殺してやる…殺してやる…殺してやる…殺してやる…殺してやる!!」
潤也は目から涙を流し、歪んだ笑みを浮かべながら言葉を漏らす。
そして、遠くに飛び去る鳥のような機械を睨んだ。
その姿を忘れぬように…永遠に心に刻み付ける為に…。
ドオン!!ドオン!!
その時だった、大きな音が大地から起こったのは…。
何かが大地を地下から叩いているのだ。
何かが大地を地下から叩いているのだ。
ドオン!!ドオン!!!ドオン!!!
音はさらに大きくなる。
それは何かが現れる予兆なのだと潤也は思った。
あの空飛ぶ機械の仲間だろうか…。
ならば都合が良い、探す手間が省けたというモノだ。
それは何かが現れる予兆なのだと潤也は思った。
あの空飛ぶ機械の仲間だろうか…。
ならば都合が良い、探す手間が省けたというモノだ。
ドオン!!!!!!
音とともに地下から大きな土煙が上がった。飛翔した焦土は辺り風景を焦げ茶色のパウダーで埋める。
そして飛び上がらされた力が重力に負け、焦土は大地に降り注ぎ始めた。
大地に土は降り、一つの形を形どっていく…否、その降り注ぐ焦土の中にいる何かがいるのだ…。
だが、それを視認することは出来ず、大地に落ちた砂は大きな砂煙となってあたりに蔓延を始めた。
潤也は目に砂が入らぬように腕で目を覆う。
焦土が突風で吹き荒れ、潤也に襲い掛かった。
「ぐっ。」
吹き荒れる砂が肌にぶつかり、潤也に痛烈な痛みを与える。
痛烈な砂嵐の中で潤也は金属が軋む音が鳴るのを聞いた。
その時だった。
潤也の頭に何かかが、そう頭に何か小さな音が鳴るのを聞いたのは…。
正確には聞いたというよりも感じたというべきなのかもしれないが、そう接触は音だった。
旋律ではなく、音。
ただ、ピッピッとなり続ける単調でさざ波のような電子音。
少しづつリズムが変わっていく、それと同時に音は大きくなっていく…。
そして飛び上がらされた力が重力に負け、焦土は大地に降り注ぎ始めた。
大地に土は降り、一つの形を形どっていく…否、その降り注ぐ焦土の中にいる何かがいるのだ…。
だが、それを視認することは出来ず、大地に落ちた砂は大きな砂煙となってあたりに蔓延を始めた。
潤也は目に砂が入らぬように腕で目を覆う。
焦土が突風で吹き荒れ、潤也に襲い掛かった。
「ぐっ。」
吹き荒れる砂が肌にぶつかり、潤也に痛烈な痛みを与える。
痛烈な砂嵐の中で潤也は金属が軋む音が鳴るのを聞いた。
その時だった。
潤也の頭に何かかが、そう頭に何か小さな音が鳴るのを聞いたのは…。
正確には聞いたというよりも感じたというべきなのかもしれないが、そう接触は音だった。
旋律ではなく、音。
ただ、ピッピッとなり続ける単調でさざ波のような電子音。
少しづつリズムが変わっていく、それと同時に音は大きくなっていく…。
少しづつ…少しづつ…少しづつ…。
潤也は次第に大きくなる音に頭を抱えた。自分の中に何かが入ってきている、いや、入ろうとしてきている。
その単調な音は満身創痍だった潤也の精神にさらに大きな負担をかける。
音がオーケストラホールで鳴るような大きな音になっていく…。
やめろ、やめてくれ、これじゃあ、俺が壊れてしまう。
その時だった、音が鳴り止んだのは…。
その単調な音は満身創痍だった潤也の精神にさらに大きな負担をかける。
音がオーケストラホールで鳴るような大きな音になっていく…。
やめろ、やめてくれ、これじゃあ、俺が壊れてしまう。
その時だった、音が鳴り止んだのは…。
「うぁぁぁああああああぁぁぁぁああああああ!!!!」
音が鳴り止んだのと同時に潤也の頭に多大な情報が送り込まれた。
最初に流れ込んできたのは大量の人間が殺される映像。
だが、それは第三者の視点にたって客観的に見たのではなく、主観的、つまりはその殺される人間の中から見た映像。
殺される人間が得たリアルな恐怖心が潤也の精神にフィードバックされる。
銃殺、絞殺、撲殺、刺殺、斬殺、毒殺、爆殺、ありとあらゆる人間の死が潤也の頭の中に叩き込まれる。
そのあまりの情報の中で潤也は失いそうになる自分という存在を必死に繋ぎ止めた。
殺害場面の映像が終わり、次の映像へと続く。
見たことも無い玉座――そこは狭く、鋼鉄で覆われていた。そして玉座には誰も座っていない。
黒く、冷たい、潤也はそれを見た時、そう感じた。
そこに二つの緑色の水晶の様に透き通るオーブが浮いている。
玉座に誰かが近づいていく。
黒い影のような人型だ。
影は玉座に腰掛、オーブを掌で覆った。
それと同時にオーブが光だす。
先ほど、純也が冷たいと感じていたそれは急に熱をおび始め――
――ジャミング。
映像が途切れ、また新しい映像が流れ始める。
雨だ。
血の雨と同時に流れる涙の雨。
誰かが死んだ自分を思って泣いている。
潤也はそう感じた。
嗚咽、声にもならない声。
誰かを思うが故にそれが流される。
――ジャミング。
再び映像は途切れ、新しい映像が流れ始める。
そこにあったのは黒い鎧だった。
全身を漆黒の甲冑で包んだモノ。
頑固さと滑らかさを共存させたような悪魔的なフォルムを持つのが印象的で、なんともいえぬ威圧感を放っている。
この鎧があれば、どんな相手にも負けない…そう思わせるほどの力強さがあった。
だが、それは人が装着できるようなモノでは無かった。
人が着るにはあまりに大きかったからだ。
黒い鎧は10mはゆうに超えるその巨大さを誇っていた。
体の各部から、赤い光が発せられる。
赤い光のラインのようなものが黒い鎧から流れ出ているのだ。
鎧の目に値するだろう部分が赤く光る。それと同時に鎧の胸部が開いた。
そこにあったのはさきほどの映像で見た玉座で―――
閃光。
あたり一面光に包まれた。あたたかい光だ。
その中で何かかが語りかけて来るような感覚を潤也は感じた。
そして映像は途切れた。
音が鳴り止んだのと同時に潤也の頭に多大な情報が送り込まれた。
最初に流れ込んできたのは大量の人間が殺される映像。
だが、それは第三者の視点にたって客観的に見たのではなく、主観的、つまりはその殺される人間の中から見た映像。
殺される人間が得たリアルな恐怖心が潤也の精神にフィードバックされる。
銃殺、絞殺、撲殺、刺殺、斬殺、毒殺、爆殺、ありとあらゆる人間の死が潤也の頭の中に叩き込まれる。
そのあまりの情報の中で潤也は失いそうになる自分という存在を必死に繋ぎ止めた。
殺害場面の映像が終わり、次の映像へと続く。
見たことも無い玉座――そこは狭く、鋼鉄で覆われていた。そして玉座には誰も座っていない。
黒く、冷たい、潤也はそれを見た時、そう感じた。
そこに二つの緑色の水晶の様に透き通るオーブが浮いている。
玉座に誰かが近づいていく。
黒い影のような人型だ。
影は玉座に腰掛、オーブを掌で覆った。
それと同時にオーブが光だす。
先ほど、純也が冷たいと感じていたそれは急に熱をおび始め――
――ジャミング。
映像が途切れ、また新しい映像が流れ始める。
雨だ。
血の雨と同時に流れる涙の雨。
誰かが死んだ自分を思って泣いている。
潤也はそう感じた。
嗚咽、声にもならない声。
誰かを思うが故にそれが流される。
――ジャミング。
再び映像は途切れ、新しい映像が流れ始める。
そこにあったのは黒い鎧だった。
全身を漆黒の甲冑で包んだモノ。
頑固さと滑らかさを共存させたような悪魔的なフォルムを持つのが印象的で、なんともいえぬ威圧感を放っている。
この鎧があれば、どんな相手にも負けない…そう思わせるほどの力強さがあった。
だが、それは人が装着できるようなモノでは無かった。
人が着るにはあまりに大きかったからだ。
黒い鎧は10mはゆうに超えるその巨大さを誇っていた。
体の各部から、赤い光が発せられる。
赤い光のラインのようなものが黒い鎧から流れ出ているのだ。
鎧の目に値するだろう部分が赤く光る。それと同時に鎧の胸部が開いた。
そこにあったのはさきほどの映像で見た玉座で―――
閃光。
あたり一面光に包まれた。あたたかい光だ。
その中で何かかが語りかけて来るような感覚を潤也は感じた。
そして映像は途切れた。
潤也は瞳を開く。
吹き荒れていた砂嵐はもう止んでいた。
さきほどまで土煙で見えなかった光景はクリアなものとなっている。
目の前には黒い何かが跪いている。
10m超の漆黒の鎧。
さきほど潤也が映像で見たモノとほぼ同一なモノだ。
違いをあげるとするならば、背部に背負っている大きな何か突起のようなものだろうか。
そしてそれが今、潤也の前に片膝を立て跪いて頭を垂れている。
そして、潤也は頭を垂らす漆黒の鎧が何なのかを知っている。
「――リベジオン。」
潤也は黒き鎧を見て呟く。
その言葉と共に黒い鎧は潤也に向けて手を差し出し、胸部を開く。そこにあったのはさきほどの映像で見た玉座だった。
潤也は確信する。この黒き鎧、リベジオンは自分の従者であるのだと。
そしてリベジオンは待っているのだ、自分という国を治めるに値する王が玉座に座るのを…。
潤也はリベジオンに向けて歩を進める。
その力を手に入れる為に…。
自らの家族を奪った奴への復讐の為に…。
そうして黒峰潤也とリベジオンは出会う。
吹き荒れていた砂嵐はもう止んでいた。
さきほどまで土煙で見えなかった光景はクリアなものとなっている。
目の前には黒い何かが跪いている。
10m超の漆黒の鎧。
さきほど潤也が映像で見たモノとほぼ同一なモノだ。
違いをあげるとするならば、背部に背負っている大きな何か突起のようなものだろうか。
そしてそれが今、潤也の前に片膝を立て跪いて頭を垂れている。
そして、潤也は頭を垂らす漆黒の鎧が何なのかを知っている。
「――リベジオン。」
潤也は黒き鎧を見て呟く。
その言葉と共に黒い鎧は潤也に向けて手を差し出し、胸部を開く。そこにあったのはさきほどの映像で見た玉座だった。
潤也は確信する。この黒き鎧、リベジオンは自分の従者であるのだと。
そしてリベジオンは待っているのだ、自分という国を治めるに値する王が玉座に座るのを…。
潤也はリベジオンに向けて歩を進める。
その力を手に入れる為に…。
自らの家族を奪った奴への復讐の為に…。
そうして黒峰潤也とリベジオンは出会う。
この出会いが全ての始まりだった。
忘れられるモノなど悪夢では無い。
忘れられない故に悪夢なのだ。
これはそんな悪夢に立ち向かう、ちっぽけで弱い一人の人間と怨嗟の魔王と呼ばれた機神の物語。
その果てにあるのは希望か絶望か…。
忘れられない故に悪夢なのだ。
これはそんな悪夢に立ち向かう、ちっぽけで弱い一人の人間と怨嗟の魔王と呼ばれた機神の物語。
その果てにあるのは希望か絶望か…。
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