主人公 清水静(しみず せい)脳内CV郷田ほづみ
予告
敢えて問うなら答えもしよう。
望むることはささやかなりし。
この腕にかき抱けるだけの夢でいい。
この胸に収まるだけの真実でいい。
例えて言うなら、その名はナフィア。
ナフィアこそ我が命、ナフィアこそ我が宿命(さだめ)。
海上都市姫路守備隊戦記 第51話「修羅」
嗚呼、正にその名の如くに。
望むることはささやかなりし。
この腕にかき抱けるだけの夢でいい。
この胸に収まるだけの真実でいい。
例えて言うなら、その名はナフィア。
ナフィアこそ我が命、ナフィアこそ我が宿命(さだめ)。
海上都市姫路守備隊戦記 第51話「修羅」
嗚呼、正にその名の如くに。
清水静専用超重装甲強化服改「ボトム」
全高4m 基本重量2トン+~4トン
超重装甲強化服武装
右肩 16連装100mm多目的ミサイル発射機×1
左肩 折り畳み式50mm狙撃砲×1
右脇 3連装100mm対戦車ミサイル発射筒×1
左脇 12連装6.25mm機関銃×1
脚部 12連装50mm弾発射機×2
頭部 長針弾大型発射機×2
右腕 超音速超振動パイルバンカー×1
左腕 光熱衝撃砲×1
25mm重機関砲改×1
50mm機関榴弾砲×1
300cm超振動極熱刀×1
左肩 折り畳み式50mm狙撃砲×1
右脇 3連装100mm対戦車ミサイル発射筒×1
左脇 12連装6.25mm機関銃×1
脚部 12連装50mm弾発射機×2
頭部 長針弾大型発射機×2
右腕 超音速超振動パイルバンカー×1
左腕 光熱衝撃砲×1
25mm重機関砲改×1
50mm機関榴弾砲×1
300cm超振動極熱刀×1
軽装甲強化服武装
12.5mm軽拳銃(アーマーマグナム)×1
30cm振動熱斬刀×1
30cm振動熱斬刀×1
備考
両腕伸縮可変鋼線射出機 脚部ジェットローラーダッシュ機構 脚部展開式滑走板
両腕伸縮可変鋼線射出機 脚部ジェットローラーダッシュ機構 脚部展開式滑走板
最強の歩兵を目指して開発された重装甲強化服の究極の形の一つ。
静の要求に応えて改造した教授曰く「呆れ果てる重武装」。ちなみにボトム(最低野郎)と名付けたのは教授である。
静の要求に応えて改造した教授曰く「呆れ果てる重武装」。ちなみにボトム(最低野郎)と名付けたのは教授である。
魔王軍と帝国軍の戦いは、途中で俺と同じようにいきなり転移して、即座に助けに来てくれた守備隊の皆のおかげで魔王軍の勝利で幕を閉じた。
だが俺は重傷を負い、愛機の三式重装甲強化服ブルーショルダーカスタムは修復不可能なほど大破してしまった。
生まれ故郷である海上都市姫路に搬送されて治療カプセルの中で眠っている三日の間に、この異世界に転移して最初に出会った魔族の少女ナフィアが帝国軍に攫われてしまう。
ジャーク魔法帝国は太古に封印された邪神を復活させ、世界を我が物にしようとしていた。
そしてナフィアは邪神と最も相性の良い、邪神を完全復活させる為の「鍵」だったのだ。
ナフィアを生贄として邪神は復活する。ナフィアの死と引き換えに。
だが、そんな事は絶対にさせない。あの瞳の光が、唇の震えが幻になるなど認められない。
切れぬ絆を、褪せぬ愛を信じて、それを守る為に再び地獄へ身を投じる。最終決戦。最後の戦いが始まろうとしていた。
だが俺は重傷を負い、愛機の三式重装甲強化服ブルーショルダーカスタムは修復不可能なほど大破してしまった。
生まれ故郷である海上都市姫路に搬送されて治療カプセルの中で眠っている三日の間に、この異世界に転移して最初に出会った魔族の少女ナフィアが帝国軍に攫われてしまう。
ジャーク魔法帝国は太古に封印された邪神を復活させ、世界を我が物にしようとしていた。
そしてナフィアは邪神と最も相性の良い、邪神を完全復活させる為の「鍵」だったのだ。
ナフィアを生贄として邪神は復活する。ナフィアの死と引き換えに。
だが、そんな事は絶対にさせない。あの瞳の光が、唇の震えが幻になるなど認められない。
切れぬ絆を、褪せぬ愛を信じて、それを守る為に再び地獄へ身を投じる。最終決戦。最後の戦いが始まろうとしていた。
姫路守備隊全戦力100人と魔王軍の精鋭1万人が、俺と魔王をジャーク神殿中枢へ到達する為の陽動を兼ねる激戦を繰り広げている。それでもなお、地と空を埋め尽くす程の大軍が周囲を取り囲んでいた。
帝国軍兵士、魔法使い。全軍の半分を占める、帝国が使役する様々な魔物達。
教授に無理を言って用意してもらった、超重装甲強化服改。
「あの」教授に呆れ果てたと言われるほどの重武装と、全身に付けられるだけ大量の予備弾倉を装着した姿は無骨極まりなく、
見る者によっては醜い鉄塊と思うかもしれない。
教授が名付けたボトム(最低野郎)という名称がとても似合っていた。
全身紺色、左肩のみ血のような赤色の全体的に暗い色調の機体。
その肩に魔王ラウディッツ・バルディウスが後ろ向きで腕を組み仁王立ちになっている。
「禍々しい魔力がどんどん強くなっていく。邪神の復活は近いな」
黒髪黒目、黒衣を身に纏う魔王は組んだ腕を解き、静かに告げた。
「セイ。側面と後方、上空の半分は俺がやる。お前は立ち塞がる雑魚共を蹴散らせ」
「了解」
それが最終決戦開始の合図だった。
足底の教授謹製大型自在車輪(コスト度外視の超高性能品、この機体の為だけに用意した特別製)が最大出力で唸りを上げる。
ローラーダッシュに乗せて重武装、大重量の重歩兵と黒き魔王がジャーク神殿へと走り始める。
側面と後方、後方上空で地獄の炎、魂をも凍てつかせる冷気、全てを打ち砕く雷光が絶える事無く踊り狂う。
肩に乗る魔王の連続大魔法の嵐が邪神の復活を望む愚かなる者共に等しく滅びを与えていく。
邪神の復活は阻止しなければならない。
だが、我が求むるはただ一つ。
進む道の先に立ち塞がるならば神であろうと、心臓に向かう折れた針となりて殺して通る。
帝国軍兵士、魔法使い。全軍の半分を占める、帝国が使役する様々な魔物達。
教授に無理を言って用意してもらった、超重装甲強化服改。
「あの」教授に呆れ果てたと言われるほどの重武装と、全身に付けられるだけ大量の予備弾倉を装着した姿は無骨極まりなく、
見る者によっては醜い鉄塊と思うかもしれない。
教授が名付けたボトム(最低野郎)という名称がとても似合っていた。
全身紺色、左肩のみ血のような赤色の全体的に暗い色調の機体。
その肩に魔王ラウディッツ・バルディウスが後ろ向きで腕を組み仁王立ちになっている。
「禍々しい魔力がどんどん強くなっていく。邪神の復活は近いな」
黒髪黒目、黒衣を身に纏う魔王は組んだ腕を解き、静かに告げた。
「セイ。側面と後方、上空の半分は俺がやる。お前は立ち塞がる雑魚共を蹴散らせ」
「了解」
それが最終決戦開始の合図だった。
足底の教授謹製大型自在車輪(コスト度外視の超高性能品、この機体の為だけに用意した特別製)が最大出力で唸りを上げる。
ローラーダッシュに乗せて重武装、大重量の重歩兵と黒き魔王がジャーク神殿へと走り始める。
側面と後方、後方上空で地獄の炎、魂をも凍てつかせる冷気、全てを打ち砕く雷光が絶える事無く踊り狂う。
肩に乗る魔王の連続大魔法の嵐が邪神の復活を望む愚かなる者共に等しく滅びを与えていく。
邪神の復活は阻止しなければならない。
だが、我が求むるはただ一つ。
進む道の先に立ち塞がるならば神であろうと、心臓に向かう折れた針となりて殺して通る。
「俺は急ぐんだ」
16連装100mm多目的ミサイル発射機からミサイルが続々と放たれる。
自在弾という、専用の弾種に比べれば威力は劣るものの「何にでもなれる」便利な100mm多目的ミサイルは半分が数百の多弾頭ミサイルとなって空を飛ぶ魔物と魔法使いへ、
もう半分は振動熱効果を伴う振動熱榴散弾となって地上の敵へ広範囲に降り注ぐ。
獲物を決して逃さぬ鉄の牙と地獄の豪雨が数多の命を塵屑(ごみくず)に変える。
情報解析で得られた、リアルタイムで更新される情報を元に、左腕の50mm機関榴弾砲と右腕の25mm重機関砲改で魔法使いを真っ先に潰す。
先の魔王軍と帝国軍の戦いで痛い目にあったのを忘れてはいない。
他の敵は左腰の12連装6.25mm機関銃で掃射していく。
銃身がそれぞれバラバラな方向を向いて撃てるこの武器は最大12目標を同時に攻撃可能。
100%の命中率と、射線上の目標を最低でも2、3人を貫く6.25mm振動熱徹甲弾は絶大な殲滅力を発揮していた。
それでも対応出来ない敵には頭部側面に1基ずつ装着された長針弾大型発射機の歓迎が待っている。
元々敵が放ってきた砲爆弾、ミサイルの迎撃の為に開発されたこの間接防御兵器は針の穴を射抜く精密さによって、超音速で多目標の急所を一撃で貫いていく。
針という性質上、残弾は豊富にあるので一撃で死なない相手には更に2針3針とただでプレゼントだ。
脚部展開式滑走板を展開させ、足底がスキー板のようになる。地面に倒れている敵を砕き潰しながらローラーダッシュでひたすら前へと疾走する。
50mm機関榴弾砲の残弾が尽きた。威力が大きい代わりに弾数が少なく、予備弾倉も無いので投げ捨てる。
その直後、目の前に広がるのは異様な光景だった。
剣と盾を持った骸骨兵士やゾンビ、黒いガス状の生命体らしきモノなど、グロテスクな大軍が待ち構えていたのだ。
指揮官なのであろう、戦場に不釣合いな豪奢な衣服と金銀に輝く装飾品を身に付けた小太りの男が、空中に浮いたままこちらに不敵な視線を向け鼻を鳴らし、朗々と語り始めた。
16連装100mm多目的ミサイル発射機からミサイルが続々と放たれる。
自在弾という、専用の弾種に比べれば威力は劣るものの「何にでもなれる」便利な100mm多目的ミサイルは半分が数百の多弾頭ミサイルとなって空を飛ぶ魔物と魔法使いへ、
もう半分は振動熱効果を伴う振動熱榴散弾となって地上の敵へ広範囲に降り注ぐ。
獲物を決して逃さぬ鉄の牙と地獄の豪雨が数多の命を塵屑(ごみくず)に変える。
情報解析で得られた、リアルタイムで更新される情報を元に、左腕の50mm機関榴弾砲と右腕の25mm重機関砲改で魔法使いを真っ先に潰す。
先の魔王軍と帝国軍の戦いで痛い目にあったのを忘れてはいない。
他の敵は左腰の12連装6.25mm機関銃で掃射していく。
銃身がそれぞれバラバラな方向を向いて撃てるこの武器は最大12目標を同時に攻撃可能。
100%の命中率と、射線上の目標を最低でも2、3人を貫く6.25mm振動熱徹甲弾は絶大な殲滅力を発揮していた。
それでも対応出来ない敵には頭部側面に1基ずつ装着された長針弾大型発射機の歓迎が待っている。
元々敵が放ってきた砲爆弾、ミサイルの迎撃の為に開発されたこの間接防御兵器は針の穴を射抜く精密さによって、超音速で多目標の急所を一撃で貫いていく。
針という性質上、残弾は豊富にあるので一撃で死なない相手には更に2針3針とただでプレゼントだ。
脚部展開式滑走板を展開させ、足底がスキー板のようになる。地面に倒れている敵を砕き潰しながらローラーダッシュでひたすら前へと疾走する。
50mm機関榴弾砲の残弾が尽きた。威力が大きい代わりに弾数が少なく、予備弾倉も無いので投げ捨てる。
その直後、目の前に広がるのは異様な光景だった。
剣と盾を持った骸骨兵士やゾンビ、黒いガス状の生命体らしきモノなど、グロテスクな大軍が待ち構えていたのだ。
指揮官なのであろう、戦場に不釣合いな豪奢な衣服と金銀に輝く装飾品を身に付けた小太りの男が、空中に浮いたままこちらに不敵な視線を向け鼻を鳴らし、朗々と語り始めた。
「くっくっくっ……よぉく来たなぁ、魔王とその配下よ。
いいや、「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」だったかぁ……フン、下らぬ伝説だ。
その増長と驕りを叩き潰してやろう!貴様等も可哀想になぁ。
相手をするのがジャーク魔法帝国軍でも最強を誇る我が不死の暗黒兵団なのだからな!
だが泣いて感謝するが良い。私は慈悲深いのでなぁ……苦しまぬよう一瞬であの世へ送ってやろう!
ふむ、この私の名を知らずに逝くのはあまりにも不幸であったな。
下賎な輩に高貴なる我が名を教えるのは本来ならば絶対に有り得ないが、今回だけは特別としてやろう。
よぉく聴くがいい、我が名は……!」
「邪魔だ」
左腕を突き出す。
左腕に装着された光熱衝撃砲の砲口から光の奔流が濁流となって迸る。
そのまま左から右へ薙ぎ払い、不死の暗黒兵団とやらは完全に消滅した。
驚いて魔法の効果が切れたのだろう。
地面に尻を強かに打った小太りの男の上に、全エネルギーを消費して不要となった光熱衝撃砲を切り離して落とした。
「ぶぎゅるッ!?」
その上で更に、ラウディッツが特大の魔光弾を撃ち込む。
通常の重装甲強化服の基本重量と同じ500kgもある光熱衝撃砲を外せたのでだいぶ身軽になった。
これで左腕を自由に使える。
空になった25mm重機関砲の弾倉を交換して左腕に持ち直し、右腕で300cm超振動極熱刀を抜刀する。
近距離の敵を斬り裂きながら空中と地上の敵へ25mm弾と6.25mm弾、長針弾のシャワーを浴びせ、
脚部12連装50mm弾発射機の振動熱榴散弾と極熱拡散弾を敵が多くいる地点へ放ち綺麗に掃除する。
だいぶ神殿に近付いたな、と思ったその時。コンピュータの索敵が今までに無い反応を捉えた。
「ラウディッツ。何かでかいのが空から来るぞ」
「でかいの、だと?」
ずっと後ろ向きだったラウディッツは、特大の大魔法を放った後で前に向き直り空を見上げる。
そして、その顔が引きつった。
地上に大きな影が落ちる。
ファンタジー世界ではお馴染みと言える存在が空を飛んでいた。
竜。全長約50mの、巨大な真紅の竜だった。
「古代竜。それも火竜を出してくるとはな」
火竜は頭をこちらに向け、口を大きく開いた。
瞬間、脚部裏側に増設された装甲を開き、大出力ブースターを露出させる。
「しっかり掴まっていろ、ラウディッツ」
ラウディッツは何も聞かず重装甲強化服の頭に両手を回して縋りつく。
火竜の口から特大の火球が放たれるのと、ジェットローラーダッシュの急加速が始まるのは同時だった。
いいや、「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」だったかぁ……フン、下らぬ伝説だ。
その増長と驕りを叩き潰してやろう!貴様等も可哀想になぁ。
相手をするのがジャーク魔法帝国軍でも最強を誇る我が不死の暗黒兵団なのだからな!
だが泣いて感謝するが良い。私は慈悲深いのでなぁ……苦しまぬよう一瞬であの世へ送ってやろう!
ふむ、この私の名を知らずに逝くのはあまりにも不幸であったな。
下賎な輩に高貴なる我が名を教えるのは本来ならば絶対に有り得ないが、今回だけは特別としてやろう。
よぉく聴くがいい、我が名は……!」
「邪魔だ」
左腕を突き出す。
左腕に装着された光熱衝撃砲の砲口から光の奔流が濁流となって迸る。
そのまま左から右へ薙ぎ払い、不死の暗黒兵団とやらは完全に消滅した。
驚いて魔法の効果が切れたのだろう。
地面に尻を強かに打った小太りの男の上に、全エネルギーを消費して不要となった光熱衝撃砲を切り離して落とした。
「ぶぎゅるッ!?」
その上で更に、ラウディッツが特大の魔光弾を撃ち込む。
通常の重装甲強化服の基本重量と同じ500kgもある光熱衝撃砲を外せたのでだいぶ身軽になった。
これで左腕を自由に使える。
空になった25mm重機関砲の弾倉を交換して左腕に持ち直し、右腕で300cm超振動極熱刀を抜刀する。
近距離の敵を斬り裂きながら空中と地上の敵へ25mm弾と6.25mm弾、長針弾のシャワーを浴びせ、
脚部12連装50mm弾発射機の振動熱榴散弾と極熱拡散弾を敵が多くいる地点へ放ち綺麗に掃除する。
だいぶ神殿に近付いたな、と思ったその時。コンピュータの索敵が今までに無い反応を捉えた。
「ラウディッツ。何かでかいのが空から来るぞ」
「でかいの、だと?」
ずっと後ろ向きだったラウディッツは、特大の大魔法を放った後で前に向き直り空を見上げる。
そして、その顔が引きつった。
地上に大きな影が落ちる。
ファンタジー世界ではお馴染みと言える存在が空を飛んでいた。
竜。全長約50mの、巨大な真紅の竜だった。
「古代竜。それも火竜を出してくるとはな」
火竜は頭をこちらに向け、口を大きく開いた。
瞬間、脚部裏側に増設された装甲を開き、大出力ブースターを露出させる。
「しっかり掴まっていろ、ラウディッツ」
ラウディッツは何も聞かず重装甲強化服の頭に両手を回して縋りつく。
火竜の口から特大の火球が放たれるのと、ジェットローラーダッシュの急加速が始まるのは同時だった。
狙った着弾点から大きくずれた火球は後方で爆裂し、大熱量と衝撃波を撒き散らす。
直撃を食らっていれば中破していたかもしれない破壊力だ。
その場で急停止して反転、左肩の50mm折り畳み狙撃砲を火竜のどてっ腹目掛けてブッ放した。
魔法障壁を紙の如く貫き、ダイヤモンドより硬い鱗を粉砕し、強靭な肉を切り裂き、体の最も中心に到達した50mm超振動極熱狙撃砲弾は秘めたる力の全てを解放した。
一秒にも満たず全身に伝わる超振動波と極大な特殊熱。
砲弾内部の、TNT火薬の数百倍の威力を発揮する高性能炸薬が点火して竜の体内で爆裂。
粉々に砕け散った弾殻は振動熱破片となり全方位へ拡散。
その後を追うように振動熱効果を伴う振動熱衝撃波が広がっていく。
傍から見れば、紙を火で炙っているようだった。
火竜の体は中心から分解蒸発していき、上半身と下半身が分かれてもなお続き、残った頭部と尻尾の半分、わずかな翼の端が地面に落ちて、脆く潰れた。
液体のように崩れた肉は泡立ち、蒸発していく水分が湯気のように立ち昇る。
「古代竜を一撃、か。全く……頼もしいな、「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」は」
本当に味方で良かった、と震える声で小さく呟き、ラウディッツは再び上を見上げる。
彼の視線の先には、様々な色と姿の竜がいた。
種類は違うようだがどれも全長は約50m。全て古代竜のようだ。
「わんさといるが、大丈夫か」
「無論だ」
無駄無き最速の動作で折り畳み式50mm狙撃砲の砲口を古代竜の一つに定める。照準に1mmの狂いも無い。
「蜥蜴と遊んでいる暇は無い」
再度、狙撃砲弾を撃った。
反動を巧みに利用して次から次へ砲口の向きを変更、情け容赦の無い連続射撃は砲弾を撃ち尽くすまで続いた。
不要となり機体から切り離した折り畳み式50mm狙撃砲が地に落ちた時、生きている古代竜は存在しなかった。
直撃を食らっていれば中破していたかもしれない破壊力だ。
その場で急停止して反転、左肩の50mm折り畳み狙撃砲を火竜のどてっ腹目掛けてブッ放した。
魔法障壁を紙の如く貫き、ダイヤモンドより硬い鱗を粉砕し、強靭な肉を切り裂き、体の最も中心に到達した50mm超振動極熱狙撃砲弾は秘めたる力の全てを解放した。
一秒にも満たず全身に伝わる超振動波と極大な特殊熱。
砲弾内部の、TNT火薬の数百倍の威力を発揮する高性能炸薬が点火して竜の体内で爆裂。
粉々に砕け散った弾殻は振動熱破片となり全方位へ拡散。
その後を追うように振動熱効果を伴う振動熱衝撃波が広がっていく。
傍から見れば、紙を火で炙っているようだった。
火竜の体は中心から分解蒸発していき、上半身と下半身が分かれてもなお続き、残った頭部と尻尾の半分、わずかな翼の端が地面に落ちて、脆く潰れた。
液体のように崩れた肉は泡立ち、蒸発していく水分が湯気のように立ち昇る。
「古代竜を一撃、か。全く……頼もしいな、「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」は」
本当に味方で良かった、と震える声で小さく呟き、ラウディッツは再び上を見上げる。
彼の視線の先には、様々な色と姿の竜がいた。
種類は違うようだがどれも全長は約50m。全て古代竜のようだ。
「わんさといるが、大丈夫か」
「無論だ」
無駄無き最速の動作で折り畳み式50mm狙撃砲の砲口を古代竜の一つに定める。照準に1mmの狂いも無い。
「蜥蜴と遊んでいる暇は無い」
再度、狙撃砲弾を撃った。
反動を巧みに利用して次から次へ砲口の向きを変更、情け容赦の無い連続射撃は砲弾を撃ち尽くすまで続いた。
不要となり機体から切り離した折り畳み式50mm狙撃砲が地に落ちた時、生きている古代竜は存在しなかった。
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