ウシロブシ

「鬼刀二段斬り!」

【名前】 ウシロブシ
【読み方】 うしろぶし
【声】 諏訪部順一
【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー
【登場話】 第十一幕「三巴大騒動(みつどもえおおそうどう)」
第十二幕「史上初超侍合体(しじょうはつちょうさむらいがったい)」
【所属】 外道衆
【分類】 アヤカシ
【得意武具】 鬼首楔形刀(おにこうべせっけいとう)
【伝承のルーツ】 おとろし
【モチーフ】 化け物の顔、鎧武者
【名前の由来】 後ろ+武士

【詳細】

牙を剥いた化け物の顔のような、鎧武者のような姿を持つアヤカシ。

剣の腕が立ち、相手を倒す事に至上の喜びを感じる物騒な気質で、アヤカシの中でも怖れられている。
相手と対峙した際は「鬼首楔形刀」という刀で相手の刀を弾き飛ばし、無防備になったところを「鬼刀二段斬り」という必殺技で止めを刺す。

上述の必殺技の秘密は瞳のような頭部からの強力な衝撃波、追い掛ける太刀筋の二段攻撃によるものだが、理屈が分かっていても簡単に返す事はできない。
血祭ドウコクを封印する唯一の切り札、レッド/志葉丈瑠への刺客として「骨のシタリ」に送り込まれる。

スキマセンサーを呼び鈴替わりにシンケンジャーを誘き寄せ、平静を失ったレッドを持ち前の戦闘力と鬼刀二段斬りで苦しめ、ブルーやイエローに変身解除させる程の大ダメージを与えるが、腑破十臓の出現で三つ巴戦になり、水切れで撤退を余儀なくされる。

ナナシ連中と共に破壊活動を行い「家臣を戦いに巻き込むまい」と丈瑠は単身で立ち向かう。
丈瑠に命を預ける事を誓った流ノ介達4人が駆け付け、レッドは家臣の命を改めて預かる事を決意、5人揃ったシンケンジャーにナナシ連中を一掃され、鬼刀二段斬りを繰り出すが、技を見切ったレッドに指示されたブルー達4人に自慢の必殺技を破られ、烈火大斬刀・大筒モードに虎ディスクをメインにセットして放った「虎五輪弾」により倒される。

その直後、二の目となる。
シンケンオーと交戦、大空ナナシ連中と共にシンケンオーを追い詰めるが、ブルーの考案した「超侍合体」によってダイテンクウと合体したテンクウシンケンオーが誕生、「大空ナナシ連中」を一掃されるとなす術もなく、最期は「ダイシンケン天空唐竹割り」を受け爆散した(その際は「無念!」と発言)。

現代の伝承で『おとろし』という妖怪がいるとされている。
『おとろし』は長い牙を剥いた世にも恐ろしい顔の化け物らしく、ウシロブシの全身が恐ろしい顔のように見え、その鬼神の如き強さが相俟った事が『おとろし』伝承のルーツになったと思われる。

【余談】

十一幕では『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のゴーピンク/巽マツリ役の坂口望二香(現:柴田かよこ)氏が幼稚園の先生・香奈役としてゲスト出演している。
デザイナーの篠原保氏によれば、「実はナナシの没案の1つでもあり、『本来の頭部から離れたところに大きな顔のイメージを置く』という手法が動きや作りの問題から『量産には不向き』と考えたためにアヤカシに転用し、その際にナナシに通じる要素も敢えて捨てず、上級ナナシ的な意味合いを残した」らしい(DVDの映像特典の「外道衆絵巻」より)。

声を演じる諏訪部順一氏はスーパー戦隊シリーズには怪人の声として初参加となる。

最終更新:2017年04月13日 18:25