チェンジ・ザ・ワールド☆
倦怠期? 知るかよ
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streetpoint
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倦怠期? 知るかよ
「おい、飯!」
いつものように疲れて帰って来た鈴鹿は、どっかとソファーに身を投げ出して乱暴にそう言った。
「……おい、聞いてんのか?」
高校を卒業して渡米し、必死になってバスケに明け暮れ、漸く手に入れたプロバスケットボールプレーヤーという地位。
別に有名になりたかったわけでもなく、金が欲しかったわけでもない。
本場の地でプロになって強い奴らと戦いたかった。
それだけだ。
毎日練習や試合で疲れている鈴鹿にとって、自分のためにアメリカまで来てくれた彼女の存在はとてつもなく大きくて、大切なものだった。
言葉で感謝を表すのは苦手だし、恥ずかしくてつい乱暴な言い方をしてしまう。
今も少し言い方が悪かったかと、返事が返って来ないことに顔を上げる。
「おい?」
いつもなら笑って献立を説明しながらテーブルまで料理を持って来てくれるのに、今日に限ってキッチンから出ても来ない。
鈴鹿は不思議に思ってキッチンに顔を覗かせる。
誰もいない。
「なんだよ、どこにいんだ?」
ほかの部屋を一つずつ開けて見て行くが、どこにも彼女の姿は見られなかった。
急に不安になった鈴鹿は急いで携帯を取り出し、彼女の番号にかける。
しばらく呼び出し音が鳴り、留守電になった。
ふと先日の出来事を思い出す。
彼女が鈴鹿に言った言葉。
和馬、私のこと本当に好きなの? あの日から一度も言ってくれないよね。好きだって……何も言われないと、女の子は不安になるんだよ?
泣きそうな顔で、ずっと我慢していたのだろう唇を微かに振るわせていた。
それでも鈴鹿は恥ずかしくて好きだと言ってやることができなかった。
ただぶっきらぼうに
うるせーな
と答えてしまったのだ。
なんと愚かな自分。
あの日ーーー
高校の卒業式の日、どうしても鈴鹿は彼女に気持ちを伝えたかった。
自分を支えてくれたことへの感謝。
これからも支えて欲しいという願い。
どれほど自分が彼女を必要としているか。
あの時は精一杯だったし、あの時の言葉だけで十分気持ちは伝わっていると思っていた。
不安にさせているつもりはなかったのに、彼女はずっと不安だったのだ。
付き合いはじめて彼女は大学を卒業し、すぐにアメリカに来てくれた。
それからさらに数年。
やっと鈴鹿もプロとして軌道に乗りはじめ、彼女と結婚する自信もついて来た。
それなのに、突然彼女が自分の目の前から消えてしまった。
こんなにも彼女がいないことが恐ろしいだなんて。
鈴鹿は家を飛び出していた。
ストリートを駆け抜けながら、裏路地を次々と覗く。
いない。
どこだ、どこに行ったんだっ!?
練習の時でもこんなに走ったりしないというくらい全力で走り、途中で足を止めた。
呼吸を整えながら再び携帯で彼女にかける。
ーーーまた留守電かよっ!?
苛立ちがつのる。
どうしようかと混乱しはじめた所で聞き慣れた声が聞こえた。
「あれ、和馬? 何してるの、こんなところで?」
「っ!?」
驚いて声のしたほうを見ると、彼女が紙袋を抱えて不思議そうな顔で鈴鹿を見ていた。
「ーーーおっまえ……どこ行ってたんだよっ!」
「え、どこって……晩ご飯の買い物に……」
「遅ぇんだよ、心配させんじゃねえっ」
「え、ご、ごめん……?」
まだきょとんとする彼女の腕から奪うように紙袋を取ると、鈴鹿は汗を片手で拭って歩き出した。
「おら、帰って飯作るぞ」
「うん……あ、もしかして私が家にいなかったから心配して捜しに来てくれた、とか……?」
「うっせーな」
「ーーーふふ、嬉しい」
笑顔で鈴鹿に並んだ彼女をちらりと見て、鈴鹿は少し顔を赤らめた。
そしてコホンと小さく咳払いをした。
「お前がいないと、俺は何もできねえんだよ……だから、勝手にどっかに行ったりすんな。いいな?」
その言葉を聞いた彼女は、更に嬉しそうな顔をすると鈴鹿の腕に抱きついた。
「うん! どこにも行かないよ。だって、和馬が大好きだもん!」
END
=あとがき=
どうも~。お読みくださりありがとうございました~。
鈴鹿で倦怠期シリーズです(笑)
う~ん。素直じゃないよなあ、鈴鹿。ゲームでどんどんヒロインにデレデレになってくのがたまりません。
大好きです♪
それでは、また!
鈴鹿で倦怠期シリーズです(笑)
う~ん。素直じゃないよなあ、鈴鹿。ゲームでどんどんヒロインにデレデレになってくのがたまりません。
大好きです♪
それでは、また!
お帰りの際は、窓を閉じてくださいv
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