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チェンジ・ザ・ワールド☆
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HERO.5

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HERO










 翌日の昼休み、一緒にお弁当を食べていた密さんに昨日の出来事を伝えた。

 もちろん自分の中の良く分からない感情も。

 すると、密さんは珍しく大きな声で驚いた。


「ええっ?! 比奈さん、あなたもしかして……」

「え? もしかして、何?」


 天気の良い日の中庭は人も多くて、学園のマドンナである密さんを遠巻きに見守る人がその驚きの声に一斉にこちらを向いた。

 一瞬焦ったけど、すぐに密さんもそれに気付いて私に顔を近づけると、小声で教えてくれた。


「比奈さん、まさかとは思うけど、志波君のこと、本当に助けてもらったお礼にボーリングに誘ったの?」

「え? そうだよ。ボーリング代とお昼ご飯おごったもん」

「あのね、志波君といるとドキドキするんでしょ?」

「うん、だってヒーローだもん。憧れでしょ?」

「はあ……比奈さんって鈍いのね。それは好きだからよ」


 目の前の長い睫毛に一瞬見蕩れていた私は、危うく聞き逃すところだった。


「ーーーえっ? す、好きいっ!?」


 嘘だ! 私が志波君の事を、好き!?

 驚きすぎて目が落ちちゃうんじゃないかってくらい見開くと、私は体が熱くなるのを感じた。


「う、嘘っ。だってまだ知り合ってそんなに経ってないし……」

「だけど危ないところを助けてもらったら、やっぱり好意的に相手を見るものでしょ?」

「そうだけどっ」


 まだ頭が混乱している。志波君は私を三度も助けてくれた。あまりべらべらしゃべるタイプではないけど、落ち着いてて大きくて本当に優しくて……

 トクン……


「あ」


 志波君の顔を頭の中で思い浮かべると、また心臓が鳴った。

 ーーーそうか、私は志波君の事が好きなのか。


「いいじゃない、比奈さん。志波君は素敵な男の子だと思うわ。私、応援しちゃう」

「で、でもっ! 私なんてドジなところばっかり見られて助けられてて、きっと呆れられてると思う!」

「あら、女の子はちょっとドジなくらいが可愛いのよ」


 天使の微笑みで首を傾げる密さんは、なんでもこなしちゃううえにモテるんだから、説得力がない。


「迷惑いっぱいかけてるし、私みたいなのと一緒にいたらきっと志波君も疲れちゃうだろうし……」


 うわあ、自分で言っておきながら情けない。一緒にいて疲れる人って一体何?

 項垂れた私は、急に音を奏で始めた携帯に顔を弾かれる。


「あっ、メール!」


 急いでポケットから携帯を取り出すと、一件のメールが届いていた。


「ーー嘘?」


 びっくりした。なんとメールの相手は志波君だったのだ。

 密さんを見ると、静かに見守っている。私は微かに震える指でメールを開いた。


『昨日は楽しかった。体動かすのはいいな』


 ていうすごく短い内容だったけど、私の心は急激に満たされてしまった。

 信じられない。好きな人からのメールがこんなに幸せな気持ちになるだなんて、知らなかった。


「一緒にいて疲れる人に、わざわざメール送るかしら?」


 思わず首を横に振っていた。

 志波君は私の事、疲れるヤツだとか思ってないって事。だよね?

 握りしめた携帯を素早く操作する。

 思いをこめた返信をし、私は密さんと共に笑い合った。









 すごく大きくて無愛想で、口数が少なくてぶっきらぼうな物言いをするけど、本当はすごく優しくて動物に好かれちゃう志波勝己君。


 ねえ知ってる? 彼は私のヒーローなの!













                          END















=あとがき=

どうも。本当に遅くなりまして申し訳ありません。リクエストを頂きました、ときメモでお題は「HERO」でした!
こんなに長くするつもりではなかったんですけど、長くなってしまいました…(汗)
やっぱりHEROと言えば志波かなあ。と(笑)ピンチの時にさり気なく助けてくれそうですもんね、志波!
ゲームのヒロインとは性格が随分違いますが、ちょっとアクティブな子で書きたかったのでお許し下さい。。
ナンパ男を撃退した時に志波がヒロインに言った言葉は、あなたのご想像にお任せ致しますw
ではでは、ここまでお読み下さった皆様、心よりありがとうございます!

えり^^さんへ:こんなんで良かったら、どうぞ貰ってやってくださいまし〜☆




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