チェンジ・ザ・ワールド☆
三島13日目・No.3
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私のやんごとなき王子様
「小日向君、君に話があるんだ」
「話?」
オウム返しにそう聞き返すと、三島君は小さく頷いた。
「ああ……その……」
口ごもる三島君を私はじっと見つめた。
その私の視線を受けて、三島君の顔が赤く染まった気がする――でもこれは夕陽のせい?
三島君は「はーーっ」と一つ大きく息を吐くと、意を決したように私に向って姿勢を正した。
「小日向君、俺は君の事が好きだ。俺とその……交際してほしい!」
そう言うと三島君はブンッと音がしそうな勢いで、私に向って頭を下げた。
え?
これって……。
「……駄目だろうか?」
戸惑う私の耳に不安げな三島君の声が届いた。ううん、駄目じゃ無い! 駄目なはずがない!
「わ……私も! 私も三島君と交際したいです!」
そう言って私も思いっきり頭を下げた。
ガツン!
鈍い音がした。
次の瞬間、おでこに痛みが走った。
何が起こったのか一瞬分からなかったけど、どうやら勢いよく頭を下げ過ぎて机にぶつかったらしい。
「だ、大丈夫か!?」
三島君が慌てて駆けつけて、私のおでこに手を当ててくれた。
至近距離で見た三島君のその眼鏡の奥の瞳が、どこまでも優しい。
「えへへ」
「ど……どうした? 痛むか? 鬼頭先生のところに」
「違うよ」
焦る三島君に向って私は大きく手を伸ばした。
「嬉しいの。幸せなの。こんな風に三島君に心配して貰える事が」
そう言って私は三島君の腕に自分の腕を絡めた。
おでこの痛みなんて忘れてしまいそうなほど、私は今幸せだ。
「小日向……君……」
絡んだ腕に戸惑いながらも、三島君はそっと微笑んでくれた。
三島君、大好き。
あなたが実行委員に誘ってくれて本当に良かった。
あなたのおかげで高校生活最後の演劇祭は最高のものになった。
あなたと過ごせてあなたの素敵なところをたくさん知れて、今こんなにも幸せなの。
三島君、ありがとう。
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