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チェンジ・ザ・ワールド☆
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雨音

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streetpoint

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雨音







 赤城は憂鬱だった。

 雨の日は足取りが重く感じる。

 それはあの日出会ったあの子を思い出すからだ。

 ザーザーと傘を激しく打ち付ける雨音に、赤城は嫌でも彼女の顔が浮かぶ。


 もう一度会いたい。


 そう思うものの彼女は違う学校の生徒で、偶然でもない限り再び会う事なんてあり得ない。

 偶然だってそう何度も続く訳がない。

 分かってるのに、

 それでも足は自然とあの日、あの子に会ったあの場所へと向いてしまう。


「僕ってロマンチストだったのかな」


 小さな呟きは雨音にかき消されて、自分の耳にすら届かない。

 少しだけ傘を傾けて空を見上げる。

 濃い灰色をした空からは飽きる事なく雨が降り続いていて、ますます赤城の心を憂鬱にさせる。

 ふと立ち止まる。

 あの子に初めて会った店の近くまで来て、その店の軒先に佇む淡い緑色の傘が揺れているのが見えたのだ。


 まさかーーー


 赤城の心臓はドクドクと急速に打ち始めた。

 雨の音と心臓の音が同じ位煩くなって、見開かれた目の先にいる傘の下から見える制服に再び心臓が速くなる。


 まさか。


 そして傘が動いて見えた顔に、赤城の心はざわめいた。


 信じられない。

 まさか、また会えるなんて。


 ーーー話がしたい。


 そう思い赤城が足を一歩踏み出したその時だった。


「お前なあ、待ってろって言ったのにさっさと帰るなよな!」


 ビクリ


 赤城の体が硬直する。

 後ろの方から走って来た男に、あの子が顔を上げて答える。


「だって佐伯君女の子達に捕まってたから時間掛かるかと思って」


 柔らかな声で、赤城の知らない男と会話をするあの子。

 ズキンと心が痛む音が聞こえた。

 赤城は2人からは見えにくい建物の陰に立っていて、気付かれていない。

 それ以降の会話がはっきりと聞こえる訳ではないが、とても仲が良さそうなのは傍目に見ても分かる。

 しばらく言い合った後、男の睨みから逃れるためあの子は苦笑いで走って逃げた。

 それを見送ると、赤城はため息を吐いた。


「はあ……」


 僕は一体、何をやっているんだろう。

 たった一度、偶然雨宿りを一緒にしただけの名前も知らない女の子。

 ちょっといじっぱりで、それでも笑った顔がすごく印象的で。

 また会いたいと、思ってしまった。

 もっと、色んな表情が見たいと思った。 

 雨が降っていてくれて良かったと、心の底から思った。

 だって、もし2人の会話が聞こえていたら、立ち直れそうもなかったから。


 雨、雨、雨音。


 僕の心の雨音は、いつ消えますか?

 もう一度だけでいい。

 あの子が僕に向ける笑顔だけを、僕に見せてください。

 そうすればきっと、この雨音は消えるから。






                         END 




あとがき

はい、お疲れさまでした!赤城のお話でした。
う~ん。暗い(笑)
男の人ってどうなんですかね? 気になる女の子に仲の良い男の子がいたらやっぱり嫌な気分になるもんですかね?
ってか、私が別になんとも思わないだけですか?
嫉妬って何ですか? やきもちって、美味しいの? 
たまには私だってまじめな話書きますよ。ええ、書きますとも……




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