チェンジ・ザ・ワールド☆
追憶.6
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追憶
操が目を覚ますと、そこは見なれた職場の天井だった。
「操先生~~~~~~!!!!」
「目を覚ましたぞおぉぉぉぉ!!」
「良かった、オレァ、オレァもう……ううっ!」
真選組の隊士達がそれぞれ号泣しながら操の顔を覗きこんでいる。
「私……」
春雨の船から飛び降りた後の記憶が無い。
「てめえらいい加減職場に戻れっ!!」
「副長~~~~~!!! 操先生がっ、操先生ぐあぁ~~~!!」
「分かったから、その気持ち悪ぃ顔をどーにかしやがれっ!」
ドカドカと蹴られていなくなる隊士達と入れ替わりに、涙でぐしゃぐしゃの顔の近藤と相変わらずクールな土方が現れた。
「良かったあ! 良かった! 操先生ぇ!!」
「ああ~もう、近藤さんまで面倒臭い。仕事が残ってるんですからあんたも戻ってください」
「トシ! お前一人いい顔する気かっ!? 俺はだなあ!」
「へいへい、近藤さん、港での騒ぎの処理があるんですから、さっさと来てくだせぇ。操、何か食いたいもんあったら遠慮なく土方さんに言うといいぜ。この人、今暇だから」
ひょっこり2人の後ろから沖田も顔を覗かせそう言うと、まだ泣いている近藤の襟首を掴んで出て行った。
「随分、ご迷惑をかけてしまったみたいですね……」
「まったくだ。頼むから今度から休む時は一言屯所に連絡を寄越してくれ」
「そうします」
ふー。とタバコを吐き出し操のベッド横に座ると、土方はじっと操を見た。
「何があった?」
「ちょっと、幼なじみに会ってました」
「あんたの幼なじみは海で人を溺れさせる様な趣味があるのか?」
「あはは。私、海に浮いてたんですか?」
「ーーー覚えてないのか」
「すみません」
呆れたように言うと、土方は腕組みをして話してくれた。土方によると、昨日から行方不明になった操を探しまわっていた隊士が、港に停泊していた船が空で突然派手に戦闘を始めたという連絡を受けた。そしてそこに向かう途中、漁師が空から人が降ってきたと大騒ぎしているのに出くわし、見たらそれが操だったというのだ。
あの高さから落ちてこの程度の怪我で済んで良かった。と操は思った。体中痛いが、骨が折れている様子はなさそうだ。
「そうだ、銀時達は……?」
「あ? ああ、あいつらは道場にいるみたいだ」
「道場……って、新八君の?」
「そうらしい。あいつら、何か臭うんだがな……。あんた、連中が攘夷志士と繋がっているの、知ってんだろ?」
「銀時達がですか? ふふ。あの子達はそういう面倒臭いの苦手なんです。まあ、勝手に面倒に巻き込まれるのは得意なんですけどね」
取りあえず全員無事のようで安心した。
「いたたたっ」
「おい、まだ起きられる状態じゃねーんだ、無理すんな。何か飲みもんでもいるか?」
「ありがとうございます。でも、銀時が心配だからちょっと様子を見に……」
「バカか、あんたは。自分の怪我も治ってねーのに、あいつの心配してる場合か。いいから大人しく寝てろ。あんたが動けないと俺達の仕事にも支障が出るんだ」
呆れたように枕元にある薬飲みを持って半ば無理やり操に飲ませる。
「っん。……すみません」
久しぶりに水を飲んだ様な感覚で、操はほっとした。と、次ぎにおかしな気分になる。
「ーーーふふっ」
「なんだ?」
「いいえ、土方さんが優しいなあ。と思って」
「っ、バカ言ってんな、いいから寝てろ。天パの様子は山崎にでも見に行かせるから」
「はい、ありがとうございます」
「何かあったら言え、し、仕方ねえから俺が世話してやる」
「はい。ありがとうございます。それじゃあ、もう少し寝かせてもらいます」
「ああ」
「私が眠るまで、ここにいて下さいね」
「分かったよ」
操は照れる土方を見届けて再び眠った。
続く…
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