城砦施設
砦
拠点となる建物。ゲーム開始時、最初にこれをマップの任意位置に配置することでゲームが始まる。ゲーム中に任意に削除・再配置することは出来ない。
「領主の館」(Saxon Hall)から「大要塞 」(Stronghold)までの5種類(『クルセイダー』では3種類)あり、いずれも無償で配置できるが、その大きさに見合う土地を要求する。最初の住居としての役割もあり、大きさに応じた数の最大労働者数を提供する。
種類によっては屋上に兵を配置することができ、敵性勢力による攻撃を受けた際には君主が篭城する拠点となる。砦をクリックすると、領民に対する税率を変更することもできる。税率は重税や支給(資金を人民に与え人望を上げること)など数段階に変更できる。 焚き火砦に付属する施設。新たな労働者は砦から出現し、労働場所が提供されるまで砦前の焚き火周辺に待機する。貯蔵場砦に付属する施設。食料以外の物資(加工前の作物を含む)が集積される。なお、貯蔵場は既にあるものに隣接させる形で増設していくことが可能。
武器庫
製作された武器や鎧を収納する。ここに在庫が無い装備を要求する軍事ユニット(兵士)は生産できない。武器庫は既に設置されたものに隣接して増設することができる。配置には材木10が必要。
食料庫
ゲーム開始時、砦の設置後に配置を要求される建物。生産された食料品は、食料庫に搬入されて初めて消費される。開始時に要求される設置数は1棟だが、隣接する形で増設することもできる。ちなみに貯蔵庫同様に食料庫にも容量があり、限界に達すると食糧生産が停止するため、都市の大規模化に従って増設を余儀なくされる。配置には材木10が必要。食料庫をクリックすると、領民にどれだけの食料を供給するかを決める「配給率」を調整することができる。
城門
領民や軍隊が城壁内外を行き来する門。城壁同様に木製と石製があり、さらに石門は大小2種類存在する。いずれも屋根に兵を配置することができる。敵性勢力が接近すると、門を閉じて通行を遮断する。なお、門の前に堀が横切っている場合は、はね橋を配置する必要がある。
城壁
施設や領民を防護する壁。木製と石製があり、いずれも何層も重ねて配置すると強度を増す。石の城壁は頂部に兵を配置することができ、最外周部に狭間のある城壁を配置すれば、壁上の兵を防御することもできる。なお、城壁の設置は起点をクリックしそのままドラッグすることで、あたかも線を引くように建設することができる。ちなみに頂部に兵を配置するには、城壁を城門か階段に接続する必要がある。
塔
防衛の要点となる建造物。「木の足場」から「円塔」まで5種類あり、いずれもはしご兵による直接進入を受け付けず、頂部に軽装兵を配置することができ(兵の配置には城壁や階段への接続が必要)、大きさに応じ配置できる人数が増加、さらに大型の塔は頂部にバリスタや大投石機を配置することもできる。高さに違いがあり、高い塔は射程が長くなり敵の弓が届きにくくなる。また、一定以上の大きさの塔は、掘削兵による攻撃を受け付けない。
堀
水が張られた人工の堀。城の外周に配置するのが一般的だが、平地であればおよそどこにでも配置することが出来る。軍隊により攻撃を受けた際、城壁の前に堀を配置していると鉄槌兵が城壁を崩したり、はしご兵が梯子をかけたり、掘削兵が城壁や塔の土台を破壊することが不可能になる。設置するには予め設置範囲を指定し、弓兵・槍兵・鉄槌兵・矛兵・技術兵のいずれかを選択して指定範囲をクリックすると、兵士たちが掘削を開始する(この施設のみ、例外的に建設過程がある)。削除や破壊はできないが、同種の兵士を使って同様手順で埋め戻しが可能。
戦闘犬の小屋
戦闘用に訓練された獰猛な犬が収められた檻。敵の侵攻時に解き放つことで敵に襲い掛かる。但し、戦闘犬は敵味方を区別しないため、領民や自軍から隔離して配置する必要がある。配置にはゴールド50が必要。
油釜
ピッチ油を消費して、防衛用として技術兵に持たせる煮えたぎる油の壷を生産する。配置には鉄15が必要で、最初に配置された技術兵1名がピッチ油の補給を行う。他の技術兵を指定して油釜に向かわせると煮えたぎる油の壷を持たせることが出来る。壷を携えた技術兵を城壁や塔の上に配置すれば、城に接近した敵の頭上から煮えたぎる油を浴びせることができる。一度壷を使用した技術兵は油釜へ向かい、補充して配置場所へと戻ってくる。敵が油釜を破壊すると油釜に入っていたピッチがこぼれ引火する。
落とし穴
地面に設置し、そこを敵が通ると自動的に作動し、穴の中に配置された杭によって倒してしまう防御施設。配置には1マスにつき材木6が必要。味方が罠にかかってしまうことは無い。
ピッチ溝
地面に設置される、ピッチ油を敷き詰めた溝。それ自体は影響力を持たないが、弓兵に火矢を打ち込ませることによって着火し、付近を通る敵兵を炎上させることができる。配置には2、3マスにつきピッチ1が必要。
軍事施設
兵舎
技術兵・はしご兵・掘削兵を除く兵士を招集する。材木15で配置できる「木の兵舎」と石材15で配置できる「石の兵舎」の2種類あるが、両者で召集できる兵種には違いが無い。兵舎をクリックすると、その時点で武器庫に在庫のある装備によって召集できる兵種が明るく表示される。但し、砦前の焚き火に(未労働の)労働者が居ないと召集はできない。なお、軍隊は労働者にはカウントされないので家を必要としない(待機中の労働者を軍隊にすると、新たな労働者が砦から出現する)。
技術ギルド
技術兵とはしご兵を招集する。運用方法は兵舎に準じる。配置には材木10とゴールド50が必要。
掘削ギルド
掘削兵を招集する。運用方法は兵舎に同じ。配置には材木10とゴールド20が必要。
生産施設
完成した資材は全て、砦に隣接する貯蔵場に輸送、蓄積される。主にプレイヤーが施設を建設したり、武器を生産する際に消費される。
鍛冶屋
鉄1ずつを消費し、剣か槌鉾(モーニングスター)を製造する。どちらを製造するかはプレイヤーが任意に指定でき、鉄が供給され生産停止が指示されない限り、その武器を生産し続ける(以下の製造施設にも共通)。配置には材木20とゴールド200に労働者1名が必要。槍
槍製作所
材木1を消費して槍または材木2を消費して矛(ハルバード)を製造する。配置には材木10とゴールド100に労働者1名が必要。
弓製作所
材木2を消費して弓または材木3を消費して石弓(クロスボウ)を製造する。配置には材木20とゴールド100に労働者1名が必要。
革鎧製作所
雌ウシ1頭を消費して3着の革鎧を製造する。雌ウシは酪農場から供給されるので、予め当該施設を設置しておく必要があり、革鎧製造中はチーズの生産効率が悪化する。配置には材木10とゴールド100に労働者1名が必要。
鉄鎧製作所
鉄1を消費して板金鎧を製造する。配置には材木20とゴールド100に労働者1名が必要。
厩舎
騎士が使用する軍馬を4頭、飼育する。配置には材木20とゴールド120が必要。
完成した資材は全て、砦に隣接する貯蔵場に輸送、蓄積される。主にプレイヤーが施設を建設したり、武器を生産する際に消費される。
木こり小屋
マップに自生している樹木を伐採して木材を生産する。配置には木材3と労働者1名が必要。なお、伐採された樹木は一時的に消滅するが、時間経過に伴って再び自生する。材木13を生産する。
石切り場
白い岩場で表現される採石場から砕石、成形し石材を生産する。配置場所は限定され、木材15と労働者3名が必要。また、生産した石材を貯蔵場に輸送するために牛つなぎ場(木材10、労働者1名)を近隣に配置する必要がある。石材8を生産する。
鉄鋼採掘場
オレンジ色の岩場で表現される鉱山から鉄鉱石を採掘、精製し鉄を生産する。配置場所は限定され、一人が採掘しもう一人が貯蔵場まで運ぶ。木材20と労働者2名が必要。
ピッチ採取場
紫色の泡立つ沼として表現されるピッチ沼からピッチ油を蒸留・抽出する。配置場所は限定され、木材20と労働者1名が必要。
生産された食料は全て食料庫に輸送、保管され「配給設定」に応じて時間と共に消費される。但し、加工の必要がある物は砦の貯蔵庫に輸送される。複数種類の食料があれば人望にボーナスが付く。
狩猟小屋
マップ内を徘徊する鹿を狩り、精肉し食肉を生産する。最も安価で少量の食料をすぐに得られるが、供給は不安定である。配置には材木5と労働者1名が必要。鹿の群れの頭数は自然に回復するが、狩猟小屋が多いと回復が追いつかず絶滅する。
リンゴ畑
リンゴを栽培、収穫する。リンゴは収穫後すぐに消費することができ、食肉に比べ安定供給されるが、畑は一定範囲の低地かつ平地が必要で、また生産量は少なめである。配置には材木5と労働者1名が必要。
酪農場
ウシを飼育して牛乳を絞り、それをさらに加工してチーズを生産する。配置後、まず3頭のウシが生育されるのを待つので生産までに時間がかかるが、一旦チーズの生産が開始されるとリンゴを上回る生産効率を持つ。やはり一定範囲の平地に配置する必要があり、材木10と労働者1名を要する。なお、稼動中の革鎧製作所がある場合、材料としてウシが徴収されるため、チーズの生産効率が落ちる。
小麦畑
小麦を栽培、収穫する。収穫された小麦は加工の必要があるため、食料庫ではなく貯蔵庫へ輸送される。やはり一定範囲の平地を要し、配置には材木15と労働者1名が必要。
粉引き小屋
風車小屋の形をしており、小麦を小麦粉へと製粉加工し、再び貯蔵庫へと輸送する。風車の形をしているものの風などを考慮して配置する必要は無く、配置には材木20と労働者3名が必要。なお、粉挽き小屋は1棟で小麦畑・パン屋それぞれ数軒分の生産に対応することができる。
パン製造所
小麦粉を加工してパンを生産する。パンは長い過程を経て生産されるが、一旦軌道に乗るとこのゲームで最も生産効率の高い食料品となる。配置には材木10と労働者1名が必要。ホップ
ホップ畑
ホップを栽培、収穫する。ホップは加工の必要があるため、貯蔵庫へ輸送される。配置には一定範囲の平地が必要で、材木15と労働者1名を要する。
醸造所
ホップを醸造加工し、エールを生産する。エールは貯蔵庫へ輸送される。配置には材木10と労働者1名が必要。
酒場
エールを消費して、領民たちに振舞う。居酒屋が営業されエールが振舞われると、プレイヤーに対する領民たちの「人望」値が上昇する。
街の施設
住居
領民の住居。砦が供給する労働者だけでは足りない場合、家を建設することによって、新たに8名ずつの最大労働者数を増やすことができる。増えた労働者は砦から出現し、また住民の豊かさに応じて3段階に変化する。家の削除や敵の襲撃で破壊されて現在の領民数が領民の上限数を越えると、「人望」値に悪影響のある過密という問題が発生する。配置には材木6が必要。
市場
物資とゴールドを交換する施設で、領内で生産されるものを売却したり、領内で生産出来ないものを購入することもできる。売値は買値の半額。シナリオによって売買共に取扱い物資が異なる。配置には材木15が必要。
薬局
「疫病」という災害を解消する治療師が出現する。「疫病」が発生するとランダムに緑色の雲状に表現され、その雲に触れた住民は次々と倒れ、人口が減少しプレイヤーの「人望」値が下がっていく。薬店を設置すると治療師がその雲を消し、被害を最小限に抑えることができる。また薬店の数が多ければ疫病の発生率も低下する。配置には材木10とゴールド50、労働者1名が必要。
礼拝堂・教会・大聖堂
領民に「祝福」を与え、それを受けた領民の割合に応じてプレイヤーの「人望」値を上昇させる宗教施設。「祝福」は時間が経つにつれて効果が薄れるので、一定以上の割合を保つためには領民数の拡大に応じてこれら施設の数を増やす必要がある。教会や大聖堂があれば人望にボーナスが付く。礼拝堂・教会・大聖堂の順に大きく、配置には礼拝堂が石10とゴールド250、教会が石20とゴールド450、大聖堂が石40とゴールド1200、労働者1名が必要。
井戸・水瓶
「火事」を消火する消防施設。火事が発生すると労働者が桶を持って鎮火に向かい、延焼を食い止める。井戸が無い場合、非常に広範囲に延焼して都市が壊滅状態になり、「人望」値にも深刻な悪影響が出る。配置にはゴールド20と労働者1名が必要。
娯楽施設
領民からプレイヤーに対する「君主への恐怖心」値に影響を与える施設。娯楽施設としては「熊の見世物」や「庭園」など領民に娯楽や安心感を与える設備が6種類あり、処刑施設としては「絞首台」や「さらし柱」など領民の恐怖感を煽る処刑設備が9種類ある。それぞれ目的を同じくする設備は種類による効果の差は無く、狭い面積の施設は費用が少し高額な程度。娯楽施設を建てるとプレイヤーの「人望」値が上がるが、住民は余暇を楽しむ様になり、生産効率が下がる。反面、処刑施設を建てると「人望」値は下がるが、住民は恐怖のあまり仕事に集中するため、生産効率が上がる。これらは軍隊の強さにも影響を与え、幸福度が高いほど軍隊は強く、恐怖心が強いほど軍隊は弱くなる。
処刑施設
最終更新:2016年04月14日 23:02