1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2007/12/09(日) 05:30:17.94 ID:ovjzNwXw0
「その前に、聞きたいんだけれど──」
「うん」
「子供は好き?」
「どうだろうね。僕は子供より君が好きだよ」
「もうっ、真面目に答えなさいよ」
「そうだな……苦手、かな」
「あら、どうして?」
「何でだろう、僕が子供だからかもしれないね」
「そう……」
「どうしたの?」
「……なんでも、ないわよ」
「なんだよ、気になるな」
薔薇のような小さな唇が空を舞う
「えっ?」
「あなたとの赤ちゃん……出来たの」
「お、俺と、す、水銀燈の、あ、あかちゃん!?」
水銀燈は小さく頷いた
「で、で、でも、俺は人間、水銀燈は人形だし、あれ、でもキスがコウノトリで、あれ?」
「その前に、聞きたいんだけれど──」
「うん」
「子供は好き?」
「どうだろうね。僕は子供より君が好きだよ」
「もうっ、真面目に答えなさいよ」
「そうだな……苦手、かな」
「あら、どうして?」
「何でだろう、僕が子供だからかもしれないね」
「そう……」
「どうしたの?」
「……なんでも、ないわよ」
「なんだよ、気になるな」
薔薇のような小さな唇が空を舞う
「えっ?」
「あなたとの赤ちゃん……出来たの」
「お、俺と、す、水銀燈の、あ、あかちゃん!?」
水銀燈は小さく頷いた
「で、で、でも、俺は人間、水銀燈は人形だし、あれ、でもキスがコウノトリで、あれ?」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2007/12/09(日) 05:33:09.89 ID:ovjzNwXw0
「……迷惑、なの?」
「い、いやいや、いや、そうじゃない、そうじゃ、ないんだ」
「じゃあ、なによ」
「その、行き成りで驚いて、その……うれしいよ……」
「ほんとう……?」
「ああ。それと、無理に順列を合わせる感じがして嫌なんだけど──結婚しよう」
「えっ……?」
「結婚しよう、水銀燈」
男は静に水銀燈を抱き寄せ、二人の影が重なる
「──ぷはッ! もぅ、苦しいじゃない」
「誓いのキスは、指輪にしかしてないからね」
「もうっ」と水銀燈は小さく肩を窄め、唇を尖らせた
「それと、これ。あげるわ」
水銀燈は男の首に、長く、ゴワゴワとした赤い毛糸のマフラーを巻きつけた
「これは?」
「『これは?』じゃないわよ、クリスマスプレゼントじゃない」
「えっ? これが?」
「これがって何よ、文句あるの? 手編みよ、これ」
「いや、そうじゃなくて、ほら、赤ちゃんが出来たって……」
「はぁ? 馬鹿じゃないのあんた」
「え、ええ?」
「人形と人間の間に赤ちゃんが出来るわけないじゃない」
「そういわれたら、そうだよな……」
水銀燈は兎を前にしたジャッカルのように、口端を吊り上げた
「あらぁ? 何を本気になってるのかしらぁ?」
「いや、分ってたよ。分ってたさ。」
「ふぅん? それじゃあ、『結婚しよう』も冗談なのぉ?」
「いや、それは……」
「……迷惑、なの?」
「い、いやいや、いや、そうじゃない、そうじゃ、ないんだ」
「じゃあ、なによ」
「その、行き成りで驚いて、その……うれしいよ……」
「ほんとう……?」
「ああ。それと、無理に順列を合わせる感じがして嫌なんだけど──結婚しよう」
「えっ……?」
「結婚しよう、水銀燈」
男は静に水銀燈を抱き寄せ、二人の影が重なる
「──ぷはッ! もぅ、苦しいじゃない」
「誓いのキスは、指輪にしかしてないからね」
「もうっ」と水銀燈は小さく肩を窄め、唇を尖らせた
「それと、これ。あげるわ」
水銀燈は男の首に、長く、ゴワゴワとした赤い毛糸のマフラーを巻きつけた
「これは?」
「『これは?』じゃないわよ、クリスマスプレゼントじゃない」
「えっ? これが?」
「これがって何よ、文句あるの? 手編みよ、これ」
「いや、そうじゃなくて、ほら、赤ちゃんが出来たって……」
「はぁ? 馬鹿じゃないのあんた」
「え、ええ?」
「人形と人間の間に赤ちゃんが出来るわけないじゃない」
「そういわれたら、そうだよな……」
水銀燈は兎を前にしたジャッカルのように、口端を吊り上げた
「あらぁ? 何を本気になってるのかしらぁ?」
「いや、分ってたよ。分ってたさ。」
「ふぅん? それじゃあ、『結婚しよう』も冗談なのぉ?」
「いや、それは……」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2007/12/09(日) 05:36:52.28 ID:ovjzNwXw0
「そういえば、私が『赤ちゃんが出来た』って言ったときも、何だか嫌そうだったわよねぇ」
「そ、その、それは……」
「何よ、言って見なさいよ、聞いてあげるから、ほら、ほらぁ」
「……とられると思ったんだ」
「はぁ? 誰にぃ?」
「水銀燈が、赤ん坊に。赤ん坊が出来たら、僕の事より、赤ん坊に付ききりになるから……」
水銀燈は、食べつくされた草原を目の前にした草食獣のような目で男を見ていた
「白けちゃった」と水銀燈は大きな溜息を吐いた
「そ、それから、冗談で水銀燈と結婚したいって言ったわけじゃないよ? 本気だから」
「あぁ、もう。うざったいわね……」
弁解しようとする男の唇を小さな薔薇が塞ぐ
「分ってるわよ、乙女の唇を奪ったんだから、そのぐらい覚悟してやったんでしょう?」
「ああ、もちろんさ」
次は男から唇を重ねた
銀の橋が架かる
「あっ、雪」
水銀燈の言葉に釣られ、窓を見ると白く、丸い物が窓をポツポツと叩いていた
腕の中で水銀燈が、ぞくりと小さな体を震わせた
男は自分の首に巻かれた、長いマフラーのあまり部分を水銀燈の首に巻いた
運命の赤い糸が男と水銀燈を繋ぐよう、二人を赤いマフラーが繋いだ
「最初から、これを見越して作っていたんだろ?」
「しらないわよ、あんたが勝手にしたんでしょ……」
「まあ、別にいいけどね。それより、今年はホワイトクリスマスになりそうだね」
水銀燈は男の問いかけに、己の体重を男の胸に預け答えた。
「メリークリスマス、水銀燈」
「馬鹿。まだ、早いわよ……メリークリスマス」
「そういえば、私が『赤ちゃんが出来た』って言ったときも、何だか嫌そうだったわよねぇ」
「そ、その、それは……」
「何よ、言って見なさいよ、聞いてあげるから、ほら、ほらぁ」
「……とられると思ったんだ」
「はぁ? 誰にぃ?」
「水銀燈が、赤ん坊に。赤ん坊が出来たら、僕の事より、赤ん坊に付ききりになるから……」
水銀燈は、食べつくされた草原を目の前にした草食獣のような目で男を見ていた
「白けちゃった」と水銀燈は大きな溜息を吐いた
「そ、それから、冗談で水銀燈と結婚したいって言ったわけじゃないよ? 本気だから」
「あぁ、もう。うざったいわね……」
弁解しようとする男の唇を小さな薔薇が塞ぐ
「分ってるわよ、乙女の唇を奪ったんだから、そのぐらい覚悟してやったんでしょう?」
「ああ、もちろんさ」
次は男から唇を重ねた
銀の橋が架かる
「あっ、雪」
水銀燈の言葉に釣られ、窓を見ると白く、丸い物が窓をポツポツと叩いていた
腕の中で水銀燈が、ぞくりと小さな体を震わせた
男は自分の首に巻かれた、長いマフラーのあまり部分を水銀燈の首に巻いた
運命の赤い糸が男と水銀燈を繋ぐよう、二人を赤いマフラーが繋いだ
「最初から、これを見越して作っていたんだろ?」
「しらないわよ、あんたが勝手にしたんでしょ……」
「まあ、別にいいけどね。それより、今年はホワイトクリスマスになりそうだね」
水銀燈は男の問いかけに、己の体重を男の胸に預け答えた。
「メリークリスマス、水銀燈」
「馬鹿。まだ、早いわよ……メリークリスマス」
I Wish You A Merry Christmas!