794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 01:01:01.46 ID:4h8UCWcY0
水銀燈とローゼンメイデンシリーズ
水銀燈とローゼンメイデンシリーズ
796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 01:01:27.76 ID:4h8UCWcY0
「オウケイ!今週のアリスが決まったぜ!?」
立体映像スクリーンの中でスモークスーツを纏った派手な司会者が唾を飛ばしていた。
「最後の鋏の一撃は皆のハートにもズブリしてるだろ!?
そう、今週のアリスはマスター小岩井の蒼星石ッ!」
拍手と歓声に虫カメラが背を向け、蒼星石を写した。
「アリスになれた感想をドウゾー!」
「マスター、僕、僕はもう戦わなくて」
「うん、アリガトー!いいね、ナイスコメント!おーっと、時間だ!」
蒼星石のコメントは途中で切られ、再び司会者がスクリーンに映し出されたが、
どうやらそろそろ番組終了時間らしい。
「そっれじゃーそういうことで、皆さんまた来週見てくれよNA!?ばいQ~」
カラーレーザーが空中を裂き、色で空間を染めた。
私はスクリーンの電源を切り、深く椅子に座り目を瞑った。
あの番組は好きじゃない。
本当は「激動21世紀オナホール職人達の夜明け」を見るつもりだったのだが、
運悪くあの番組を、しかも最後の方を見てしまい、完璧に見る気が削がれた。
私はそのまま深い眠りに落ちた。
夢の中で、あのローゼンメイデンシリーズ蒼星石のコメントの最後が流れた。
「オウケイ!今週のアリスが決まったぜ!?」
立体映像スクリーンの中でスモークスーツを纏った派手な司会者が唾を飛ばしていた。
「最後の鋏の一撃は皆のハートにもズブリしてるだろ!?
そう、今週のアリスはマスター小岩井の蒼星石ッ!」
拍手と歓声に虫カメラが背を向け、蒼星石を写した。
「アリスになれた感想をドウゾー!」
「マスター、僕、僕はもう戦わなくて」
「うん、アリガトー!いいね、ナイスコメント!おーっと、時間だ!」
蒼星石のコメントは途中で切られ、再び司会者がスクリーンに映し出されたが、
どうやらそろそろ番組終了時間らしい。
「そっれじゃーそういうことで、皆さんまた来週見てくれよNA!?ばいQ~」
カラーレーザーが空中を裂き、色で空間を染めた。
私はスクリーンの電源を切り、深く椅子に座り目を瞑った。
あの番組は好きじゃない。
本当は「激動21世紀オナホール職人達の夜明け」を見るつもりだったのだが、
運悪くあの番組を、しかも最後の方を見てしまい、完璧に見る気が削がれた。
私はそのまま深い眠りに落ちた。
夢の中で、あのローゼンメイデンシリーズ蒼星石のコメントの最後が流れた。
エアコンの風の音が部屋に沈み込んでいく。
801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 01:16:13.42 ID:4h8UCWcY0
いつからだろうか、私達の生活にローゼンメイデンシリーズ(RMS)が関り出したのは。
最初は高所得者向けの愛玩用具だった。
それがいつからか子守用のベビードールとなり、大きなお兄さん向けの玩具となった。
昔はRMSでくだらない事をする人間は少なかった。この前の番組みたいなクダラナイ事だ。
大きなお兄さん達はRMSに違法改造を施し、金を賭けRMS同士で壊し合いをさせ、
また違う大きなお兄さんはRMSに性的欲求を満たす為の違法改造(ダッチドール改造)を施した。
いつからだろうか、私達の生活にローゼンメイデンシリーズ(RMS)が関り出したのは。
最初は高所得者向けの愛玩用具だった。
それがいつからか子守用のベビードールとなり、大きなお兄さん向けの玩具となった。
昔はRMSでくだらない事をする人間は少なかった。この前の番組みたいなクダラナイ事だ。
大きなお兄さん達はRMSに違法改造を施し、金を賭けRMS同士で壊し合いをさせ、
また違う大きなお兄さんはRMSに性的欲求を満たす為の違法改造(ダッチドール改造)を施した。
802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 01:21:09.27 ID:4h8UCWcY0
俺は、こういう人形は好きじゃない。
RMSには時々、驚くほど人間臭さを感じる事がある。
いや、それがプログラミングされた物だと理解はしている、
人間が人間臭さを感じるようプログラミングされてるだけだと。
しかし、痛い時に痛いと感じ、悲しい時に悲しいと感じるプログラミングは
人間の意志と変らないのじゃないだろうか。
俺は、こういう人形は好きじゃない。
RMSには時々、驚くほど人間臭さを感じる事がある。
いや、それがプログラミングされた物だと理解はしている、
人間が人間臭さを感じるようプログラミングされてるだけだと。
しかし、痛い時に痛いと感じ、悲しい時に悲しいと感じるプログラミングは
人間の意志と変らないのじゃないだろうか。
807 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 01:36:37.72 ID:4h8UCWcY0
まっ、俺には関係がない話だ。
第一RMSは高すぎる、俺の手取りが24クレジットに対して
RMSで一番安い物でも最低57クレジットはする、しかも中古でだ。
まったく、馬鹿げた値段設定だ。
それに付属品や服などを揃えると成ると150クレジットは超えるんじゃないか?もちろん中古でだ。
はあ、考えたら虚しくなってきた。会社行こ
くそ、あのタイミングで仕事が増えるとかありえないだろ。
そもそも、この23世紀の世界で残業って何なのよ、残業って歴史の授業で習うだけだろ、普通。
私は道端に落ちていた空き缶をゴミ捨て場へと蹴飛ばした。
都市部分には掃除ロボジョイ君が沢山居るのだが、低収入者用区画までは手が回らないらしい。
「いっ」
空き缶がゴミ袋に落ちる音はせず、何か硬い物に当たる音と、人のうめき声が聞こえた。
しまった、と言うかゴミ捨て場に寝るなよ、当り屋かよ畜生!
「す、すみません、大丈夫ですか!?」
「うっ、あっあぁ、ゆるしてぇ、も、もう」
私は息を飲んだ。
ゴミ捨て場には人ではなく、一体のRMSが捨ててあった。
まっ、俺には関係がない話だ。
第一RMSは高すぎる、俺の手取りが24クレジットに対して
RMSで一番安い物でも最低57クレジットはする、しかも中古でだ。
まったく、馬鹿げた値段設定だ。
それに付属品や服などを揃えると成ると150クレジットは超えるんじゃないか?もちろん中古でだ。
はあ、考えたら虚しくなってきた。会社行こ
くそ、あのタイミングで仕事が増えるとかありえないだろ。
そもそも、この23世紀の世界で残業って何なのよ、残業って歴史の授業で習うだけだろ、普通。
私は道端に落ちていた空き缶をゴミ捨て場へと蹴飛ばした。
都市部分には掃除ロボジョイ君が沢山居るのだが、低収入者用区画までは手が回らないらしい。
「いっ」
空き缶がゴミ袋に落ちる音はせず、何か硬い物に当たる音と、人のうめき声が聞こえた。
しまった、と言うかゴミ捨て場に寝るなよ、当り屋かよ畜生!
「す、すみません、大丈夫ですか!?」
「うっ、あっあぁ、ゆるしてぇ、も、もう」
私は息を飲んだ。
ゴミ捨て場には人ではなく、一体のRMSが捨ててあった。
810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 01:45:40.09 ID:4h8UCWcY0
RMS水銀燈は幻の素体と言われていた。
高所得者向けに作られていた時に、少し作られただけなのだ。
理由は簡単だ、製作コストが馬鹿高かった。
水銀燈はRMSシリーズで唯一単独飛行が出来る素体である、
羽の付け根に小型の反重力装置があり空を飛ぶ事が出来るのだ。
だが、小型の反重力装置は恐ろしく高い「ワオ、これじゃ新品がもう一台買えちゃうよボブ!」より高い。
反重力装置は飛行機等に使われているのだが、小型の物は軍隊にしか出回らない程凄い。
しかし水銀燈の人気は凄まじかった、中古、欠陥品がスカイネットオークションに出回ると
サーバーダウンは当たり前と言われ、私には値段の見当も付かない。
RMS水銀燈は幻の素体と言われていた。
高所得者向けに作られていた時に、少し作られただけなのだ。
理由は簡単だ、製作コストが馬鹿高かった。
水銀燈はRMSシリーズで唯一単独飛行が出来る素体である、
羽の付け根に小型の反重力装置があり空を飛ぶ事が出来るのだ。
だが、小型の反重力装置は恐ろしく高い「ワオ、これじゃ新品がもう一台買えちゃうよボブ!」より高い。
反重力装置は飛行機等に使われているのだが、小型の物は軍隊にしか出回らない程凄い。
しかし水銀燈の人気は凄まじかった、中古、欠陥品がスカイネットオークションに出回ると
サーバーダウンは当たり前と言われ、私には値段の見当も付かない。
820 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 02:00:50.16 ID:4h8UCWcY0
これは、RMS水銀燈じゃないか・・・・。
水銀燈素体の腹は何か大きな力で無理矢理潰されたように壊れており、
自慢の銀髪は薄茶色に汚れ、体のあちこちに焼け爛れたような痕が残っていた。
アリスゲームで負けたのか?しかし、捨てる理由が分らない。
「あ、あえっええっあ」
「壊れてる、のか?」
「なん、げ、何でもしま、しますから、許して、ゆるじで」
水銀燈がゴミ袋の上で股を開き両腕で自分の顔を隠した。
食道に昼食った火星蛙の肉がこみ上げてくる。
私は、その場から早く立ち去りたかった。あまりに酷過ぎる。
ゴミ捨て場から立ち去る。家に帰って冷たいシャワーを浴びて、全て忘れよう。
「ひっ、ゆる、ゆるして」
ゴミ捨て場に捨てられたRMS水銀燈の声が、いつまでも私の心に引っかかっていた。
これは、RMS水銀燈じゃないか・・・・。
水銀燈素体の腹は何か大きな力で無理矢理潰されたように壊れており、
自慢の銀髪は薄茶色に汚れ、体のあちこちに焼け爛れたような痕が残っていた。
アリスゲームで負けたのか?しかし、捨てる理由が分らない。
「あ、あえっええっあ」
「壊れてる、のか?」
「なん、げ、何でもしま、しますから、許して、ゆるじで」
水銀燈がゴミ袋の上で股を開き両腕で自分の顔を隠した。
食道に昼食った火星蛙の肉がこみ上げてくる。
私は、その場から早く立ち去りたかった。あまりに酷過ぎる。
ゴミ捨て場から立ち去る。家に帰って冷たいシャワーを浴びて、全て忘れよう。
「ひっ、ゆる、ゆるして」
ゴミ捨て場に捨てられたRMS水銀燈の声が、いつまでも私の心に引っかかっていた。
829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 02:21:42.16 ID:4h8UCWcY0
私は家で水銀燈の腹のパーツの破片を除去し、汚れを取り、爛れたような痕を
コントロールクリームで平らにし、髪の毛を洗った。
彼女のドレスはボロボロで、修正箱の中でも元に戻らなかった。安物は駄目だな。
とりあえず私は自分のYシャツを着せた。
光り石に照らされ、腹が無い事が分るが裸よりましだろう。
私が水銀燈に何かしようとする度に、彼女は酷く怯えた。
「あ、あの、あなたが新しいマスターですかぁ?」
水銀燈が上目遣いで聞いてくる。
「いや、違うよ」
「ご、ごめんなさい、許してください」
大きく体を震わせ私に謝った。これだけの事で、この謝り方って何なんだよ。
「その、あなたを何とお呼びすれば、よろしいですかぁ?」
「マサユキでいいよ、何ならまーくんでもいい。」
「分りました、マサユキ様ですねぇ」
頷き確認する
「いや、マサユキだけでいい」
「で、でもぉ」
そんな事をして、私を殴るんじゃないか?そんな風に彼女の目には書いていた。
「俺はマサユキと呼ばれるかまーくんと呼ばれる事に性的興奮を感じるんだ」
適当にでっち上げる
「ま、まさゆき、さぁん」
さん付けか、まあ妥当な線だろう。
「これからよろしく、水銀燈さん」
私は家で水銀燈の腹のパーツの破片を除去し、汚れを取り、爛れたような痕を
コントロールクリームで平らにし、髪の毛を洗った。
彼女のドレスはボロボロで、修正箱の中でも元に戻らなかった。安物は駄目だな。
とりあえず私は自分のYシャツを着せた。
光り石に照らされ、腹が無い事が分るが裸よりましだろう。
私が水銀燈に何かしようとする度に、彼女は酷く怯えた。
「あ、あの、あなたが新しいマスターですかぁ?」
水銀燈が上目遣いで聞いてくる。
「いや、違うよ」
「ご、ごめんなさい、許してください」
大きく体を震わせ私に謝った。これだけの事で、この謝り方って何なんだよ。
「その、あなたを何とお呼びすれば、よろしいですかぁ?」
「マサユキでいいよ、何ならまーくんでもいい。」
「分りました、マサユキ様ですねぇ」
頷き確認する
「いや、マサユキだけでいい」
「で、でもぉ」
そんな事をして、私を殴るんじゃないか?そんな風に彼女の目には書いていた。
「俺はマサユキと呼ばれるかまーくんと呼ばれる事に性的興奮を感じるんだ」
適当にでっち上げる
「ま、まさゆき、さぁん」
さん付けか、まあ妥当な線だろう。
「これからよろしく、水銀燈さん」
835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 02:42:02.57 ID:4h8UCWcY0
私は寝る前の晩酌でヤクルトを飲むのが楽しみだった。
もちろんヤクルト5兆だ。昔の人間は400を飲んでいたらしいね、可哀想に。
合成プラスチックに口をつけ一口飲む。
うん、美味い。
この独自のコクとまろやかさ、ヤクルトは最高だ。
その時水銀燈と視線が合った。
急いで私から目線を外し俯いた。そう言えば、公式設定にヤクルトが好きって書いてたな。
私は冷蔵庫からヤクルトをもう一本取り出し、彼女の頬に当てた。
水銀燈は思いっきり仰け反り「す、すみません!」と謝った。何に謝ってるんだ。
「どうぞ、冷えてて美味しいですよ」
「えっ、わ、私、飲んでもぉ?」
「ええ、どうぞ」
喉に消化装置があるはずだから、腹パーツがなくても問題ない。
水銀燈は暫く手を伸ばしたり引っ込めたりしていたが、
合成プラスチック容器に水滴が付着し始めた辺りでようやく私からヤクルトを受け取り口をつけた。
ゴクゴクと半分まで飲み、容器から口を離し、大粒の涙を流した。
「ご、ごめんなさぁい、いま、今泣き止み、止みます」
私は彼女を抱きしめ、頭に手を置いた。
水銀燈はビクンと震えた。
「いや、泣くといい」
最初は耐え、嗚咽を漏らしていたが、次第に嗚咽が大きくなりわんわんと泣き出した。
私は彼女の頭を撫でてやる事しか出来なかった。
私は寝る前の晩酌でヤクルトを飲むのが楽しみだった。
もちろんヤクルト5兆だ。昔の人間は400を飲んでいたらしいね、可哀想に。
合成プラスチックに口をつけ一口飲む。
うん、美味い。
この独自のコクとまろやかさ、ヤクルトは最高だ。
その時水銀燈と視線が合った。
急いで私から目線を外し俯いた。そう言えば、公式設定にヤクルトが好きって書いてたな。
私は冷蔵庫からヤクルトをもう一本取り出し、彼女の頬に当てた。
水銀燈は思いっきり仰け反り「す、すみません!」と謝った。何に謝ってるんだ。
「どうぞ、冷えてて美味しいですよ」
「えっ、わ、私、飲んでもぉ?」
「ええ、どうぞ」
喉に消化装置があるはずだから、腹パーツがなくても問題ない。
水銀燈は暫く手を伸ばしたり引っ込めたりしていたが、
合成プラスチック容器に水滴が付着し始めた辺りでようやく私からヤクルトを受け取り口をつけた。
ゴクゴクと半分まで飲み、容器から口を離し、大粒の涙を流した。
「ご、ごめんなさぁい、いま、今泣き止み、止みます」
私は彼女を抱きしめ、頭に手を置いた。
水銀燈はビクンと震えた。
「いや、泣くといい」
最初は耐え、嗚咽を漏らしていたが、次第に嗚咽が大きくなりわんわんと泣き出した。
私は彼女の頭を撫でてやる事しか出来なかった。
848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 02:57:57.30 ID:4h8UCWcY0
「マサユキさん、食器はここで良いのかしらぁ?」
水銀燈はあれ以来少し明るくなった。
未だに私が急に頭を撫でようと手を持ち上げたりすると、頭を抱えて座り込んでしまったりするが
まあ、何とか楽しくやっていた。
「ええ、そこでいいですよ」と私は親指を立てた。このポーズはヨーガーと言うのだっけか?
私達はいただきますと朝食を食べ始めた。
今日は私が休みなので少し遅い朝食だ、心なしか水銀燈も嬉しそうに見えるが、それは俺の錯覚かな。
水銀燈は本当に美味しそうに食べる、見ているこっちが気持ちよくなるぐらいだ。
「あ、あのぉ、私の食べ方変だったぁ?」
Eパンを取り皿に戻し、膝の上で手をまごまごとさせる。
「いえ、美味しそうに食べてくれて嬉しいなあと、思いましてね」
「ほ、本当にぃ?」
「ええ」と私は頷いた。
どうやら、それで納得してくれたようだった。
「そんなに見つめられたらぁ恥ずかしいわぁ」
あっ、ごめんごめん
「いやね、水銀燈さんが可愛すぎてね」
「もぉっ、マサユキさんはすぐ人を馬鹿にするぅ」
「本当の事ですし、いいじゃないですか」
「やめてくださいよぉ」と顔を真っ赤にして抗議した。
しかし、本当に可愛いな。RMSが売れるわけだ。
「マサユキさん、食器はここで良いのかしらぁ?」
水銀燈はあれ以来少し明るくなった。
未だに私が急に頭を撫でようと手を持ち上げたりすると、頭を抱えて座り込んでしまったりするが
まあ、何とか楽しくやっていた。
「ええ、そこでいいですよ」と私は親指を立てた。このポーズはヨーガーと言うのだっけか?
私達はいただきますと朝食を食べ始めた。
今日は私が休みなので少し遅い朝食だ、心なしか水銀燈も嬉しそうに見えるが、それは俺の錯覚かな。
水銀燈は本当に美味しそうに食べる、見ているこっちが気持ちよくなるぐらいだ。
「あ、あのぉ、私の食べ方変だったぁ?」
Eパンを取り皿に戻し、膝の上で手をまごまごとさせる。
「いえ、美味しそうに食べてくれて嬉しいなあと、思いましてね」
「ほ、本当にぃ?」
「ええ」と私は頷いた。
どうやら、それで納得してくれたようだった。
「そんなに見つめられたらぁ恥ずかしいわぁ」
あっ、ごめんごめん
「いやね、水銀燈さんが可愛すぎてね」
「もぉっ、マサユキさんはすぐ人を馬鹿にするぅ」
「本当の事ですし、いいじゃないですか」
「やめてくださいよぉ」と顔を真っ赤にして抗議した。
しかし、本当に可愛いな。RMSが売れるわけだ。
861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 03:14:45.81 ID:4h8UCWcY0
「いつまでもその格好じゃ、恥ずかしいでしょう」
私のYシャツ一枚で、椅子に座って本を読んでいた水銀燈に言った。
「そんな事ないわぁ、動きやすくて快適よぉ」
足をパタパタと動かし、白い太ももがチラリチラリと見える。
「まあ、それででしてね、ちょと水銀燈さんにプレゼントがあるんですよ」
「何かしらぁ」と期待を込めた視線で私を見つめた。
あれは、3日目の事だった。
「いつまでもその格好じゃ、恥ずかしいでしょう」
私のYシャツ一枚で、椅子に座って本を読んでいた水銀燈に言った。
「そんな事ないわぁ、動きやすくて快適よぉ」
足をパタパタと動かし、白い太ももがチラリチラリと見える。
「まあ、それででしてね、ちょと水銀燈さんにプレゼントがあるんですよ」
「何かしらぁ」と期待を込めた視線で私を見つめた。
あれは、3日目の事だった。
863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 03:16:30.10 ID:4h8UCWcY0
私がRMS好きのボンボンに量子電話で連絡を取り付け、彼の家に行って来た。
「やあお久しぶりだねマサユキン」
「やあ久しぶり」
俺を変なあだ名で呼ぶ癖は治ってないな、くそ。
「電話で話したと思うんだが・・・」
「あるよあるよ、置いてるよ。鞄と服だろ?」
何でも、鞄と服はオークションで騙されて買い取った物らしい。買う前に気づけよ。
「それより、本当にこんな物と交換でいいのか?」
私は一つの古い人形を取り出した。RMSの翠星石の人形だ
鞄と水銀燈の服だけでも、40クレジットはするはずなのだが・・・・。
「おおっ!本物だ!ありがたやありがたや」
彼はこの人形の前で祈祷を始めた、お祈りと言うのだったか。
「実家の倉庫に置いてあった物だから、状態はあまり良いと言えないのだけど」
「いやいや、本物ならそんなの関係ないって!」
彼の鼻息が荒くなってきた
「そもそも、RMSと言うのはだね」
「すまん、ちょとこの後予定が入ってるんだ。じゃ、鞄と服ありがとう」
「残念。それじゃあまたねマーキュン!」
その癖がなかったら、いい奴なんだけどな。
帰り際にRMS翠星石がドアの影からこちらを伺っているのが見えた。人見知り設定なのか?
私がRMS好きのボンボンに量子電話で連絡を取り付け、彼の家に行って来た。
「やあお久しぶりだねマサユキン」
「やあ久しぶり」
俺を変なあだ名で呼ぶ癖は治ってないな、くそ。
「電話で話したと思うんだが・・・」
「あるよあるよ、置いてるよ。鞄と服だろ?」
何でも、鞄と服はオークションで騙されて買い取った物らしい。買う前に気づけよ。
「それより、本当にこんな物と交換でいいのか?」
私は一つの古い人形を取り出した。RMSの翠星石の人形だ
鞄と水銀燈の服だけでも、40クレジットはするはずなのだが・・・・。
「おおっ!本物だ!ありがたやありがたや」
彼はこの人形の前で祈祷を始めた、お祈りと言うのだったか。
「実家の倉庫に置いてあった物だから、状態はあまり良いと言えないのだけど」
「いやいや、本物ならそんなの関係ないって!」
彼の鼻息が荒くなってきた
「そもそも、RMSと言うのはだね」
「すまん、ちょとこの後予定が入ってるんだ。じゃ、鞄と服ありがとう」
「残念。それじゃあまたねマーキュン!」
その癖がなかったら、いい奴なんだけどな。
帰り際にRMS翠星石がドアの影からこちらを伺っているのが見えた。人見知り設定なのか?
まあ、大体こんな感じだった。
864 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 03:17:37.99 ID:4h8UCWcY0
どうぞと私は彼女に電子カーテンで包装された鞄をプレゼントした。中には服を入れてある。
「わぁ、ありがとぉ」
彼女達RMSは鞄の中で寝る事によって、
ソフト面の不具合を治療する事が出来る。ハード面になると人工精霊と言う物が必要らしいが、
まあ俺の技術で何とか頑張ろうと思う。応援してくれ、色んな人。
「鞄を開いてみてください」
彼女は愛おしいように鞄の表面を撫でていた。
カチャリと鞄を開く。
水銀燈は中に入っていた、RMS水銀燈専用のドレスを手にとって見て、自分の胸に抱きしめ
ぽろぽろと涙を零した。
「ありが、ありがとぉ、ありがとぉ」と泣きながら何度もお礼を言った。
「いいんですよ、それより着てみませんか?」
水銀燈は私が手渡したタオルで涙を拭き「うん」と答えた。
「その、出来たら後ろを向いてて欲しいわぁ」
それもそうか、これは気が利かなかった。
しかし、あそこまで喜んでくれるとは思わなかった、彼女達にとってドレスは存在意義の一つなのかもしれないな。
「そのぉ、もう大丈夫よぉ」
私は後ろを振り返り、水銀燈を見た。
どうかしらと両手を後ろに回し、微笑んでいた。
「とても似合ってますよ」
「ありがとぉ嬉しいわぁ」
昔の言葉で言うと、花のように可憐と言うのか。
ドレスに身を包み、微笑んだ彼女はとてもとても美しかった。
「あれ、寝る時は脱ぐんですか?」
「だってぇ皺がついたら嫌ものぉ」
今の世の中には便利な皺伸ばしライトがあるのだが、
Yシャツ姿も可愛いしこれはこれで良しとしよう。
どうぞと私は彼女に電子カーテンで包装された鞄をプレゼントした。中には服を入れてある。
「わぁ、ありがとぉ」
彼女達RMSは鞄の中で寝る事によって、
ソフト面の不具合を治療する事が出来る。ハード面になると人工精霊と言う物が必要らしいが、
まあ俺の技術で何とか頑張ろうと思う。応援してくれ、色んな人。
「鞄を開いてみてください」
彼女は愛おしいように鞄の表面を撫でていた。
カチャリと鞄を開く。
水銀燈は中に入っていた、RMS水銀燈専用のドレスを手にとって見て、自分の胸に抱きしめ
ぽろぽろと涙を零した。
「ありが、ありがとぉ、ありがとぉ」と泣きながら何度もお礼を言った。
「いいんですよ、それより着てみませんか?」
水銀燈は私が手渡したタオルで涙を拭き「うん」と答えた。
「その、出来たら後ろを向いてて欲しいわぁ」
それもそうか、これは気が利かなかった。
しかし、あそこまで喜んでくれるとは思わなかった、彼女達にとってドレスは存在意義の一つなのかもしれないな。
「そのぉ、もう大丈夫よぉ」
私は後ろを振り返り、水銀燈を見た。
どうかしらと両手を後ろに回し、微笑んでいた。
「とても似合ってますよ」
「ありがとぉ嬉しいわぁ」
昔の言葉で言うと、花のように可憐と言うのか。
ドレスに身を包み、微笑んだ彼女はとてもとても美しかった。
「あれ、寝る時は脱ぐんですか?」
「だってぇ皺がついたら嫌ものぉ」
今の世の中には便利な皺伸ばしライトがあるのだが、
Yシャツ姿も可愛いしこれはこれで良しとしよう。
870 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/14(火) 03:37:44.20 ID:4h8UCWcY0
水銀燈の初期設定は年上お姉さんタイプか女王様タイプらしい。
家に居る水銀燈はRMS蒼星石の気遣いお姉さんタイプのような設定になっている。
「水銀燈さん、ちょと高圧的な喋り方してくれませんか?」
「私がぁ?」
ええと頷く。
うーんと目を瞑り、自分の中の高圧的なタイプを想像したのか
パチリと目を開き
「ま、マサユキ、ヤクルトを持ってきなさぁい」
両手を腰に当て、胸を張ってそんな事を言った。
なんか違うような。
「そうだな『ノロマは嫌いよぉ!』とか、こんな感じで」
「わ、わかったわぁ」
コホンと一つ咳払いをし
「ノロマは嫌よぉ」
「なんか、優しい感じが消えませんね」
「もう一度するわぁ」
まるでコーチとバレー部員だ、ロボットのパイロットに近いかもしれない。
「いや、このままで良いですよ」
「でもぉ」と私を見つめた。
「今のままが一番可愛いですよ」
水銀燈は顔を真っ赤にし「ばかぁ」と呟いた。
水銀燈の初期設定は年上お姉さんタイプか女王様タイプらしい。
家に居る水銀燈はRMS蒼星石の気遣いお姉さんタイプのような設定になっている。
「水銀燈さん、ちょと高圧的な喋り方してくれませんか?」
「私がぁ?」
ええと頷く。
うーんと目を瞑り、自分の中の高圧的なタイプを想像したのか
パチリと目を開き
「ま、マサユキ、ヤクルトを持ってきなさぁい」
両手を腰に当て、胸を張ってそんな事を言った。
なんか違うような。
「そうだな『ノロマは嫌いよぉ!』とか、こんな感じで」
「わ、わかったわぁ」
コホンと一つ咳払いをし
「ノロマは嫌よぉ」
「なんか、優しい感じが消えませんね」
「もう一度するわぁ」
まるでコーチとバレー部員だ、ロボットのパイロットに近いかもしれない。
「いや、このままで良いですよ」
「でもぉ」と私を見つめた。
「今のままが一番可愛いですよ」
水銀燈は顔を真っ赤にし「ばかぁ」と呟いた。
881 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 03:55:22.64 ID:4h8UCWcY0
その日のニュースはどのチャンネルでも同じ事を大きく取り上げていた。
『RMS蒼星石マスターを殺害、誤作動か?』
何でもアリスゲーム用に改造されていたドールらしく、自宅で蒼星石の稼動テスト中に
急に襲いかかって来たらしい。
専門家が言うには「違法改造されたドールで、人間と人形を見分ける装置が取り外されていた」との事だ。
私が独自に集めた情報によると、見分ける装置と言う物は最初からないらしい。
人間と同じだ、人間に敵味方を見分ける装置がないのと同じように、RMSにもついていない。
つまり、RMSの蒼星石が使用者を殺したいほど憎んだ結果がこれなのだ。
水銀燈は複雑な表情で3次元スクリーンを見つめていた。
その日のニュースはどのチャンネルでも同じ事を大きく取り上げていた。
『RMS蒼星石マスターを殺害、誤作動か?』
何でもアリスゲーム用に改造されていたドールらしく、自宅で蒼星石の稼動テスト中に
急に襲いかかって来たらしい。
専門家が言うには「違法改造されたドールで、人間と人形を見分ける装置が取り外されていた」との事だ。
私が独自に集めた情報によると、見分ける装置と言う物は最初からないらしい。
人間と同じだ、人間に敵味方を見分ける装置がないのと同じように、RMSにもついていない。
つまり、RMSの蒼星石が使用者を殺したいほど憎んだ結果がこれなのだ。
水銀燈は複雑な表情で3次元スクリーンを見つめていた。
結局、その蒼星石は記憶分野だけ抜き取られ処分された。裁判なんぞある訳がない。
882 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 03:56:36.47 ID:4h8UCWcY0
ID:C1txbRNw0が今日のMVPだな
ID:C1txbRNw0が今日のMVPだな
886 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 04:03:20.24 ID:4h8UCWcY0
また事件が起きた。
次は愛玩用のRMS翠星石がマスターの首を締め付けたらしいが、これは未遂に終わった。
翠星石はその場で使用者の手によって壊されたとの事。
愛玩用とあるが、違法にダッチドール改造された物だ。
つまり、行為中に行き成り首を締められ殺されそうになった。これが正しいらしい。
また事件が起きた。
次は愛玩用のRMS翠星石がマスターの首を締め付けたらしいが、これは未遂に終わった。
翠星石はその場で使用者の手によって壊されたとの事。
愛玩用とあるが、違法にダッチドール改造された物だ。
つまり、行為中に行き成り首を締められ殺されそうになった。これが正しいらしい。
あの事件を境に同じような事件が相次いで発生していた。
彼女達は違法に改造した者、子供のように可愛がっていた者
RMSは見境無しに人に牙を向いた。
まるで、これが私達の復讐だと言わんばかりに。
彼女達は違法に改造した者、子供のように可愛がっていた者
RMSは見境無しに人に牙を向いた。
まるで、これが私達の復讐だと言わんばかりに。
890 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 04:12:27.64 ID:4h8UCWcY0
夜、私は椅子に深く座り込み物を考えていた。
カチャリと鞄が開く音がし、水銀燈が鞄から出てきた。
「ねぇ、マサユキさん」
「どうしました、寝れませんか?」
水銀燈は居間と寝室のドアの前に立っていた。
「私は、私はマサユキさんが好きぃ」
嬉しい事を言ってくれる。
「だから、だから私はマサユキさんを襲わないわぁ」
それはありがたい、空手道は習ってなかったんだ。
「ええ信じてますよ」と頷く
「だからぁ、だから私を捨てないでぇ」
水銀燈の声は後半涙声だった。
私は椅子から降り、水銀燈においでと両手を広げた。
彼女は私の腕の中に飛び込み
「もぉ、もぉ捨てられるのは、捨てられるのは嫌なのぉ」と泣いた。
「ええ、私はあなたを捨てません、絶対に」
水銀燈は暫く私の腕の中で泣き続けた。
釣られて私も少し泣いた。
夜、私は椅子に深く座り込み物を考えていた。
カチャリと鞄が開く音がし、水銀燈が鞄から出てきた。
「ねぇ、マサユキさん」
「どうしました、寝れませんか?」
水銀燈は居間と寝室のドアの前に立っていた。
「私は、私はマサユキさんが好きぃ」
嬉しい事を言ってくれる。
「だから、だから私はマサユキさんを襲わないわぁ」
それはありがたい、空手道は習ってなかったんだ。
「ええ信じてますよ」と頷く
「だからぁ、だから私を捨てないでぇ」
水銀燈の声は後半涙声だった。
私は椅子から降り、水銀燈においでと両手を広げた。
彼女は私の腕の中に飛び込み
「もぉ、もぉ捨てられるのは、捨てられるのは嫌なのぉ」と泣いた。
「ええ、私はあなたを捨てません、絶対に」
水銀燈は暫く私の腕の中で泣き続けた。
釣られて私も少し泣いた。
894 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 04:20:37.12 ID:4h8UCWcY0
RMSは所詮人形。彼女達の反抗は次第に沈静化されてきた。
違法に改造されたRMS達が奮闘するも、特別警官隊達の前では無力だった。
警官隊の中にも何人か死傷者が居るとの話しだが、報道される事はなかった。
RMS達は確実に勢力を落とし、数を減らしていた。
人を襲わなかったドールも、企業が売値と同じ額で買い取る意思を示すと
彼女達が信じた使用者達に次々と売り払われた。
売るのを拒んだ人の家には特別警官隊が突入するだとか、そんなデマまで流された。
RMSは所詮人形。彼女達の反抗は次第に沈静化されてきた。
違法に改造されたRMS達が奮闘するも、特別警官隊達の前では無力だった。
警官隊の中にも何人か死傷者が居るとの話しだが、報道される事はなかった。
RMS達は確実に勢力を落とし、数を減らしていた。
人を襲わなかったドールも、企業が売値と同じ額で買い取る意思を示すと
彼女達が信じた使用者達に次々と売り払われた。
売るのを拒んだ人の家には特別警官隊が突入するだとか、そんなデマまで流された。
私に鞄とドレスをくれた友人宅が特別警官隊に突入され、彼は捕まりドールはその場で壊された。
900 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 04:29:45.31 ID:4h8UCWcY0
「いらっしゃい」
特殊繊維でつくられた繭が張られたカウンター内から陰気な声で店主が言った。
「銃が欲しいんだが、あるか?」
「それなら、そのブラスター銃がオススメだ」
5クレジットか、妥当かな
「お客さん、何に使うんだい」
特に興味なさげに聞いてくる。
「ああ、人形を撃とうと思ってね、最近物騒だろ?」
右手で銃の形を作り、撃つ仕草をした。
「そうか、これはサービスだ」
彼は光りエネルギーボルトを100発分サービスしてくれた。
「悪いね」と私は言い、店を出た。
入る時は気づかなかったが、ドアを開けると鈴の音がした。
チリリリン チリン
「いらっしゃい」
特殊繊維でつくられた繭が張られたカウンター内から陰気な声で店主が言った。
「銃が欲しいんだが、あるか?」
「それなら、そのブラスター銃がオススメだ」
5クレジットか、妥当かな
「お客さん、何に使うんだい」
特に興味なさげに聞いてくる。
「ああ、人形を撃とうと思ってね、最近物騒だろ?」
右手で銃の形を作り、撃つ仕草をした。
「そうか、これはサービスだ」
彼は光りエネルギーボルトを100発分サービスしてくれた。
「悪いね」と私は言い、店を出た。
入る時は気づかなかったが、ドアを開けると鈴の音がした。
チリリリン チリン
902 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 04:31:51.55 ID:ryLM6S/oO そういえば、RMSにはばらすぃーは兎も角きらきーはいるのかな?
904 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 04:35:16.31 ID:4h8UCWcY0
蒼星石の事件が起きなければ新商品として発表される予定でした。
蒼星石の事件が起きなければ新商品として発表される予定でした。
薔薇水晶は他の会社から販売されています。
908 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 04:39:29.58 ID:4h8UCWcY0
水銀燈は窓辺に立っていた。
翼を広げ、羽を振動させ黒い粒子が舞い落ちていた。
反重力装置が作動している。
「どこに行く気ですか?」
いつかと逆の立場だ、今度は私が居間と寝室の扉の前に立っていた。
「マサユキさんに迷惑はかけられないわぁ」
警官隊突入の話しの事だろうか
「それに、私は憎いの」
憎い?
「私を、こんな、こんな体にしたあいつが憎い」
「あいつを憎みすぎて、あなたまで殺したくなるわぁ」と彼女は言った。
「なら私を殺すといい」
水銀燈は私の方を振り返り「心にもない事を言わないでぇ」と言う。
「本当さ」
私は水銀燈を抱きしめた。
「本当に人が憎くなったら私を殺すといい
あの時あなたを殺さず、生かし、人を憎ませてしまったのは私の責任だ」
「そ、そんな、私が憎いのはアイツだけでぇ・・・・・」
「なら、ソイツに向けている憎悪を俺に向けてくれ」
「は、はぁ?」と水銀燈が混乱する。
「水銀燈、僕は君の全てを独り占めしたい」
よりいっそう強く、水銀燈を抱きしめた
「おばかさぁん」と水銀燈が呟いた、彼女も私の背に手を回してくれていた。
水銀燈は窓辺に立っていた。
翼を広げ、羽を振動させ黒い粒子が舞い落ちていた。
反重力装置が作動している。
「どこに行く気ですか?」
いつかと逆の立場だ、今度は私が居間と寝室の扉の前に立っていた。
「マサユキさんに迷惑はかけられないわぁ」
警官隊突入の話しの事だろうか
「それに、私は憎いの」
憎い?
「私を、こんな、こんな体にしたあいつが憎い」
「あいつを憎みすぎて、あなたまで殺したくなるわぁ」と彼女は言った。
「なら私を殺すといい」
水銀燈は私の方を振り返り「心にもない事を言わないでぇ」と言う。
「本当さ」
私は水銀燈を抱きしめた。
「本当に人が憎くなったら私を殺すといい
あの時あなたを殺さず、生かし、人を憎ませてしまったのは私の責任だ」
「そ、そんな、私が憎いのはアイツだけでぇ・・・・・」
「なら、ソイツに向けている憎悪を俺に向けてくれ」
「は、はぁ?」と水銀燈が混乱する。
「水銀燈、僕は君の全てを独り占めしたい」
よりいっそう強く、水銀燈を抱きしめた
「おばかさぁん」と水銀燈が呟いた、彼女も私の背に手を回してくれていた。
911 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 04:45:02.73 ID:4h8UCWcY0
2日後特別警官隊から電話が掛かって来た。
「2日前おたくの窓辺にRMS水銀燈が立っていたと通報を受けましたが、本当ですか?」
「いえ、存じませんが」
「もしRMSを保有しているのであれば、本社の方に売るか処分してください、それではよい休日を」
ここで電話は一方的に切られた。
ついに、密告者まで出ていたのか。人間は汚い。
「誰からぁ?」
「昔の友達がツボに興味がないか、だってさ」
「買うのぉ?」
「買いませんよ」
2日後特別警官隊から電話が掛かって来た。
「2日前おたくの窓辺にRMS水銀燈が立っていたと通報を受けましたが、本当ですか?」
「いえ、存じませんが」
「もしRMSを保有しているのであれば、本社の方に売るか処分してください、それではよい休日を」
ここで電話は一方的に切られた。
ついに、密告者まで出ていたのか。人間は汚い。
「誰からぁ?」
「昔の友達がツボに興味がないか、だってさ」
「買うのぉ?」
「買いませんよ」
君らの電話がなかったら、さらによい休日を過ごせそうだったんだけどね。
916 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 04:55:54.53 ID:4h8UCWcY0
ドアの蝶番が打ち抜かれ、ドアを蹴破り部屋の内部にプラズマガンが打ち込まれた。
刹那、強烈な音と光りが部屋を支配し、私の五感を狂わせる。
私はテーブルの影に隠れ殺傷モードでセットしたブラスターガンを撃った。
赤い光りが空気をメチャクチャに切り裂き、先頭の隊員のわき腹焼いた。
彼らは何か叫び、後衛から二人表れ、先頭の隊員を後ろに逃がそうとするが、
私はブラスターガンを連射。運良く他の突入班の隊員と後衛班の隊員を二人焼いた。
突入班の隊員はその場で倒れ動かなくなり、他の隊員は負傷した隊員を連れ
蜘蛛の子を散らすように扉から出て行った。
辺りは急に静まり返った。遠くから垂直離着陸可能な突入機の小さな駆動音が聞こえてくる。
水銀燈はクッションを抱きしめ私の後ろで震えていた。
「大丈夫ですか?」
「あなたが、居るからぁ」
「それは良かった」
通路側から隊員が私に交渉を持ちかけてきた。
「我々は特別警官隊の者だ」
知ってるよ
「その人形を引き渡したら私達は君の安全を保障しよう」
うそつけ、突入班の隊員の腰に光りエネルギーボルトの予備弾が見えるぞ
「安心してください、私は水銀燈さんを」
水銀燈が私の腕に調理用ナイフを突き立てた。
ドアの蝶番が打ち抜かれ、ドアを蹴破り部屋の内部にプラズマガンが打ち込まれた。
刹那、強烈な音と光りが部屋を支配し、私の五感を狂わせる。
私はテーブルの影に隠れ殺傷モードでセットしたブラスターガンを撃った。
赤い光りが空気をメチャクチャに切り裂き、先頭の隊員のわき腹焼いた。
彼らは何か叫び、後衛から二人表れ、先頭の隊員を後ろに逃がそうとするが、
私はブラスターガンを連射。運良く他の突入班の隊員と後衛班の隊員を二人焼いた。
突入班の隊員はその場で倒れ動かなくなり、他の隊員は負傷した隊員を連れ
蜘蛛の子を散らすように扉から出て行った。
辺りは急に静まり返った。遠くから垂直離着陸可能な突入機の小さな駆動音が聞こえてくる。
水銀燈はクッションを抱きしめ私の後ろで震えていた。
「大丈夫ですか?」
「あなたが、居るからぁ」
「それは良かった」
通路側から隊員が私に交渉を持ちかけてきた。
「我々は特別警官隊の者だ」
知ってるよ
「その人形を引き渡したら私達は君の安全を保障しよう」
うそつけ、突入班の隊員の腰に光りエネルギーボルトの予備弾が見えるぞ
「安心してください、私は水銀燈さんを」
水銀燈が私の腕に調理用ナイフを突き立てた。
920 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 05:10:36.82 ID:4h8UCWcY0
「な、なぜ」
しかし水銀燈は何も答えない、ナイフから手を離し黙って私を見つめていた。
廊下側でもこちら側の異常を察知したのか、突入班の一人がプラズマライフルをドアから部屋に突っ込んだ。
私は相手に撃たれるより先に、玄関で倒れたままになっていた
突入班の隊員の腰にある予備弾を打ち抜いた。
青い光りが爆発し、玄関の周りを大砲でも直撃したかのように丸く吹き飛んだ。
爆発地点にあった突入班の隊員は炭のように全身真っ黒で人と言われなければ分らない。
私は水銀燈を抱き上げ、玄関を抜け、駐車場へと走った。
「なんで、何で私を連れていくのよぉ!」
途中で爆発音を聞いて駆けつけた隊員の一人をブラスターガンで焼いた。
「言ったでしょ、絶対捨てないって」
倒れた隊員の側を走り抜ける時、人形の破片のような物が彼から飛び出ている事に気づいた。
「馬鹿ぁ、まさゆきは馬鹿だよぉ、おおばかよぉ」
水銀燈は私のシャツに顔押し付け泣いた。
確かに俺は馬鹿だ、そしてこれは愚行だろう。
たかが人形一つの為に命をかけるのだ
「ねぇ、何であの時私を撃たなかったのぉ?」
しかしこれは『高貴な愚行』大切な人を助ける為、水銀燈が自らを犠牲にし私を刺したように、
「あなたの目が泣いていたから」
『人間』にのみ許された、自分の命を投げ打ってでも行動する価値がある『愚行』だ。人形には出来ない。
私は水銀燈をエア・カーの助手席に乗せ、エンジンを点けた。
「ねぇ、何処にいくのぉ?」
「どこか二人で暮せる場所に、さ」
「な、なぜ」
しかし水銀燈は何も答えない、ナイフから手を離し黙って私を見つめていた。
廊下側でもこちら側の異常を察知したのか、突入班の一人がプラズマライフルをドアから部屋に突っ込んだ。
私は相手に撃たれるより先に、玄関で倒れたままになっていた
突入班の隊員の腰にある予備弾を打ち抜いた。
青い光りが爆発し、玄関の周りを大砲でも直撃したかのように丸く吹き飛んだ。
爆発地点にあった突入班の隊員は炭のように全身真っ黒で人と言われなければ分らない。
私は水銀燈を抱き上げ、玄関を抜け、駐車場へと走った。
「なんで、何で私を連れていくのよぉ!」
途中で爆発音を聞いて駆けつけた隊員の一人をブラスターガンで焼いた。
「言ったでしょ、絶対捨てないって」
倒れた隊員の側を走り抜ける時、人形の破片のような物が彼から飛び出ている事に気づいた。
「馬鹿ぁ、まさゆきは馬鹿だよぉ、おおばかよぉ」
水銀燈は私のシャツに顔押し付け泣いた。
確かに俺は馬鹿だ、そしてこれは愚行だろう。
たかが人形一つの為に命をかけるのだ
「ねぇ、何であの時私を撃たなかったのぉ?」
しかしこれは『高貴な愚行』大切な人を助ける為、水銀燈が自らを犠牲にし私を刺したように、
「あなたの目が泣いていたから」
『人間』にのみ許された、自分の命を投げ打ってでも行動する価値がある『愚行』だ。人形には出来ない。
私は水銀燈をエア・カーの助手席に乗せ、エンジンを点けた。
「ねぇ、何処にいくのぉ?」
「どこか二人で暮せる場所に、さ」
921 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 05:10:52.38 ID:4h8UCWcY0
水銀燈とローゼンメイデンシリーズ
水銀燈とローゼンメイデンシリーズ
922 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 05:11:07.76 ID:4h8UCWcY0
終わりです、お疲れさまでした
終わりです、お疲れさまでした
912 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 04:48:02.37 ID:C1txbRNw0 切ないよおおおお http://www.uploda.org/uporg960883.jpg それからさっきのやつかきわすれがあったので http://www.uploda.org/uporg960880.jpg >>878 どうぞ つーかまとめサイトあったのか
928 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 05:19:58.51 ID:4h8UCWcY0
>>912は家に来てオレンジジュースか俺の尿を飲んでいいぞ!
>>912は家に来てオレンジジュースか俺の尿を飲んでいいぞ!
931 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 05:22:43.00 ID:4h8UCWcY0
でも良かったよ、SF物が受け入れられて・・・(///)
でも良かったよ、SF物が受け入れられて・・・(///)
986 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/08/14(火) 12:46:52.41 ID:4h8UCWcY0
おいす、おはよう
おいす、おはよう
※挿絵:ID:C1txbRNw0氏