121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 09:25:05.88 ID:ZuvhborM0
ぬふふと姉の劣勢を敏感に感じ取り、翠星石が口を開いた。
「そういえばぁ、今日もお菓子を皆で持ってくる約束!だったのにぃ、一人だけ忘れてきたドールが居たですねぇ?」
「そ、それは、慌てててぇ・・・・・・」
ミルクの瓶をやっとテーブルの上に置き、両手を胸の前に持ち上げ手の平を見せながら言う。
「どうだか。でも翠星石は事実を言っただけでーすよー」
隅にネズミを追いやった猫のごとく水銀燈をいたぶる。
「やめなさい翠星石」
真紅が止めに入った。
「ふーんですぅ」と両手を頭の後ろで組む。
「あ、カナも手伝うかしら!」
なくなったミルクを取りに台所に出向いていた蒼星石を、金糸雀が自分が持ってきた
手作りゼリーを切り分けて持ってくる物だと勘違いし、蒼星石の所に手伝いにゆく金糸雀。
結局、蒼星石が自分の紅茶にミルクを注ぐ事が出来たのは、その日の茶会が終わってからだった。
「ヒナは苺の部分がいいの!」
「缶詰ゼリーに苺なんてあるわけねーです」
雛苺の横で翠星石が小さく突っ込みを入れた。
ぬふふと姉の劣勢を敏感に感じ取り、翠星石が口を開いた。
「そういえばぁ、今日もお菓子を皆で持ってくる約束!だったのにぃ、一人だけ忘れてきたドールが居たですねぇ?」
「そ、それは、慌てててぇ・・・・・・」
ミルクの瓶をやっとテーブルの上に置き、両手を胸の前に持ち上げ手の平を見せながら言う。
「どうだか。でも翠星石は事実を言っただけでーすよー」
隅にネズミを追いやった猫のごとく水銀燈をいたぶる。
「やめなさい翠星石」
真紅が止めに入った。
「ふーんですぅ」と両手を頭の後ろで組む。
「あ、カナも手伝うかしら!」
なくなったミルクを取りに台所に出向いていた蒼星石を、金糸雀が自分が持ってきた
手作りゼリーを切り分けて持ってくる物だと勘違いし、蒼星石の所に手伝いにゆく金糸雀。
結局、蒼星石が自分の紅茶にミルクを注ぐ事が出来たのは、その日の茶会が終わってからだった。
「ヒナは苺の部分がいいの!」
「缶詰ゼリーに苺なんてあるわけねーです」
雛苺の横で翠星石が小さく突っ込みを入れた。
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 09:30:36.23 ID:ZuvhborM0
「まあ、そう言う事だから、次の日曜日にでも連れてきなさい」
「えっ、で、でもぉ・・・」
「はい、どうぞ」
丁度その時、蒼星石が水銀燈の前にゼリーのお皿を置いた。
水銀燈は絶妙なタイミングで現れた蒼星石を力ない目で睨みつけた
「ん?どうしたんだい、食べれなかったのかな」
「いえ、いただくわぁ、ありがと・・・・・・」
しゅんとシナ菊のように萎れ、お礼を言った。
「じゃあ、次の日曜日よ、忘れないでちょうだいね」
「はぁい・・・・・・」
水銀燈には既に反論する気力すら残っていなかった。
その日食べたゼリーの味は、紙粘度のような味がした。
「まあ、そう言う事だから、次の日曜日にでも連れてきなさい」
「えっ、で、でもぉ・・・」
「はい、どうぞ」
丁度その時、蒼星石が水銀燈の前にゼリーのお皿を置いた。
水銀燈は絶妙なタイミングで現れた蒼星石を力ない目で睨みつけた
「ん?どうしたんだい、食べれなかったのかな」
「いえ、いただくわぁ、ありがと・・・・・・」
しゅんとシナ菊のように萎れ、お礼を言った。
「じゃあ、次の日曜日よ、忘れないでちょうだいね」
「はぁい・・・・・・」
水銀燈には既に反論する気力すら残っていなかった。
その日食べたゼリーの味は、紙粘度のような味がした。
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 09:46:52.89 ID:ZuvhborM0
くんくん探偵を皆で見て茶会が終わった。
いつもは楽しいはずのくんくん探偵も、今日は楽しく見る事が出来なかった。
水銀燈は帰り道、nのフィールドを使わず、夜の闇を漆黒の翼から
細かく黒い粒子をパラパラと撒き散らし、携帯片手に家に帰っていた。
友達のメグにどうしてもと頼まれ、ミーディアムに頼み買ってもらったプリペイド携帯だ。
<このままミーディアムを紹介しても大丈夫なのかな>
と、めぐにメールを送信した。
携帯の液晶の光りが彼女の顔を緑に照らしていた。
数分後、携帯のバイブレーターの振動音が夜に響いた。
めぐからメールの返信だ。
<その前に私に紹介しなさい、でなきゃ総合病院総力をもって潰すが?>
水銀燈は溜息を一つつき<その内にね>とだけ返信した。
が、3mぐらい飛び、携帯をもう一度開き
<いつも思うんだけど、病院の総力ってなんだろう?重病患者は遠距離支援ユニットなの?>
とメールを送っておいた。これは水銀燈の力作のネタだったので、
心なしか水銀燈の顔はメールの返信を楽しみに待つ乙女になっていた。
結局、コレに対してのメグの返信は<つまんない>の一言だけだったのだが・・・・・・。
くんくん探偵を皆で見て茶会が終わった。
いつもは楽しいはずのくんくん探偵も、今日は楽しく見る事が出来なかった。
水銀燈は帰り道、nのフィールドを使わず、夜の闇を漆黒の翼から
細かく黒い粒子をパラパラと撒き散らし、携帯片手に家に帰っていた。
友達のメグにどうしてもと頼まれ、ミーディアムに頼み買ってもらったプリペイド携帯だ。
<このままミーディアムを紹介しても大丈夫なのかな>
と、めぐにメールを送信した。
携帯の液晶の光りが彼女の顔を緑に照らしていた。
数分後、携帯のバイブレーターの振動音が夜に響いた。
めぐからメールの返信だ。
<その前に私に紹介しなさい、でなきゃ総合病院総力をもって潰すが?>
水銀燈は溜息を一つつき<その内にね>とだけ返信した。
が、3mぐらい飛び、携帯をもう一度開き
<いつも思うんだけど、病院の総力ってなんだろう?重病患者は遠距離支援ユニットなの?>
とメールを送っておいた。これは水銀燈の力作のネタだったので、
心なしか水銀燈の顔はメールの返信を楽しみに待つ乙女になっていた。
結局、コレに対してのメグの返信は<つまんない>の一言だけだったのだが・・・・・・。
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10:04:17.24 ID:ZuvhborM0
水銀燈が家に帰り着き、最初に目に付いたのは
上半身裸で肩にエルパルス(低周波マッサージ機)をつけ
びっくんびっくんと上半身を揺すってる彼、ミーディアムの姿だった。
「こ、こらあああ!!」
水銀燈が大声を張り上げた。
「あ、おかえり。お菓子忘れてたよ」
挨拶に返事もせず男ににじり寄り、エルパルスを肩から剥いだ。
「じじ臭い事、禁止ぃ!」
彼にはスタイリッシュなシティボーイに成って貰わないといけないのだ。
顔は、まあ、私的には問題ないとして、問題はこいつの行動だ。水銀燈は肩をいからせそう考えていた。
「肩の筋違えたみたいで、痛やばいから返してくれ」
彼はエレパルスの電源を落とし、空いてる手でくれくれと水銀燈の前に差し出した。
「だから、そ、そういう事、やめっ、やめてって、いっ、言ってるの、ひぐっ。にぃ」
水銀燈の言葉の途中から嗚咽が混じり出した。
「どうしたんだよ」と彼は水銀燈の頭を撫でながら聞いた。
「ま、まーくん。あのっ、あのねっ、ぐっ、今日の茶会でね、ひっく」
「うん」
水銀燈が家に帰り着き、最初に目に付いたのは
上半身裸で肩にエルパルス(低周波マッサージ機)をつけ
びっくんびっくんと上半身を揺すってる彼、ミーディアムの姿だった。
「こ、こらあああ!!」
水銀燈が大声を張り上げた。
「あ、おかえり。お菓子忘れてたよ」
挨拶に返事もせず男ににじり寄り、エルパルスを肩から剥いだ。
「じじ臭い事、禁止ぃ!」
彼にはスタイリッシュなシティボーイに成って貰わないといけないのだ。
顔は、まあ、私的には問題ないとして、問題はこいつの行動だ。水銀燈は肩をいからせそう考えていた。
「肩の筋違えたみたいで、痛やばいから返してくれ」
彼はエレパルスの電源を落とし、空いてる手でくれくれと水銀燈の前に差し出した。
「だから、そ、そういう事、やめっ、やめてって、いっ、言ってるの、ひぐっ。にぃ」
水銀燈の言葉の途中から嗚咽が混じり出した。
「どうしたんだよ」と彼は水銀燈の頭を撫でながら聞いた。
「ま、まーくん。あのっ、あのねっ、ぐっ、今日の茶会でね、ひっく」
「うん」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10:04:42.48 ID:ZuvhborM0
まーくんと呼ばれた彼は水銀燈の頭を撫でながら、相槌を打ち始めた。
「───と、いう、ずずっ、事、なのよぉ」
「うん、全然分らない」
水銀燈の顔を見据え言った。
「うっ、ふっ、ふぅぐぅ・・・・・・」と彼の言葉を聞いて、水銀燈は大泣きの前兆を表し始めた。
「嘘だよ嘘、冗談だよ。次の日曜日に一緒に真紅さん所に遊びに行けばいいんだろ?」
「う、うん、だから、それまでに真紅たちに自慢できる、男になっても」
「次の日曜日というと、明後日だね」
水銀燈の声を遮り、彼がそう言った。
「ふぁああああん、もう無理よぉ、絶望的じゃなぁい!」
水銀燈が声を上げて泣き始めた。
「大丈夫だよ、なんとかなるさ」
彼は水銀燈を自分の膝の上に座らせ、頭を撫でながらそう言った。
「・・・・・・本当?」
「ああ」と彼は頷いた。
「ヨーグルト味のゼリー買ってくれるぅ?」
「ん?ああいいよ」少し悩んだが買うと約束した。
「じゃあ銀泣かなぁい」
今まで泣いていた事をケロリと忘れたかのように微笑んだ。
よく見ると頬に涙の後もない。
「ちょ、嘘」
水銀燈の人差し指が彼の唇を塞いだ。
「じゃあ、明後日に向けて一緒に頑張りましょうねぇ」
片目を閉じてパチンと水銀燈がウィンクした。
彼は流れに乗せられ、何となくウンと頷いた。
「ふふ、だからまーくんって好きぃ」と男の胸に水銀燈は頭を埋め、
胸に『の』字を書き始めた。
まーくんと呼ばれた彼は水銀燈の頭を撫でながら、相槌を打ち始めた。
「───と、いう、ずずっ、事、なのよぉ」
「うん、全然分らない」
水銀燈の顔を見据え言った。
「うっ、ふっ、ふぅぐぅ・・・・・・」と彼の言葉を聞いて、水銀燈は大泣きの前兆を表し始めた。
「嘘だよ嘘、冗談だよ。次の日曜日に一緒に真紅さん所に遊びに行けばいいんだろ?」
「う、うん、だから、それまでに真紅たちに自慢できる、男になっても」
「次の日曜日というと、明後日だね」
水銀燈の声を遮り、彼がそう言った。
「ふぁああああん、もう無理よぉ、絶望的じゃなぁい!」
水銀燈が声を上げて泣き始めた。
「大丈夫だよ、なんとかなるさ」
彼は水銀燈を自分の膝の上に座らせ、頭を撫でながらそう言った。
「・・・・・・本当?」
「ああ」と彼は頷いた。
「ヨーグルト味のゼリー買ってくれるぅ?」
「ん?ああいいよ」少し悩んだが買うと約束した。
「じゃあ銀泣かなぁい」
今まで泣いていた事をケロリと忘れたかのように微笑んだ。
よく見ると頬に涙の後もない。
「ちょ、嘘」
水銀燈の人差し指が彼の唇を塞いだ。
「じゃあ、明後日に向けて一緒に頑張りましょうねぇ」
片目を閉じてパチンと水銀燈がウィンクした。
彼は流れに乗せられ、何となくウンと頷いた。
「ふふ、だからまーくんって好きぃ」と男の胸に水銀燈は頭を埋め、
胸に『の』字を書き始めた。
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10:19:51.36 ID:ZuvhborM0
「おかえりなさぁい、何買ってきたのぉ?」
水銀燈はソファーで煎餅を食べ、雑誌を読みながらそう言った。
彼はスーパーの袋からポテトチップス九州しょうゆ味を取り出し
「これでどうですか」
「あの、私は明日持って行くお菓子を、お願いしたと思うのだけれどぉ」
肩を震わせ水銀燈が言う。
「なあんてね、冗談冗談。カステラ買って来ましたよ」
オレンジの紙袋からカステラを取り出す。
水銀燈は「まあ合格かな」といった視線で彼を見た。
「で、それはなぁに?」
彼がまだ開けていない袋に興味心身だ。
「皆くんくん探偵が好きだと聞いたからさ」
じゃん、とクンクン探偵靴下を見せた。
「明日はこれで行こうかと」
「没収」
「ああ、スーパーひとし君が!」彼なりのショックな時の表現の仕方で水銀燈に気持ちを伝える。
「もっと大人っぽい格好出来ないのぉ?」
「例えば?」
水銀燈は自分の顎を折り曲げた人差し指の爪の部分で摩りながらうーんと唸った。
「スーツ、とかぁ?」
今度は彼が自分の顎を触りながら、水銀燈になんと言ってスーツ案を却下にさせるかとうーんと唸っていた。
「おかえりなさぁい、何買ってきたのぉ?」
水銀燈はソファーで煎餅を食べ、雑誌を読みながらそう言った。
彼はスーパーの袋からポテトチップス九州しょうゆ味を取り出し
「これでどうですか」
「あの、私は明日持って行くお菓子を、お願いしたと思うのだけれどぉ」
肩を震わせ水銀燈が言う。
「なあんてね、冗談冗談。カステラ買って来ましたよ」
オレンジの紙袋からカステラを取り出す。
水銀燈は「まあ合格かな」といった視線で彼を見た。
「で、それはなぁに?」
彼がまだ開けていない袋に興味心身だ。
「皆くんくん探偵が好きだと聞いたからさ」
じゃん、とクンクン探偵靴下を見せた。
「明日はこれで行こうかと」
「没収」
「ああ、スーパーひとし君が!」彼なりのショックな時の表現の仕方で水銀燈に気持ちを伝える。
「もっと大人っぽい格好出来ないのぉ?」
「例えば?」
水銀燈は自分の顎を折り曲げた人差し指の爪の部分で摩りながらうーんと唸った。
「スーツ、とかぁ?」
今度は彼が自分の顎を触りながら、水銀燈になんと言ってスーツ案を却下にさせるかとうーんと唸っていた。
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10:40:17.28 ID:ZuvhborM0
結局、普段着でけりがついたのだが、水銀燈がどうしてもジャケットで折れず
シャツの上から簡単なジャケットを羽織る事になった。
今からnのフィールドを通って桜田家まで行くが、くんくん靴下が無い代わりに、
くんくんハンカチを持ったから安全だろう。
何でも、nのフィールドにはくんくんグッズを差し出さないと絆に訴えかけるパンチをする空間があるらしい。
その筋のドールショップの従業員に聞いたから、間違いではないだろう。
「お菓子もったぁ?」
「持ってよ」
「みんなの名前ちゃんと覚えてるぅ?」
「ああ、色で覚えたよ」
一通り確認し終えた水銀燈は、大きく深呼吸をし「水銀燈、出るわぁ!」と気合を入れた。
結局、普段着でけりがついたのだが、水銀燈がどうしてもジャケットで折れず
シャツの上から簡単なジャケットを羽織る事になった。
今からnのフィールドを通って桜田家まで行くが、くんくん靴下が無い代わりに、
くんくんハンカチを持ったから安全だろう。
何でも、nのフィールドにはくんくんグッズを差し出さないと絆に訴えかけるパンチをする空間があるらしい。
その筋のドールショップの従業員に聞いたから、間違いではないだろう。
「お菓子もったぁ?」
「持ってよ」
「みんなの名前ちゃんと覚えてるぅ?」
「ああ、色で覚えたよ」
一通り確認し終えた水銀燈は、大きく深呼吸をし「水銀燈、出るわぁ!」と気合を入れた。
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10:41:11.49 ID:ZuvhborM0
初めてnのフィールドを使ったが、こんなに便利な物だとは思わなかった。
家に置いてある姿見鏡を通り抜けたと思ったら、知らない家の物置に出た。
こりゃ龍騎達も鏡の中の世界使うわ。
「到着?」
「えぇ、ここが真紅の家よ」
ふーんと辺りを見渡すが、薄暗く何やら色々な物がおいてあり埃っぽい所だった。
「皆いないね」
「そ、そうねぇ、変ねぇ・・・・・・」
水銀燈が心配そうに辺りを見渡す。ドッキリじゃないと思うぞ。
その時、正面の扉が軋んだ音を立て開かれた。
「あ、どうも。おじゃましてます」
反射的にお辞儀と挨拶のコンボを入れたのだが、反応が無い。
というより正面に誰も居ない。
そのまま下に目線を下ろすと緑色をした人形がドアの隙間からこちらを覗いていた。
確か、翠星石だったかな。
初めてnのフィールドを使ったが、こんなに便利な物だとは思わなかった。
家に置いてある姿見鏡を通り抜けたと思ったら、知らない家の物置に出た。
こりゃ龍騎達も鏡の中の世界使うわ。
「到着?」
「えぇ、ここが真紅の家よ」
ふーんと辺りを見渡すが、薄暗く何やら色々な物がおいてあり埃っぽい所だった。
「皆いないね」
「そ、そうねぇ、変ねぇ・・・・・・」
水銀燈が心配そうに辺りを見渡す。ドッキリじゃないと思うぞ。
その時、正面の扉が軋んだ音を立て開かれた。
「あ、どうも。おじゃましてます」
反射的にお辞儀と挨拶のコンボを入れたのだが、反応が無い。
というより正面に誰も居ない。
そのまま下に目線を下ろすと緑色をした人形がドアの隙間からこちらを覗いていた。
確か、翠星石だったかな。
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10:49:10.47 ID:ZuvhborM0
当の翠星石は「ふーん」だとか「ほー」だとか「へー」と僕を上から下まで念入りに品定めした後、機微を返し
「やっぱりこっちから出てきたですよお!」と、どたどたとかけて行った。
「間違えちゃったみたいだね」
「え、ええ・・・・・・」水銀燈はキョロキョロと先ほどより不安げに視線を動かしていた。
「大丈夫だって、心配する事ないからさ」
水銀燈と視線を合わせ、両手をにぎり上下に軽く振った。
「え、ええ」こっちは相当緊張しているな。
「気付にちゅーでもしようか」と水銀燈に顔を近づけている時、ドアの方から声が掛かった。
「お取り込み中悪いんだけど、いいかな?」
青色の人形が扉の所に立っていた。その背に隠れるように緑色の人形が立ってこちらを見ていた。
青色が蒼星石で、緑色の人形が翠星石だったかな。確か双子だとか。
「あ、お願いします」
水銀燈はただでさえ白い肌をさらに白く、薄らと青みがからせ双子を見ていた。照れるなよ。
双子にリビングに案内され、僕の自己紹介と彼女達の自己紹介が済み、話すことがなくなった。
普通は水銀燈が間に立って色々と言ってくれる筈なのだが、顔色が先ほどより青白くなっている、本番に弱い奴め。
ドール達の視線が僕を根定めしているようだった。
何か話題を作らないと。
「そういえば、桜田君は居ないんですか?」
「今日は図書館に勉強に行ってるのだわ」
当の翠星石は「ふーん」だとか「ほー」だとか「へー」と僕を上から下まで念入りに品定めした後、機微を返し
「やっぱりこっちから出てきたですよお!」と、どたどたとかけて行った。
「間違えちゃったみたいだね」
「え、ええ・・・・・・」水銀燈はキョロキョロと先ほどより不安げに視線を動かしていた。
「大丈夫だって、心配する事ないからさ」
水銀燈と視線を合わせ、両手をにぎり上下に軽く振った。
「え、ええ」こっちは相当緊張しているな。
「気付にちゅーでもしようか」と水銀燈に顔を近づけている時、ドアの方から声が掛かった。
「お取り込み中悪いんだけど、いいかな?」
青色の人形が扉の所に立っていた。その背に隠れるように緑色の人形が立ってこちらを見ていた。
青色が蒼星石で、緑色の人形が翠星石だったかな。確か双子だとか。
「あ、お願いします」
水銀燈はただでさえ白い肌をさらに白く、薄らと青みがからせ双子を見ていた。照れるなよ。
双子にリビングに案内され、僕の自己紹介と彼女達の自己紹介が済み、話すことがなくなった。
普通は水銀燈が間に立って色々と言ってくれる筈なのだが、顔色が先ほどより青白くなっている、本番に弱い奴め。
ドール達の視線が僕を根定めしているようだった。
何か話題を作らないと。
「そういえば、桜田君は居ないんですか?」
「今日は図書館に勉強に行ってるのだわ」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10:51:05.96 ID:ZuvhborM0
赤い人形、真紅が僕の答えにすぐさま答えた。
時計の針の音だけがリビングに響いていた。なんだよ、結婚を認めてもらう為の挨拶かよ、これ。
「あ、そうだ。僕は貰ったカステラを切ってくるね」
蒼星石が沈黙に耐え切れず逃げ出した。
「す、翠星石も手伝うですよ」
後を追うように翠星石が席を立った。
台所から「蒼星石はあの人間どうおもうです?」や「うーん、初めて見た時があれだったからなあ」
といった会話が聞こえてきたが、聞き流す事にする。
ピンク色、雛苺は何かを悟ったのか座ったままこちらと見つめており、
黄色、金糸雀は水銀燈より緊張しているようだった、
眼帯は・・・・・・よくわからい。
つまり、事実上真紅と俺との一騎打ちになったわけである。
時計の長針が目に見えて動いた頃、台所から「そ、蒼星石が先に行くです!」
「や、やだよ、翠星石が先に行きなよ!」と口論が聞こえてきたが、
僕と真紅はあれから沈黙を守ったままであった。
赤い人形、真紅が僕の答えにすぐさま答えた。
時計の針の音だけがリビングに響いていた。なんだよ、結婚を認めてもらう為の挨拶かよ、これ。
「あ、そうだ。僕は貰ったカステラを切ってくるね」
蒼星石が沈黙に耐え切れず逃げ出した。
「す、翠星石も手伝うですよ」
後を追うように翠星石が席を立った。
台所から「蒼星石はあの人間どうおもうです?」や「うーん、初めて見た時があれだったからなあ」
といった会話が聞こえてきたが、聞き流す事にする。
ピンク色、雛苺は何かを悟ったのか座ったままこちらと見つめており、
黄色、金糸雀は水銀燈より緊張しているようだった、
眼帯は・・・・・・よくわからい。
つまり、事実上真紅と俺との一騎打ちになったわけである。
時計の長針が目に見えて動いた頃、台所から「そ、蒼星石が先に行くです!」
「や、やだよ、翠星石が先に行きなよ!」と口論が聞こえてきたが、
僕と真紅はあれから沈黙を守ったままであった。
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10:56:59.32 ID:ZuvhborM0
結局、蒼星石がカステラを運んできた。
僕の目の前にカステラを置く時、水銀燈と僕の顔を交互に覗き込んできたのは、
さすがにローゼンの子だなと思わせた。
水銀燈がカステラに手をつけないので「食べさせてあげようか?」
のワンクッションを忘れ、カステラを適度な大きさに手際よく切り取り
「あーん」をしたら、真っ青だった水銀燈が顔を真っ赤にし
「ば、ばかぁ!時と場所をか、かんが、え・・・・・・」言葉の強さが下がるごとに顔色が青に変色していった。
家でしてるみたいにすればいいのに。
真紅はこの一連のやり取りを見て、持っていた紅茶カップを受け皿に戻し
「翠星石、あれの用意を」
重い口が開かれた。
「し、真紅さんそいつは、まじで言ってるですか!?」
真紅は無言で肯定を示した。
結局、蒼星石がカステラを運んできた。
僕の目の前にカステラを置く時、水銀燈と僕の顔を交互に覗き込んできたのは、
さすがにローゼンの子だなと思わせた。
水銀燈がカステラに手をつけないので「食べさせてあげようか?」
のワンクッションを忘れ、カステラを適度な大きさに手際よく切り取り
「あーん」をしたら、真っ青だった水銀燈が顔を真っ赤にし
「ば、ばかぁ!時と場所をか、かんが、え・・・・・・」言葉の強さが下がるごとに顔色が青に変色していった。
家でしてるみたいにすればいいのに。
真紅はこの一連のやり取りを見て、持っていた紅茶カップを受け皿に戻し
「翠星石、あれの用意を」
重い口が開かれた。
「し、真紅さんそいつは、まじで言ってるですか!?」
真紅は無言で肯定を示した。
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10:58:21.79 ID:ZuvhborM0
「ひい!おっかねえ!!」と翠星石は二階に駆け上がり、戻って来た時には手に
人生ゲームDXの箱を抱えていた。
これで親睦を深めるつもりなのか?
他のドールズを見渡すとどのドールも、はっきりと口には出さないが、おびえが滲み出ていた。
いったいに、何が彼女達をここまで?
ふと、真紅と目があった。
真紅は僕の目を見、ニヤリと笑い人生ゲームDXの蓋を開けた。
なるほど、これで経済力を見るつもりだな、いいだろう掛かって来いよ!
どんな闇ルールで縛り付けられるのかと思ったが、まったく普通のボードゲームで、
提案した真紅はドンケツだった。ついでに言うと雛苺が一位になり、手に入れた札束の中で震えていた。
後から聞いた話だと、真紅は人生ゲームに壊滅的に弱いくせに
あのゲームが大好きで、負けるたびに1位になった人に絡む癖があるそうだ。
なるほど、舎弟(妹)が一位を取ったら、そりゃ怯えるよな。
「ひい!おっかねえ!!」と翠星石は二階に駆け上がり、戻って来た時には手に
人生ゲームDXの箱を抱えていた。
これで親睦を深めるつもりなのか?
他のドールズを見渡すとどのドールも、はっきりと口には出さないが、おびえが滲み出ていた。
いったいに、何が彼女達をここまで?
ふと、真紅と目があった。
真紅は僕の目を見、ニヤリと笑い人生ゲームDXの蓋を開けた。
なるほど、これで経済力を見るつもりだな、いいだろう掛かって来いよ!
どんな闇ルールで縛り付けられるのかと思ったが、まったく普通のボードゲームで、
提案した真紅はドンケツだった。ついでに言うと雛苺が一位になり、手に入れた札束の中で震えていた。
後から聞いた話だと、真紅は人生ゲームに壊滅的に弱いくせに
あのゲームが大好きで、負けるたびに1位になった人に絡む癖があるそうだ。
なるほど、舎弟(妹)が一位を取ったら、そりゃ怯えるよな。
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11:04:06.36 ID:ZuvhborM0
「それにしても、マサユキさん勝負運強いですね」
「そうかな?」
蒼星石が話しかけてきた。
「本当ですぅ。本当ならお前が最下位だったんですよ?」
「いやあ、まぐれだよ」
人生ゲームが終わり、なんだかんだでよく分らないうちに、自然と他の姉妹達と言葉を交わせるようになっていた。
真紅はこんな事まで考えて、あのゲームを提案したのかと真紅を見ると、
早くも雛苺に絡み始めていた。
「ひ、ひなクンクンの人形いらないのぉ!」
「いえ、あなたが勝ったのよ。勝者は敗者の宝を強奪していいのだわ」
へへえと謙った物腰で、クンクン人形を差し出していた。
可哀想に、そして影で「新しい領主は──」とか言われるのだろう、恐ろしい罰ゲームだ。
「そんな事より、よくこの策士家で名高いカナの足元まで迫れたかしら!」
「あーアと少しだったね」
「少しは認めてやるかしら!」
効果音が決まりそうなほどポーズを決め、僕を指差しそう言った。
お前、あと1薔薇で俺に負けてたじゃないか。
他の姉妹達に、自分の紹介なく溶け込めているマサユキを、水銀燈は一人輪から離れて見ていた。
「それにしても、マサユキさん勝負運強いですね」
「そうかな?」
蒼星石が話しかけてきた。
「本当ですぅ。本当ならお前が最下位だったんですよ?」
「いやあ、まぐれだよ」
人生ゲームが終わり、なんだかんだでよく分らないうちに、自然と他の姉妹達と言葉を交わせるようになっていた。
真紅はこんな事まで考えて、あのゲームを提案したのかと真紅を見ると、
早くも雛苺に絡み始めていた。
「ひ、ひなクンクンの人形いらないのぉ!」
「いえ、あなたが勝ったのよ。勝者は敗者の宝を強奪していいのだわ」
へへえと謙った物腰で、クンクン人形を差し出していた。
可哀想に、そして影で「新しい領主は──」とか言われるのだろう、恐ろしい罰ゲームだ。
「そんな事より、よくこの策士家で名高いカナの足元まで迫れたかしら!」
「あーアと少しだったね」
「少しは認めてやるかしら!」
効果音が決まりそうなほどポーズを決め、僕を指差しそう言った。
お前、あと1薔薇で俺に負けてたじゃないか。
他の姉妹達に、自分の紹介なく溶け込めているマサユキを、水銀燈は一人輪から離れて見ていた。
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11:17:11.63 ID:ZuvhborM0
何やら色々とお土産を貰い、真紅の家から帰ってきた。
帰る少し前に、ミーディアムの桜田君と出会ったが、特に悪い印象は受けなかった。
むしろ、何で女連れで帰ってきてるのか、問題はそこだったのだが、もうどうでもいいや。
「なんか、機嫌悪いね。どうしたの」
家に帰ってから、何か機嫌が悪い水銀燈に話しかけた。
「別にぃ」
ソファーの背もたれに肘を付き、自分の腕に顎を乗せ僕の顔を見ようとしない。
「ねえ、どうしたんだい」
銀色の髪の毛から突き出た耳に息を吹きかけたのだが、水銀燈のアクションは首をすぼめるだけだった。
「ねえ、機嫌なおしてよ」
僕は片手で後ろから水銀燈を抱きしめ、右手の人差し指で水銀燈の髪の毛の付け根をなぞり始めた。
観念したのか、ポツポツと水銀燈は口を開き始めた。
「だってぇ、私が居なくても皆と仲良くなれてぇ」
相槌を打たずに、水銀燈に続きを促す。右手は毛の付け根をなぞるのを止め、水銀燈の左頬を触っていた。
「私一人ではりきって、ばっかみたぁい」
この前のようなうそ泣きではなく、本当にグズり始めた。
何やら色々とお土産を貰い、真紅の家から帰ってきた。
帰る少し前に、ミーディアムの桜田君と出会ったが、特に悪い印象は受けなかった。
むしろ、何で女連れで帰ってきてるのか、問題はそこだったのだが、もうどうでもいいや。
「なんか、機嫌悪いね。どうしたの」
家に帰ってから、何か機嫌が悪い水銀燈に話しかけた。
「別にぃ」
ソファーの背もたれに肘を付き、自分の腕に顎を乗せ僕の顔を見ようとしない。
「ねえ、どうしたんだい」
銀色の髪の毛から突き出た耳に息を吹きかけたのだが、水銀燈のアクションは首をすぼめるだけだった。
「ねえ、機嫌なおしてよ」
僕は片手で後ろから水銀燈を抱きしめ、右手の人差し指で水銀燈の髪の毛の付け根をなぞり始めた。
観念したのか、ポツポツと水銀燈は口を開き始めた。
「だってぇ、私が居なくても皆と仲良くなれてぇ」
相槌を打たずに、水銀燈に続きを促す。右手は毛の付け根をなぞるのを止め、水銀燈の左頬を触っていた。
「私一人ではりきって、ばっかみたぁい」
この前のようなうそ泣きではなく、本当にグズり始めた。
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11:20:54.17 ID:ZuvhborM0
「なくなよ、水銀燈が居ないと僕は桜田家にも行けないよ」
「どうだかぁ」
水銀燈は相変わらずこちらを見ようとしない。
僕は左頬を触ってた指で彼女の涙を拭ってやった。
「もうっ!私にかまわず、他のドールズ達の所に行っちゃいなさいよぉ!」
なんだ、水銀燈は他のドール達と僕が話していた事に対し嫉妬し、へそを曲げていたのか。
「やだよ、だって僕は水銀燈の事が大好きだから」
耳の軟骨に唇を当てながら呟いた。水銀燈は首を猫のように捻り。
「・・・・・・聞き漏らしたわぁ、もう一度いいなさぁい」
「大好きだよ、水銀燈」
もう一度おなじように呟いた。
「つ、次は左耳にも教えてあげなさぁい」
僕は水銀燈の左耳を一度甘く噛み、
「愛してるよ、水銀燈」と言った。
水銀燈はここまで言われて満足したのか、何も言わなくなった。
だけど、君は本当に愛されてるよ。
「なくなよ、水銀燈が居ないと僕は桜田家にも行けないよ」
「どうだかぁ」
水銀燈は相変わらずこちらを見ようとしない。
僕は左頬を触ってた指で彼女の涙を拭ってやった。
「もうっ!私にかまわず、他のドールズ達の所に行っちゃいなさいよぉ!」
なんだ、水銀燈は他のドール達と僕が話していた事に対し嫉妬し、へそを曲げていたのか。
「やだよ、だって僕は水銀燈の事が大好きだから」
耳の軟骨に唇を当てながら呟いた。水銀燈は首を猫のように捻り。
「・・・・・・聞き漏らしたわぁ、もう一度いいなさぁい」
「大好きだよ、水銀燈」
もう一度おなじように呟いた。
「つ、次は左耳にも教えてあげなさぁい」
僕は水銀燈の左耳を一度甘く噛み、
「愛してるよ、水銀燈」と言った。
水銀燈はここまで言われて満足したのか、何も言わなくなった。
だけど、君は本当に愛されてるよ。
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11:25:59.19 ID:ZuvhborM0
僕たちが家に帰る直前、階段の踊り場で真紅と二人っきりになった。
真紅が「水銀燈のミーディアム」と僕を呼び止めた。
「なんだい」と僕は振り返り、視線を落とす。
「姉を、よろしくお願いするのだわ」
真紅がペコリと頭を下げた。
「色々と問題がある姉だけれど、私達自慢の姉なのだわ」
「いえいえ、こちらこそ。お姉さんを幸せにします」
僕もペコリと真紅に頭を下げた。
こんな事が、君が知らない間に行われたんだぜ。
君は本当に愛されてるよ、水銀燈。
「ねえ、ちょっと」
水銀燈が振り向き僕の方を見上げた。
「今、私以外の女の子の事、考えたでしょぅ」
「そんな事ないよ」
勘が鋭い奴め。
「どうだかぁ」
水銀燈はジト目で僕を見てくる。
僕は水銀燈のオデコにキスをした。
「あ、えっ」
「次は何処に愛してるって教えてあげようか」
「ばかぁ」
水銀燈が顔を真っ赤にして呟いた。
結局、僕はあれから水銀燈の色々な所に「愛している」と教える事になった。
僕たちが家に帰る直前、階段の踊り場で真紅と二人っきりになった。
真紅が「水銀燈のミーディアム」と僕を呼び止めた。
「なんだい」と僕は振り返り、視線を落とす。
「姉を、よろしくお願いするのだわ」
真紅がペコリと頭を下げた。
「色々と問題がある姉だけれど、私達自慢の姉なのだわ」
「いえいえ、こちらこそ。お姉さんを幸せにします」
僕もペコリと真紅に頭を下げた。
こんな事が、君が知らない間に行われたんだぜ。
君は本当に愛されてるよ、水銀燈。
「ねえ、ちょっと」
水銀燈が振り向き僕の方を見上げた。
「今、私以外の女の子の事、考えたでしょぅ」
「そんな事ないよ」
勘が鋭い奴め。
「どうだかぁ」
水銀燈はジト目で僕を見てくる。
僕は水銀燈のオデコにキスをした。
「あ、えっ」
「次は何処に愛してるって教えてあげようか」
「ばかぁ」
水銀燈が顔を真っ赤にして呟いた。
結局、僕はあれから水銀燈の色々な所に「愛している」と教える事になった。
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11:26:15.14 ID:ZuvhborM0
水銀燈のミーディアムデビュー
水銀燈のミーディアムデビュー
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11:26:30.59 ID:ZuvhborM0
終わりです、お疲れさまでした
終わりです、お疲れさまでした