1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 02:42:24.16 ID:WsLaGOgE0
僕の隣を銀の髪が流れていく
振り返る、天井が見えた。
隣を見ても誰も居ない。窓の外では青白い街灯の光りが
アスファルトを鈍く光らせていた。
時計ではの蛍光塗料のはげかかった2の数字を影が隠していた。
目を閉じる。
もう一度彼女に、水銀燈に出会えますように。
せめて、夢の中だけでも
僕の隣を銀の髪が流れていく
振り返る、天井が見えた。
隣を見ても誰も居ない。窓の外では青白い街灯の光りが
アスファルトを鈍く光らせていた。
時計ではの蛍光塗料のはげかかった2の数字を影が隠していた。
目を閉じる。
もう一度彼女に、水銀燈に出会えますように。
せめて、夢の中だけでも
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 02:53:23.44 ID:WsLaGOgE0
あの後水銀燈の夢は見れなかった。
水銀燈が居ない3次元の世界なんて、生きてる意味ないよね
そんな僕だけどインターネットは取り上げないでね、死んじゃうから。
ジャイアンじゃないけど死んじゃいやんだから。
くだらない。
ニュース系のサイト、お気に入りのサイト、SNSを巡る
だけど、引篭もりの俺が外の世界の情報を仕入れて、何の役に立つんだろうか。
陽の光りは床を照らす面積をじわじわと広げ、水のように光りが引いていく。
外では秋虫が鳴いていた。
あの後水銀燈の夢は見れなかった。
水銀燈が居ない3次元の世界なんて、生きてる意味ないよね
そんな僕だけどインターネットは取り上げないでね、死んじゃうから。
ジャイアンじゃないけど死んじゃいやんだから。
くだらない。
ニュース系のサイト、お気に入りのサイト、SNSを巡る
だけど、引篭もりの俺が外の世界の情報を仕入れて、何の役に立つんだろうか。
陽の光りは床を照らす面積をじわじわと広げ、水のように光りが引いていく。
外では秋虫が鳴いていた。
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 03:06:22.60 ID:WsLaGOgE0
声が僕の名前を呼ぶ。
冬が死に、春の涙のように澄んだ声だ
僕の名前を呼ぶ。
濃い紫に赤が流れ込んだような声だ
僕を呼ぶ。
黒と紫と赤をグチャグチャとかき混ぜ、バターナイフで
切り取った口から白い輪郭が浮かび上がり、目が覚める。
部屋が緑がかった青で満たされていた。
まるで、海の底だ
僕は水圧に押しつぶされるようにベットに倒れこんだ。
目を覚ますのは空が燃えている頃だろう。
声が僕の名前を呼ぶ。
冬が死に、春の涙のように澄んだ声だ
僕の名前を呼ぶ。
濃い紫に赤が流れ込んだような声だ
僕を呼ぶ。
黒と紫と赤をグチャグチャとかき混ぜ、バターナイフで
切り取った口から白い輪郭が浮かび上がり、目が覚める。
部屋が緑がかった青で満たされていた。
まるで、海の底だ
僕は水圧に押しつぶされるようにベットに倒れこんだ。
目を覚ますのは空が燃えている頃だろう。
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 03:24:16.19 ID:WsLaGOgE0
体育館の中に居た、とても広い体育館だ。
広い、だけど僕はこの光景を見た事がある
一度や二度なんかじゃない。そう、小学校の体育館だ。
僕は手を見た
線は細く、身は薄く爪楊枝のような白い指があった。
小学生の頃の僕なのか、何だ?
横を影が残像を残して駆け抜ける。僕が視線を上げると
仮面ライダーが達が戦っていた。
2対1、僕の横を駆け抜けた奴が独り奮闘している
彼は僕を一瞬だけ、ほんの一瞬だけ見た。
見た瞬間に視線を外されたんじゃない、視線を僕に向けた瞬間
横合いから別の仮面ライダーに殴り飛ばされたのだ。
殴り飛ばされ、床を転がり、また何もなかったように二人のライダーの前に立ちはだかる。
駆け出していた。
僕は彼の横を風の様に走り抜け、近くに居たライダーを殴り吹き飛ばした。
僕の夢だ、なんとでもなる。
視線を彼に向ける、殴り飛ばされ床を転がる。敵は一人じゃないんだ。
僕と彼とで協力して、なんとか敵に勝つことが出来た。仮面ライダーには変身しなかった。
体育館の中に居た、とても広い体育館だ。
広い、だけど僕はこの光景を見た事がある
一度や二度なんかじゃない。そう、小学校の体育館だ。
僕は手を見た
線は細く、身は薄く爪楊枝のような白い指があった。
小学生の頃の僕なのか、何だ?
横を影が残像を残して駆け抜ける。僕が視線を上げると
仮面ライダーが達が戦っていた。
2対1、僕の横を駆け抜けた奴が独り奮闘している
彼は僕を一瞬だけ、ほんの一瞬だけ見た。
見た瞬間に視線を外されたんじゃない、視線を僕に向けた瞬間
横合いから別の仮面ライダーに殴り飛ばされたのだ。
殴り飛ばされ、床を転がり、また何もなかったように二人のライダーの前に立ちはだかる。
駆け出していた。
僕は彼の横を風の様に走り抜け、近くに居たライダーを殴り吹き飛ばした。
僕の夢だ、なんとでもなる。
視線を彼に向ける、殴り飛ばされ床を転がる。敵は一人じゃないんだ。
僕と彼とで協力して、なんとか敵に勝つことが出来た。仮面ライダーには変身しなかった。
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 03:38:55.53 ID:WsLaGOgE0
横を銀髪が流れ、甘い香りが鼻腔を擽る。
振り返りざまに僕は彼女の細い肩を掴む。
目が覚めた
いつもと変らない狭い部屋、だけど何かが違う
生活の香りと言うか、僕以外の誰かの趣味が入り込んでるというか。
ちゃぶ台の上にはカップ麺の容器が二つ、対面に置かれていた。
誰が出したんだろう
横を銀髪が流れ、甘い香りが鼻腔を擽る。
振り返りざまに僕は彼女の細い肩を掴む。
目が覚めた
いつもと変らない狭い部屋、だけど何かが違う
生活の香りと言うか、僕以外の誰かの趣味が入り込んでるというか。
ちゃぶ台の上にはカップ麺の容器が二つ、対面に置かれていた。
誰が出したんだろう
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 03:39:35.34 ID:WsLaGOgE0
答えは直ぐ隣に居た。あったと言う方が正しいのか。
彼女は、水銀燈は自分の鞄の上に座り僕を見下ろし、
「あんたいつま寝るつもりなの?」と僕に言葉を吐きかけた。
夢?いや、僕は今さっき起きたはずなのに?
「まあいいわ、おやすみなさぁい」
腰掛けていた鞄の上から中に移る。
いったい、何が起きてるんだ、寝る?僕は今起きたばかりだよ。
水銀燈は閉じかけた鞄の隙間から、顎で置時計を指す。
9時、か
じゃあそういうことで、と水銀燈は鞄を閉じた。
水銀燈。と呼びかけても反応はないが、鞄は確かに目の前に存在している。
僕は特にする事もないので、眠る事にした。おやすみ、水銀燈。
目が覚めた
隣には鞄はない、いつもの狭い部屋。
夢、だったのか?
答えは直ぐ隣に居た。あったと言う方が正しいのか。
彼女は、水銀燈は自分の鞄の上に座り僕を見下ろし、
「あんたいつま寝るつもりなの?」と僕に言葉を吐きかけた。
夢?いや、僕は今さっき起きたはずなのに?
「まあいいわ、おやすみなさぁい」
腰掛けていた鞄の上から中に移る。
いったい、何が起きてるんだ、寝る?僕は今起きたばかりだよ。
水銀燈は閉じかけた鞄の隙間から、顎で置時計を指す。
9時、か
じゃあそういうことで、と水銀燈は鞄を閉じた。
水銀燈。と呼びかけても反応はないが、鞄は確かに目の前に存在している。
僕は特にする事もないので、眠る事にした。おやすみ、水銀燈。
目が覚めた
隣には鞄はない、いつもの狭い部屋。
夢、だったのか?
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 03:59:59.86 ID:WsLaGOgE0
「あらおはよう、今日は早いのね」
水銀燈の長い銀の髪が朝日の中で踊っていた。
ああ、と生返事を返す僕に風と共に甘い香りが運ばれ頬と鼻腔を擽る。
あれは、水銀燈だ
目の前に居る水銀燈は僕が何度となくディスプレイの向こうで、
紙の上で見てきた水銀燈だ。
ビスクドールの精緻極まる線で描かれた白い輪郭も、薔薇のような唇も見覚えがある。
だけど本当に水銀燈?いや、水銀燈なんだろうが、僕がいつも言っていた
「水銀燈は俺の嫁」の水銀燈のような
「はぁ?私がローゼンメイデン第一ドールの水銀燈じゃなかったら、何だって言うのよ
それと、私はあんたの嫁なんかじゃないわぁ。・・・・・・脳みそまでジャンクになったようねぇ」
美貌で水銀燈の答えに、僕はそうかもしれないと返した。
「まあいいわぁ。それから、さっきのはプロポーズのつもりなのかしらぁ」
水銀燈は窓の縁に腰をかけ、にやにやと僕の方を見て言う。
プロポーズ?いや、プロポーズではないなプロポーズってのは、
もっと、こう、気障ったらしくロマンチックに
水銀燈は僕の語りを打ち切るように小さく舌打をし
「からかいがいのないガキねぇ」と手の平に顎を乗せそっぽを向いた。
僕は、朝日に照らされた不機嫌な美貌を見つめながら、朝食の用意でもしようかと考えた。
「あらおはよう、今日は早いのね」
水銀燈の長い銀の髪が朝日の中で踊っていた。
ああ、と生返事を返す僕に風と共に甘い香りが運ばれ頬と鼻腔を擽る。
あれは、水銀燈だ
目の前に居る水銀燈は僕が何度となくディスプレイの向こうで、
紙の上で見てきた水銀燈だ。
ビスクドールの精緻極まる線で描かれた白い輪郭も、薔薇のような唇も見覚えがある。
だけど本当に水銀燈?いや、水銀燈なんだろうが、僕がいつも言っていた
「水銀燈は俺の嫁」の水銀燈のような
「はぁ?私がローゼンメイデン第一ドールの水銀燈じゃなかったら、何だって言うのよ
それと、私はあんたの嫁なんかじゃないわぁ。・・・・・・脳みそまでジャンクになったようねぇ」
美貌で水銀燈の答えに、僕はそうかもしれないと返した。
「まあいいわぁ。それから、さっきのはプロポーズのつもりなのかしらぁ」
水銀燈は窓の縁に腰をかけ、にやにやと僕の方を見て言う。
プロポーズ?いや、プロポーズではないなプロポーズってのは、
もっと、こう、気障ったらしくロマンチックに
水銀燈は僕の語りを打ち切るように小さく舌打をし
「からかいがいのないガキねぇ」と手の平に顎を乗せそっぽを向いた。
僕は、朝日に照らされた不機嫌な美貌を見つめながら、朝食の用意でもしようかと考えた。
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 04:12:16.97 ID:WsLaGOgE0
水銀燈が鳥を食べていた。
羽毛そのままにワイルド生齧りだ、もちろん血抜きもしてない
何をしているの?と僕の質問に水銀燈は小さく「鳥」と答えただけだった。
そうか、鳥か。
晩飯に鳥肉を出したが、水銀燈は特に喜びもしなかった
水銀燈が鳥を食べていた。
羽毛そのままにワイルド生齧りだ、もちろん血抜きもしてない
何をしているの?と僕の質問に水銀燈は小さく「鳥」と答えただけだった。
そうか、鳥か。
晩飯に鳥肉を出したが、水銀燈は特に喜びもしなかった
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 04:23:11.89 ID:WsLaGOgE0
僕は水銀燈の手を掴んだ
水銀燈は開け放たれた窓辺に立ち、窓枠に手をかけていた。
彼女は掴まれた手を見、僕の顔を見て
「これでいいの?」と問いかけた。
僕はうんと答える
目が覚めた
部屋に水銀燈は居なかった
カチャカチャとブラインドが風に揺られて音を立てている
僕は窓を閉め、再び眠った。
目が覚めた
水銀燈は眠っている僕の手に自分の手を添えていた。
僕がそれに気づき声を漏らすと、水銀燈は何も言わず手を離し
「朝よ」と深海のような部屋で朝を告げられた。
そうか、朝か
僕は水銀燈の手を掴んだ
水銀燈は開け放たれた窓辺に立ち、窓枠に手をかけていた。
彼女は掴まれた手を見、僕の顔を見て
「これでいいの?」と問いかけた。
僕はうんと答える
目が覚めた
部屋に水銀燈は居なかった
カチャカチャとブラインドが風に揺られて音を立てている
僕は窓を閉め、再び眠った。
目が覚めた
水銀燈は眠っている僕の手に自分の手を添えていた。
僕がそれに気づき声を漏らすと、水銀燈は何も言わず手を離し
「朝よ」と深海のような部屋で朝を告げられた。
そうか、朝か
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 04:24:00.91 ID:WsLaGOgE0
寝る、起きる。
寝る、起きる。
寝る、起きる。
寝る、起きる。
起きる。
起きる。
起きる。
起きる。
起きる
寝る、起きる。
寝る、起きる。
寝る、起きる。
寝る、起きる。
起きる。
起きる。
起きる。
起きる。
起きる
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 04:38:17.32 ID:WsLaGOgE0
最近眠っていないような気がする。
寝て、覚めても同じ部屋。違いは水銀燈が居るか居ないか。
水銀燈が居た方が、起きていた自分なのか、寝ていた自分なのか。
おはよう、水銀燈
最近眠っていないような気がする。
寝て、覚めても同じ部屋。違いは水銀燈が居るか居ないか。
水銀燈が居た方が、起きていた自分なのか、寝ていた自分なのか。
おはよう、水銀燈
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 04:39:36.00 ID:WsLaGOgE0
目が覚めた。
鉛のように重い体をベットの上で起す
「なんだか、疲れてるわねぇ」と水銀燈が自分の鞄の上に座りながら言う。
最近寝ていないんだと僕は返した。
窓を叩く雨の音が聞こえてくる
「人は、夢と現実の区別が出来なくなったら、狂ってしまう」と雨音を縫うように
水銀燈の声が僕に届いた。
「だから、夢を決めなさい」と水銀燈が言う。
雨音が強くなってきた。
夢を、決める
「寝て、あなたの夢を見なさい」
いつのまにか隣に居た水銀燈は、僕の顔を優しく抱きしめた。
どおんと雷が落ちる音が、遠くから鳴り響く。
夢を、
「おやすみなさい」
僕は蜜のような眠りに捕われていた
目が覚めた。
鉛のように重い体をベットの上で起す
「なんだか、疲れてるわねぇ」と水銀燈が自分の鞄の上に座りながら言う。
最近寝ていないんだと僕は返した。
窓を叩く雨の音が聞こえてくる
「人は、夢と現実の区別が出来なくなったら、狂ってしまう」と雨音を縫うように
水銀燈の声が僕に届いた。
「だから、夢を決めなさい」と水銀燈が言う。
雨音が強くなってきた。
夢を、決める
「寝て、あなたの夢を見なさい」
いつのまにか隣に居た水銀燈は、僕の顔を優しく抱きしめた。
どおんと雷が落ちる音が、遠くから鳴り響く。
夢を、
「おやすみなさい」
僕は蜜のような眠りに捕われていた
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 05:01:38.10 ID:WsLaGOgE0
僕は体育館の中に居た、いつか夢で見た小学校の頃の体育館だ。
あの時より広く感じない。むしろ狭く感じる
今回は子供じゃない。僕は体育館の端に腰を下ろし、体操座りをした。
僕は待っていた、夢で出合った黒い仮面ライダーを。
だが、いくら間っても彼も、他の二人も出てこない、夢からも覚めなし、眠る事も出来ない
暇な夢だ。
その時、どおんと体育館に反響させ黒いボールが落ち、
どん、どんとバウンドしワックスの床に転がる。
僕は転がるボールを眺めていた
あ。息が喉に詰る。
あの時居た、黒いライダーの頭だ
転がる頭は目の前で止まり、仮面の部分が崩れ僕の顔が僕を見つめた。
やあ、と僕は言う。やあ、と向うも答える。
それだけだ。
そして頭は再び転がり出した、二度と止まる事はない。
僕は体育館の中に居た、いつか夢で見た小学校の頃の体育館だ。
あの時より広く感じない。むしろ狭く感じる
今回は子供じゃない。僕は体育館の端に腰を下ろし、体操座りをした。
僕は待っていた、夢で出合った黒い仮面ライダーを。
だが、いくら間っても彼も、他の二人も出てこない、夢からも覚めなし、眠る事も出来ない
暇な夢だ。
その時、どおんと体育館に反響させ黒いボールが落ち、
どん、どんとバウンドしワックスの床に転がる。
僕は転がるボールを眺めていた
あ。息が喉に詰る。
あの時居た、黒いライダーの頭だ
転がる頭は目の前で止まり、仮面の部分が崩れ僕の顔が僕を見つめた。
やあ、と僕は言う。やあ、と向うも答える。
それだけだ。
そして頭は再び転がり出した、二度と止まる事はない。
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 05:08:41.38 ID:WsLaGOgE0
雷の音で目を覚ます。
僕はあの時と同じ姿勢、水銀燈に頭を抱かれたままだった。
「もっと眠っててもいいのに」
水銀燈の声と共に吐き出された吐息が、汗で湿った僕の皮膚を撫でた。
夢を見た、と僕が言うと「そう、よかったわね」と水銀燈が起伏のない声で返す。
彼女の声を聞くと、落ち着く
冬の冷たさを持った春の柔らかな風は、僕の心を包み込んでいく。
「まだ起きるには早いわぁ。寝なさい」
冷たく、柔らかな風は僕の足先から体に染みこんでいく。
雷の音で目を覚ます。
僕はあの時と同じ姿勢、水銀燈に頭を抱かれたままだった。
「もっと眠っててもいいのに」
水銀燈の声と共に吐き出された吐息が、汗で湿った僕の皮膚を撫でた。
夢を見た、と僕が言うと「そう、よかったわね」と水銀燈が起伏のない声で返す。
彼女の声を聞くと、落ち着く
冬の冷たさを持った春の柔らかな風は、僕の心を包み込んでいく。
「まだ起きるには早いわぁ。寝なさい」
冷たく、柔らかな風は僕の足先から体に染みこんでいく。
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 05:17:50.74 ID:WsLaGOgE0
僕は僕の中に居た。
視線が僕の意識に関係なく動き、ぼやける。さっきとは違う夢だ。
臭い。腐り発酵した異臭が僕の鼻腔を刺激した。
臭いの元をどうにかしようにも僕は動く事が出来なかった、
ただ天井を見つめ続けるだけ。
早く目覚めたい。そう願っても、僕は一向に目を覚まさない。
どれだけ時間が流れたのか
僕は、辺りが陽で燃え始めた頃にやっと目を覚ました。
おはよう、水銀燈。
僕は僕の中に居た。
視線が僕の意識に関係なく動き、ぼやける。さっきとは違う夢だ。
臭い。腐り発酵した異臭が僕の鼻腔を刺激した。
臭いの元をどうにかしようにも僕は動く事が出来なかった、
ただ天井を見つめ続けるだけ。
早く目覚めたい。そう願っても、僕は一向に目を覚まさない。
どれだけ時間が流れたのか
僕は、辺りが陽で燃え始めた頃にやっと目を覚ました。
おはよう、水銀燈。
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 05:18:25.00 ID:WsLaGOgE0
あれ以来僕は夢を見なくなった。
だけど僕はその事で、辛いとも悲しいとも思わない。
「ちょと、遊びに行ってくるわぁ」
水銀燈が黒い羽根を広げ、窓辺に立っていた。
いってらっしゃいと僕が言うと、彼女は黒い粒子を撒き散らし
抜けるような青い空へと飛び立った。
簡単な話さ。今、この生活こそが僕の夢だったのだから。
あれ以来僕は夢を見なくなった。
だけど僕はその事で、辛いとも悲しいとも思わない。
「ちょと、遊びに行ってくるわぁ」
水銀燈が黒い羽根を広げ、窓辺に立っていた。
いってらっしゃいと僕が言うと、彼女は黒い粒子を撒き散らし
抜けるような青い空へと飛び立った。
簡単な話さ。今、この生活こそが僕の夢だったのだから。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 05:18:40.48 ID:WsLaGOgE0
水銀燈と夢
水銀燈と夢
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/09/30(日) 05:18:56.28 ID:WsLaGOgE0
終わりです、お疲れさまでした
終わりです、お疲れさまでした