芥辺境藩国@wiki

E98 偵察SS・3 作:常世 知行

最終更新:

takanashi

- view
メンバー限定 登録/ログイン
松林「皆、気をつけてくださいね」
霧原「はい」
東堂「もちろん」

 

松林の言葉に二人が頷く。
三人の格好は迷彩塗装されている。
そして、敵に見つからないよう、周辺の障害物を使いながら、
匍匐全身で移動している。

 

霧原「……あれ?」
松林「どうしたの?」
霧原「何か、音がしたような……」
松林「どちらの方向?」
霧原「えーと……、向こうです」

 

そう言って、二人は同じ方向に意識を向ける。
持っている双眼鏡でそちらの方向を見る。
東堂は二人が同じ方向を向いているので、そこ以外の場所に注意を向けている。

 

霧原「……何の音だろう?」
松林「行ってみましょう」
霧原「はい」
東堂「わかった」

 

そして、三人は音のする方向へ向かう。
移動しながらも周辺に不信な目印や、痕跡が無いか探しながら。

 

東堂(音がしたということは、人か、或いは移動に使われている物と
見たほうがいいな……)
霧原(少しでも多くの情報を持って帰らないと!)
松林(鬼が出るか、蛇が出るか。
まあ、鬼が出られたら困るんだけど)

 

そして、偵察は続く。
少しでも有用な情報を持って帰るために、
仲間が少しでもやられる可能性を下げるために。


文責:常世 知行

ウィキ募集バナー