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*第20話【一人瀧川乱痴気騒ぎ】
***作:大車座(PL:大熊座)
「ここは絶対瀧川なのです! 何が何でも瀧川なのです!!」
ときは藩国会議。
議題はイベント05において手に入れた次のアイドレスを何にするかについてであった。
「瀧川呼べば瀧川スキーである方々がこの藩国に来ます。そうすればもっと国民が増えます。」
力説する大車座。この他にもいくつかの意見もあった。
「やっぱりここはウォードレスダンサーだ。ウォードレスは強力だし、歩兵の戦力増強にもなる。
補給ペナルティがつくかもしれないがな。」
戦力及び国の状況を考えて純粋に強化を考えていたのは摂政である那限逢真・三影であった。
摂政は常に真面目であった。
「舞踏子だろ。なぜなら萌えるからな。」
こんな戯けたことを言っているのは藩王である荒川真介であった。
「それに瀧川がいればいざというときに助けてくれるかもしれません。
いわば高発言力が藩王や摂政しかいない我が藩では保険になるのです。」
ひたすら瀧川を押す大車座。微妙に口調が変化していた。
大車座はタキガワスキーであった。
瀧川がいたからこそこの世界に踏み込んだといっても過言ではない。
また、大車座は常々こう思っていた。
「最初から最強なのは確かに面白いかもしれません。
心配する必要がありませんし相手を圧倒する様は楽しいものです。しかし、へたれや凡人が
成長してこその物語なのです。」
また、大車座はヘタレも好きであったが脇役も大好きであった。
「物語を紡ぐのは主役ですが、物語を彩るのは脇役なのです。」
そういうわけでタキガワスキーである大車座は瀧川を藩国に呼ぶためにあらん限りの手を使った。
瀧川が来るメリットを声高々と謳い上げ、来ないデメリットを地獄の底から這い上がってくるかのような声で唱えた。
その時間およそ30分。
藩王がやばい、これは早いうちに止めないといつまでも続くぞと思って停止させなければ本当にいつまでもしゃべり続けていただろう。
「まあ、そういうわけです。瀧川を呼べば良い事づくし。ここは呼ぶしかありません。」
「しかしなあ・・・。」
渋る藩王と摂政。
「瀧川が助けてくれるかもしれないというが、助けてくれた後瀧川はどうなるのだ。
もし怪我をされたり、最悪死なれたりしたら大変なことになるぞ。」
「藩王の言うとおりだ。世界中のタキガワスキー達が黙っていないぞ。」
「それは何とかするのです。勇気と努力と根性と我らの犠牲によって。」
「「それって意味ないじゃん。」」
助けてもらうために瀧川を呼ぶのに、瀧川を守るために犠牲になる。本末転倒である。
あーでもないこーでもないと議論は白熱した。
舞踏子にするのだ、ウォードレスダンサーのほうがよい、いっそのこと戦車兵にでもするか、など
とにかくいろんな意見が飛び交い会議はとにかく長引いた。
その中でも一番長いこと議論されたのは瀧川についてであった。
これはいちいち大車座が出張ってきていたためであった。
ここで一つ面白い話をしよう。
会議など複数人で意思決定を行う際、個人個人が考えているよりも極端な意見や、リスクをとる意見に傾きやすいという傾向がある。
これは、
・複数意見のうちどれかに議論が集中すると、議論された時間が長くなる分、参加者の気持ちがその意見に傾く。
・グループの決定なら一人で責任を取らなくて済む
といった要素が絡み合うためである。
そう、議論を長引かせたのは大車座の策略であったのである!!!
「あ~、それでは採決を取る。全員票を入れろ。」
結果、一番候補が舞踏子、二番が瀧川陽平となった。
藩王が会議中に舞踏子について一演説ブチカマシタためであった。
(さすが藩王ですね。どれだけ弄られていようとも求心力はありますからね・・・。しかしまだ! まだ終わりはしませんよ。ふふふふ・・・・・・。)
大車座は表では、わかりました、舞踏子でOKですという顔をしつつも、心の中では不敵な笑みを浮かべていた。
「それでは次のアイドレスは舞踏・・・。」
そのときである。とある情報が入ってきた。
「なになに? 舞踏子は女性限定!?」
途端にざわめく会議室。
当然である。芥辺境藩国ではこの時点では女性は3人しかいなかったためである。
これでは、十分な効果は望めないということで再び採決がとられた。
「・・・え~、再協議の結果、次のアイドレスは瀧川陽平となった。
それでは本日の会議はこれにて終了とする。」
次のアイドレスが瀧川陽平に本格的に決まった。その瞬間、
「瀧川! 瀧川! 瀧川!」
大車座が叫びだす。あまりの嬉しさに壊れたようであった。人格も完璧に変わってしまっている。
「瀧川! 瀧川! 瀧川!」
あまりの煩さにこいつどうしてくれようかと全員が思い始めている中、
(バシュッ!)
「ふにゃ!?」
音が聞こえるとともに大車座がよろけた。
が音をしたほうに振り向いてみると、銃を構えた摂政がいた。
「五月蝿いぞ、大車座。しばらく寝ていろ。」
どうやら麻酔銃を撃ったみたいであった。
「うう・・・。」
踏みとどまろうと大車座。
「無理をするな。それは一発で像を眠ってしまうという・・・。」
そのまま静かに眠れと諭す摂政。
「・・・何のこれしき! 私の瀧川に対する思いはこんなものでは!!」
うがーと両手を高く突き上げ叫ぶ大車座。
「「「そんな馬鹿な!!」」」
驚き慄く一同。
「ふははははは。さあ、皆さんをもご一緒に!! 瀧川! 瀧・・・。」
(バンッ!!)
さらに撃ち込む摂政。
そばには「恐竜も眠る麻酔弾。それ以外には使用しないでください。」と書かれた箱が。
「・・・アイシャルリターン。」
崩れ落ちる大車座。
「やっと眠ったか。しかし、こいつますます猫外じみてきているな。」
安堵の息をつく摂政。
その後しばらくの間大車座は簀巻きと猿轡をされ、
額に「危険! お供え物をやらないでください!!」と書かれた札を貼られ王宮の隅に放置された。
またさらに後に、瀧川陽平に釣られて小鳥遊という猫が藩国に入ってくることとなるが
それは別の物語である。
(終了)
*【一人瀧川乱痴気騒ぎ】
***作:大車座(PL:大熊座)
「ここは絶対瀧川なのです! 何が何でも瀧川なのです!!」
ときは藩国会議。
議題はイベント05において手に入れた次のアイドレスを何にするかについてであった。
「瀧川呼べば瀧川スキーである方々がこの藩国に来ます。そうすればもっと国民が増えます。」
力説する大車座。この他にもいくつかの意見もあった。
「やっぱりここはウォードレスダンサーだ。ウォードレスは強力だし、歩兵の戦力増強にもなる。
補給ペナルティがつくかもしれないがな。」
戦力及び国の状況を考えて純粋に強化を考えていたのは摂政である那限逢真・三影であった。
摂政は常に真面目であった。
「舞踏子だろ。なぜなら萌えるからな。」
こんな戯けたことを言っているのは藩王である荒川真介であった。
「それに瀧川がいればいざというときに助けてくれるかもしれません。
いわば高発言力が藩王や摂政しかいない我が藩では保険になるのです。」
ひたすら瀧川を押す大車座。微妙に口調が変化していた。
大車座はタキガワスキーであった。
瀧川がいたからこそこの世界に踏み込んだといっても過言ではない。
また、大車座は常々こう思っていた。
「最初から最強なのは確かに面白いかもしれません。
心配する必要がありませんし相手を圧倒する様は楽しいものです。しかし、へたれや凡人が
成長してこその物語なのです。」
また、大車座はヘタレも好きであったが脇役も大好きであった。
「物語を紡ぐのは主役ですが、物語を彩るのは脇役なのです。」
そういうわけでタキガワスキーである大車座は瀧川を藩国に呼ぶためにあらん限りの手を使った。
瀧川が来るメリットを声高々と謳い上げ、来ないデメリットを地獄の底から這い上がってくるかのような声で唱えた。
その時間およそ30分。
藩王がやばい、これは早いうちに止めないといつまでも続くぞと思って停止させなければ本当にいつまでもしゃべり続けていただろう。
「まあ、そういうわけです。瀧川を呼べば良い事づくし。ここは呼ぶしかありません。」
「しかしなあ・・・。」
渋る藩王と摂政。
「瀧川が助けてくれるかもしれないというが、助けてくれた後瀧川はどうなるのだ。
もし怪我をされたり、最悪死なれたりしたら大変なことになるぞ。」
「藩王の言うとおりだ。世界中のタキガワスキー達が黙っていないぞ。」
「それは何とかするのです。勇気と努力と根性と我らの犠牲によって。」
「「それって意味ないじゃん。」」
助けてもらうために瀧川を呼ぶのに、瀧川を守るために犠牲になる。本末転倒である。
あーでもないこーでもないと議論は白熱した。
舞踏子にするのだ、ウォードレスダンサーのほうがよい、いっそのこと戦車兵にでもするか、など
とにかくいろんな意見が飛び交い会議はとにかく長引いた。
その中でも一番長いこと議論されたのは瀧川についてであった。
これはいちいち大車座が出張ってきていたためであった。
ここで一つ面白い話をしよう。
会議など複数人で意思決定を行う際、個人個人が考えているよりも極端な意見や、リスクをとる意見に傾きやすいという傾向がある。
これは、
・複数意見のうちどれかに議論が集中すると、議論された時間が長くなる分、参加者の気持ちがその意見に傾く。
・グループの決定なら一人で責任を取らなくて済む
といった要素が絡み合うためである。
そう、議論を長引かせたのは大車座の策略であったのである!!!
「あ~、それでは採決を取る。全員票を入れろ。」
結果、一番候補が舞踏子、二番が瀧川陽平となった。
藩王が会議中に舞踏子について一演説ブチカマシタためであった。
(さすが藩王ですね。どれだけ弄られていようとも求心力はありますからね・・・。しかしまだ! まだ終わりはしませんよ。ふふふふ・・・・・・。)
大車座は表では、わかりました、舞踏子でOKですという顔をしつつも、心の中では不敵な笑みを浮かべていた。
「それでは次のアイドレスは舞踏・・・。」
そのときである。とある情報が入ってきた。
「なになに? 舞踏子は女性限定!?」
途端にざわめく会議室。
当然である。芥辺境藩国ではこの時点では女性は3人しかいなかったためである。
これでは、十分な効果は望めないということで再び採決がとられた。
「・・・え~、再協議の結果、次のアイドレスは瀧川陽平となった。
それでは本日の会議はこれにて終了とする。」
次のアイドレスが瀧川陽平に本格的に決まった。その瞬間、
「瀧川! 瀧川! 瀧川!」
大車座が叫びだす。あまりの嬉しさに壊れたようであった。人格も完璧に変わってしまっている。
「瀧川! 瀧川! 瀧川!」
あまりの煩さにこいつどうしてくれようかと全員が思い始めている中、
(バシュッ!)
「ふにゃ!?」
音が聞こえるとともに大車座がよろけた。
が音をしたほうに振り向いてみると、銃を構えた摂政がいた。
「五月蝿いぞ、大車座。しばらく寝ていろ。」
どうやら麻酔銃を撃ったみたいであった。
「うう・・・。」
踏みとどまろうと大車座。
「無理をするな。それは一発で像を眠ってしまうという・・・。」
そのまま静かに眠れと諭す摂政。
「・・・何のこれしき! 私の瀧川に対する思いはこんなものでは!!」
うがーと両手を高く突き上げ叫ぶ大車座。
「「「そんな馬鹿な!!」」」
驚き慄く一同。
「ふははははは。さあ、皆さんをもご一緒に!! 瀧川! 瀧・・・。」
(バンッ!!)
さらに撃ち込む摂政。
そばには「恐竜も眠る麻酔弾。それ以外には使用しないでください。」と書かれた箱が。
「・・・アイシャルリターン。」
崩れ落ちる大車座。
「やっと眠ったか。しかし、こいつますます猫外じみてきているな。」
安堵の息をつく摂政。
その後しばらくの間大車座は簀巻きと猿轡をされ、
額に「危険! お供え物をやらないでください!!」と書かれた札を貼られ王宮の隅に放置された。
またさらに後に、瀧川陽平に釣られて小鳥遊という猫が藩国に入ってくることとなるが
それは別の物語である。
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