【コトラ起動テスト】
作:ゲドー(PL:外道) 絵:霧原涼(PL:お涼)
時はアウドムラ攻略戦(イベント18)後
その機械技術を売り物にしている技術国、芥辺境藩国では手に入れたアメショーを解体し改良を行った。
改良設計されたカスタム機は、「コトラ」と名づけられ早速テスト運行を行っている
その機械技術を売り物にしている技術国、芥辺境藩国では手に入れたアメショーを解体し改良を行った。
改良設計されたカスタム機は、「コトラ」と名づけられ早速テスト運行を行っている
「調子はどうだい?」
「藩王ではありませんか。順調ですよ」
「藩王ではありませんか。順調ですよ」
藩王、荒川真介は王猫のコジローを引き連れて開発状況の視察にやってきたのだ。
王猫コジローに触ろうと何人かが近寄るが、コジローは今はやりのツンデレ(ウソ)なので、そんなにわかファンには全く反応しなかった。
王猫コジローに触ろうと何人かが近寄るが、コジローは今はやりのツンデレ(ウソ)なので、そんなにわかファンには全く反応しなかった。
「後はテストの結果を待つばかりですよ」
「ふ~ん」
「ふ~ん」
遠くで紺色(テストカラー)の「コトラ」がドローン相手に機動射撃テストを行っている
跳びはねて急旋回。35mm機関砲がうなりをあげる
その動きは流れるように舞うように、次々とドローンを落としていく
跳びはねて急旋回。35mm機関砲がうなりをあげる
その動きは流れるように舞うように、次々とドローンを落としていく
「うまいねぇ~」
「オレが仕込んだからな」
「オレが仕込んだからな」
藩国摂政にしてテストパイロットである那限逢真が「当然だ」といわんばかりに鼻を鳴らす
「試作機よりも動かしやすいしな」
「そりゃそうでしょ」
「そりゃそうでしょ」
那限逢真の冗談に荒川は苦笑する
ドローンを全て落とし、テストを終えた紺色の「コトラ」が伏せ状態になる
操縦席のハッチが開き、パイロットが降りてくる
操縦席のハッチが開き、パイロットが降りてくる
「上手いもんだね」
藩王がそう語りかけるとパイロットはVサインとにっこり笑顔でこう答える
「吏族だからね!」
「テストは順調♪次は実戦データを取りましょうか」
ゲドーはウキウキしながらレポートに目を通している
「あれ、大車座さんは?」
「さぁ?ツチノコ捕りにでも行ったんじゃないですか?」
「さぁ?ツチノコ捕りにでも行ったんじゃないですか?」
松林ぼたんがそっけなくそう答える
「困りましたねぇ、このままではテスト運行が出来ない」
「仕方ない、オレが・・・」
「なら、俺がいこうか?」
「仕方ない、オレが・・・」
「なら、俺がいこうか?」
摂政の那限がそわそわと返事をするよりも早く、荒川が手を上げる
「いえ、危険ですから藩王は下がっていただいて結構です」
「でも、データとしては普通のものが欲しいんだろ?」
「でも、データとしては普通のものが欲しいんだろ?」
荒川は、そうゲドーに聞く。ゲドーは答え辛そうにだが頷いた
「逢真は奇襲戦法がメインやからな」
「コトラ」を整備していた犀雅も頷く
那限逢真はガクリと肩を落とす
那限逢真はガクリと肩を落とす
「なら、その相手をオレが・・・」
「よろしくお願いします、環さん」
「うん、わかった~」
「よろしくお願いします、環さん」
「うん、わかった~」
逢真はふと「摂政権限を使っちゃおうかな?」と思った
「では藩王、お願いします。ご無理はなさらないで下さい」
「大丈夫だって。じゃ、よろしくね環さん」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
「大丈夫だって。じゃ、よろしくね環さん」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
二人はがっちりと握手した
チーム編成はくじ引きで
「コトラ」1号機(紺色)のメインパイロット:双海、コ・パイロット:ぼたん、タイム(今回は双海環の実力も試すためコパイロット)
「コトラ」2号機(黄色)のメインパイロット:荒川、コ・パイロット:常世、歩露
兵装は
7.62mm機関銃
35mm機関砲
となった
「コトラ」1号機(紺色)のメインパイロット:双海、コ・パイロット:ぼたん、タイム(今回は双海環の実力も試すためコパイロット)
「コトラ」2号機(黄色)のメインパイロット:荒川、コ・パイロット:常世、歩露
兵装は
7.62mm機関銃
35mm機関砲
となった
歩露 :「ゲドー・・・」
ゲドー :「どうしました?歩露さん」
歩露 :「オレあっちのチームがいい」
ゲドー :「・・・気持ちは良くわかります」
ゲドー :「どうしました?歩露さん」
歩露 :「オレあっちのチームがいい」
ゲドー :「・・・気持ちは良くわかります」
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「いくで~。準備はええかぁ?」
紺色のコトラと黄色のコトラが砂上で対峙している
サイガはピストルを掲げる
紺色のコトラは大きく手を振る
黄色のコトラは親指を立てる
サイガはピストルを掲げる
紺色のコトラは大きく手を振る
黄色のコトラは親指を立てる
パン!!
紺色のコトラは7.62mm機関銃によるけん制射撃と同時に飛びのく
「うわ、ちょっとうざい」
「藩王笑ってないでちゃんとやってくださいよ?」
「藩王笑ってないでちゃんとやってくださいよ?」
黄色のコトラがそれに対応する形で35mm機関砲を撃つ
しかし1発も当たらない
しかし1発も当たらない
イニシアチブは1号機(紺色)が完全に取った。2号機(黄色)はペースを取り返せず、チマチマと装甲を削られていく
********************
こちら1号機操縦席
八岐 颱梦:「ほへ~。環さん操縦上手いねえ」
双海 環 :「吏族だからね・・・・」
☆環、表情を全く動かさずに
☆タイム、驚いた顔でぼたんを見る
☆ぼたん、肩をすくめて首を振る
双海 環 :「吏族だからね・・・・」
☆環、表情を全く動かさずに
☆タイム、驚いた顔でぼたんを見る
☆ぼたん、肩をすくめて首を振る
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こちら2号機操縦席
常世 知行:「被弾率増加、装甲がやばい事になってますよ?」
荒川 真介:「カスタム機は敏捷性が上がってるみたいだな♪」
歩露 :「藩王!のんきな事言ってないでくださいってば!」
荒川 真介:「大丈夫だって、やばいのは相手も同じだから」
荒川 真介:「カスタム機は敏捷性が上がってるみたいだな♪」
歩露 :「藩王!のんきな事言ってないでくださいってば!」
荒川 真介:「大丈夫だって、やばいのは相手も同じだから」
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ゲドーは首をかしげる
「なんか1号機の挙動がおかしくないですか?」
「気のせいやろ?あんなに押しとるやん」
「気のせいやろ?あんなに押しとるやん」
1号機から異音がしたのを那限逢真は聞き逃さなかった。眉根を寄せ、しかめ面をする
1号機の攻めが弱まっていく。
行動にタイムラグが出てきている。言うなれば、疲れているようにも見える
2号機の35mm機関砲が被弾。1号機の動きが止まる
あとの流れは簡単だった。2号機が一気に距離を詰めて7.62mm機関銃の柄で殴りつけ、倒れた1号機を制して銃口を突きつける
行動にタイムラグが出てきている。言うなれば、疲れているようにも見える
2号機の35mm機関砲が被弾。1号機の動きが止まる
あとの流れは簡単だった。2号機が一気に距離を詰めて7.62mm機関銃の柄で殴りつけ、倒れた1号機を制して銃口を突きつける
「人型ってこうなると弱いんだよね。まだやるかい?」
ニコリと荒川はそういう
1号機は両手を上げて降参のポーズをした
1号機は両手を上げて降参のポーズをした
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「いつもトップスピードじゃ疲れちゃうよ。I=Dにもスタミナはある。ちょっとわかりにくいけど」
荒川はそう言って、コジローの頭をなでようとするが反撃を食らう
手をさすりながら、昔はあんなに可愛かったのに。と呟く
手をさすりながら、昔はあんなに可愛かったのに。と呟く
「は~い、勉強になりました」
「ごめんね、パイロットのボクが気づくべきだったのに・・・」
「ごめんね、パイロットのボクが気づくべきだったのに・・・」
タイム、シッポもへなへなである
「まあまあ、そんなに落ち込まないで。このあと3人でどこか食べにでも行きませんか?なんなら、私がおごりますよ」
「え!ホントに?ボクね、ボクね」
「私いいお店知ってるよ、ヌル様アイスが出てくる可愛い店」
「え!ホントに?ボクね、ボクね」
「私いいお店知ってるよ、ヌル様アイスが出てくる可愛い店」
松林ぼたんの発言にシッポもピーン!なタイム&双海環
「あ、オレもオレも」
「さ、歩露。ラーメン屋行こうぜ!いい店見つけたんだ」
「ああ、ああああ・・・・」
「さ、歩露。ラーメン屋行こうぜ!いい店見つけたんだ」
「ああ、ああああ・・・・」
歩露、シッポもへなへな。常世に首をホールドされてラーメン屋に連行される
「藩王さま、ありがとうございました」
「この程度で良かったらいくらでも力になるよ」
「ほんま助かりましたわ」
「この程度で良かったらいくらでも力になるよ」
「ほんま助かりましたわ」
荒川は、那限逢真の方を見てプッと笑う
那限逢真はサングラスを付ける
那限逢真はサングラスを付ける
「お前ら、特訓だ!!」
「はい!コーチ」
「て、おま、何納得してんねん。とばっちりやん」
「はい!コーチ」
「て、おま、何納得してんねん。とばっちりやん」
ゲドーは頷き、犀雅はつっこむ
「いいか、お前ら一人一人は小さな火。だが、その力を合わせれば炎になる!!」
「はい!コーチ!」×2
「はい!コーチ!」×2
なんだかんだでノリは良い二人である
「帰ろうかコジロー。まだ仕事があるからね」
「にゃ~」
「にゃ~」
荒川はコジローを引き連れて工場を後にする
芥辺境藩国は今日も平和である
芥辺境藩国は今日も平和である