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イベント32 新人歓迎キャンペーン【宝くじSS】

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【宝くじSS】

作:大車座(PL:大熊座)


宝くじにおける些細な顛末

にゃんにゃん共和国が戦争に勝利し、国中の猫たちが喜び騒ぐ中、宝くじが販売された。
一等3本3億にゃんにゃん、二等17本1億にゃんにゃん、3等40本食料1万tと大盤振る舞いであった。
これはにゃんにゃん共和国国民が、夢と希望と願いをこめた中でのある一幕である。

芥辺境藩国内で真っ先に宝くじを買ったのは白河輝である。理由は面白そうだからである。
お気楽で、お祭り騒ぎが好きだという共和国国民体現しているのである。
「当たるかな♪ あったるかな♪」
今にも踊りだしそうな感じで、当たればいいな、当たらなくてもそれはそれでいいかと思いながら白河輝が宝くじを持ちながら歩いていると、
道の向こう側からよく見知っている人物が歩いてきていた。ゲドーである。
「やあ、こんにちは。君も宝くじを買いに?」
「ああ、何か藩国の足しにでもなればいいかと思っていてな・・・。」
このころ、芥辺境藩国は大貧乏であった。
 どれくらい貧乏かというとほぼ全ての資産が一桁前半、国民一人当たりの資産が全藩国中最低ランクという具合である。
そのため、食料がなくてひもじい、燃料がなくて機械は動かせない、などなんとも大変な状況であった。
藩国の有志たちはこの状況を何とかするために東へ西へと奔走するはめになっていた。
この宝くじにおいても、下手な鉄砲数うちゃ当たるとばかり大量の人員が導入された。

「全ては己の運を信じるのみ。信じればあたりは向こうからやってくるのさ・・・。」
「そんなに気難しく考えなくても。こういったものは気楽に考えていたほうが当たるものですよ。」
「いや、そんなことはない。こういったものは念を込めなければ・・・。」
と藩国のいたるところで宝くじについての話に華が咲いた。

その数日後、宝くじの結果が発表された
二等:資金1億
0108(那限逢真・三影
4649(荒川真介

三等:食料1万トン
1029(白河輝)
1192(Sydney)
8568(霧原涼)
4649(荒川真介)

14名中5名当選。まずまずの結果であった。
特に藩王にいたっては2等と3等のダブル当選であった。
そのことを知った藩王は、
「ダブル当選? さすが俺。これくらいは当然のことだ。むしろ1等も当たっていないことが不思議なくらいだ。」
と戯言をほざいたとのことであった。

 この後すぐに藩王は摂政からテンプルに一撃をもらい沈められたとのことである。

また、宝くじの結果が発表され、やれやれこれで少しマシになったと喜んでいる中、1人だけ落ち込んでいる人物がいた。
常世知行である。
「何故だ・・・。俺は確かに宝くじを買った。当選番号も当たっていることを確かめた。

 なのに、何故交換することが出来ないのだ。」
実は常世知行、名前(しかもPL名)の後にどこの国民なのかを記入し忘れいていたのである。

規定より外れていたため選外、元より当たっていなかったことにされたのである。
「昨日、藩国中に宝くじが当たったぞと言いふらしまくったのに・・・。

 このままでは国中から馬鹿にされる。・・・よし、しばらく姿をくらまそう。」
猪突猛進、即断即決、有言実行とばかりに姿をくらました。一応書置きとして、
「ちょっくら旅に出ます。心配しないでください。後は任せます。」
と残していったが、これを見た摂政が激怒し、藩国の全戦力を動員、常世知行を捕獲した。
また、この捕り物大騒動により常世知行が宝くじを当てそこなったことが藩国中に知れ渡り、しばらくの間笑い話の定番になってしまった。

(山なし落ちなし終わり)
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