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イベント32 新人歓迎キャンペーン【オーマさん女装SS】

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【オーマさん女装SS】

作:辻斬燕丸(PL:燕丸) 絵:双海環(PL:双海飛鳥)


「………。何でこんなことになったんだorz」 那限逢真の決め台詞(嘘)

「えー、はい。とりあえず始めます。まぁがんばってください」
荒川藩王のやる気のない台詞で始まってしまった。
人だかりが動き出したのを確認すると、那限逢真ことわが藩の摂政はまたため息をつき始める。
なんでかっていうと、この状況が舞踏会でなぜか女装させられているからだ。
うちの藩は女性が少なかった。だからですよ摂政。

いや、歩露の陰謀でも燕丸のせいでもないから。
というわけでレッツダンシング。

お相手の荒川真介、我が藩王がどうせなら月子がよかったと暴れている。

#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。

それを必死に止めるゲドー。体力系は二人は連れてくるべきだ。うん。
「や、やめてくださいよ勘弁してくださいよこんなとこで」
「何で男なんかと踊らないといけないんだよ~~泣。芝村さん月子早く出してヨーー」
……。
燕丸は料理食って騒いでるし、双海環とぼたんには男の人だかりができてるし、なんていう舞踏会だとへこむ。
挙動不審の新人君たちもいるのが救いだろうか。
どうせだったら女性と一緒だったらよかったのに。泣けるわ。
ううう。それにドレスのすそ踏んで派手に転びそうだ。
だれだこんなヒラヒラのにしたのは。
「歩露だな。うん。他人のせいにしないとやってられんな。」
私はこんなヒラヒラで体のラインの出る服は着ないんだよ。

「いや、どうも。似合ってますなぁ」
燕丸近づいてくるし。いやいや顔。
「生きてたのか。I=Dに追い掛け回されて死んだのかと思ってた」
「それぐらいで死ぬな五千と殺されてます。不機嫌ですねぇゲラゲラ」
「わかってるなら近づいてくるな。刺すぞ」
「いや、素直に似合ってるといいに来ただけですよーゲラゲラ」
「殺す。素直に刺されろ」
「ゲラゲラ」
折りたたみ式のナイフを取り出して一撃で仕留めようとするが、動脈に届く前に手首を押さえられた。
肘うちに上手く合わされ、必殺の回し蹴りもバックステップでかわされる。
伊達にI=Dに追い掛け回されても死ななかっただけはある。
「舞踏会の華が暴れると台無しですよーゲラゲラ」
「貴様、今度殺す」
ドレスが邪魔で動きにくい。冷静に戻った。
た、たしかにね、似合わなくもないと思っちゃたりしないわけでもなくてね、男にしてはいい感じかなぁなんておもったったり。
み、見てよこの着こなし。
顔が赤くなってるかもしれないと思って思考をとめる。
一呼吸おいて、
「すべて見透かしているようなお前が腹立つ」
「いまさら知ったんですか。何をいまさらゲラゲラ」
「その言い方が腹立つ。野呂ウイルスで三日ぐらい寝てろ」
「そんなこといってるとアサガオの種仕込みますよ」
埒が明かないので、もう気にしないことにした。

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…。
「藩王、ダンスめちゃくちゃ下手ですね」
「うるさい」
「だいたいなんでいっつもペアなんですか」
「うるさい。月子連れてきてよ誰か」
「そんなことばっか言ってるとそのうちゲドーに投げ飛ばされますよ」
「うるさい」
「グハッッ、足踏むなって」
「わ、わざとじゃないからね」
「わかってますよ。でもそのステップじゃ月子さん踊ってくれませんよ。」
「(泣)」
「な、泣かないでくださいよ謝りますから。」
「一回死んでしまえ(泣)」

/*/

「あー疲れたいろんな意味で疲れたそろそろだめかも」
人気のないちょっと離れた控え部屋で我が摂政がゲル状×3ぐらいの勢いでへこたれている。
ああもうなんで男ばっかりの国にきちゃったんだろーなー☆。ぐにゃり。
これじゃ火焔みたいだなぁとおもちゃッたりして更にへこむ。
ちょっと聞こえてくる音楽が胸にぐさりと刺さった。
あーもーだれか月子連れてきてあげてよ。
「…あの」
「…。」
「…(ぐにゃり)なんでしょう」
「そんなに綺麗なドレスなのに、そんな格好じゃいけませんよ。フフ」
誰かと思ったら双海環だった。不思議に思っているような顔でこっちを見ていた。
きれいな白い透明感のあるドレスを着ている。
小柄な女性らしさを前面に出しているようなドレスで、見ているとかなり元気になってきたっぽいぞ。
なんか私が摂政だって気づいてナイっぽい感じじゃないですか。
「じゃあはい、立ってください。ドレス整えてあげますからね」
言うがまま。女性は器用ですねぇ。
「あ、ありがとうございます」
必死に高い声で言う。もともと高くてよかった。
「そうだ、ワイン一緒にどうですか。男性ばかりで疲れちゃって」
「そ、そうですね。飲みましょ。」
いや、グラスに注ぐ姿がかなり吸い寄せられそうなんですけど。
「はい、どうぞ」
大天使がそのまま微笑んでますぐらいの勢いに摂政には見えた。
一気に飲み干してしまった。くすくすと笑われた。てへ。

/*/

「そうだ、ここでちょっと一曲踊りませんか」
「…いっいや、そ、そうですね」
「女同士でちょっと楽しみましょうよ」
こくり。こんなフラグたっちゃっていいんですかね。
手をとると暖かくてやわらかい感触だった。
「音楽にあわすんですよ。そ、そう。そんな感じに」
流れるようなピアノのリズムに合わせてステップを踏む。
「いい感じです…。どうかしましたか?」
「なんでもないです、はい」
顔が近いなぁなんて思ってしまって顔が真っ赤になった。
「男性があいてだと、思い切って踊れないんですけどあなたならいいですね。楽しい」
正直微妙な曲だったが、弾けるような時間を過ごした。

/*/

…っは。
寝てしまっていたのか。双海環は?帰ったのか?
何でかしらんが控え部屋のソファーで寝ていた。

丁寧に、おいてあったクッションが頭の下にある。
いまいち状況がつかめないのだがどうなってしまったのだ自分。
置手紙”今日はどうもありがとうございました。寝顔もかわいいですね 環”
顔が真っ赤になる。か、鬘は大丈夫かー。うん。大丈夫だ多分ばれてない。
…寝顔、かわいかったのかなぁ。いびきナンテしてないといいけど。

「寝顔よかったですよ。ゲラゲラ」
迷わず起き上がってとび蹴りしてワンツーに移行。
型が超流形な逢真の得意技だ。軽くかわして手のひらで受け止める燕丸。
「み、見たな。本気で殺してやる。今日こそ殺してやる」
「あなたがいけないんですよ。あんないいシーンで気絶しちゃうから。」
「う、そうだったのか。なんてこった」
そのままタックル。バランスを崩した燕丸は身を縮めて防御体勢にはいる。
思ったより吹っ飛ばなかった。逢真は体重が軽い。
「大体なんで見てるんだお前は」
「さあ何ででしょうか」
ローキックの応酬。どうでもいいが今日はえらく強いぞ燕丸。
「そろそろ本気でいきまっせ摂政」
「望むところだ」
その辺にあったフォークとナイフで決闘を始める二人。
蹴りでアドバンテージを取りつつ接近する機会をうかがう逢真に対して燕丸は防御重視の構え。
埒が明かないのでこれを出してやる。
「スタンダップ、闇星号。地上に赤い雨を降らせろ!!」
「マジで!!」

その後、すごい格好で戦いまくる逢真を見た人は大勢いて、摂政はすごい形相になった。
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