作:常世 知行
コトラ空戦仕様に乗る前の会話
「ふーっ……それでは、行きますか」
ゲドーがコトラに向かう。
元々、陸戦仕様のコトラだが、改造を施し空戦も出来るようになった。
元々、陸戦仕様のコトラだが、改造を施し空戦も出来るようになった。
(……一応、シュミレーションはしたけど、実戦は違うからなー……)
コトラに向かって歩き出す。が、
「ゲドー」
誰かが呼び止める。
「はい? なんでしょう?」
振り返ると、サヨコが立っていた。
「今回の戦い、あなた、出撃するの?」
「はい、出ますよ」
「勝てるの? 今回の戦い?」
「……勝てるの?ではなく、勝つんです!私は負ける気なんかありません」
「そう……」
「どうしたんですか?サヨコさん? いつもならそんなこと言わないのに」
「……ちょっとだけ、嫌な予感がしたのよ そう、ただそれだけよ」
「はい、出ますよ」
「勝てるの? 今回の戦い?」
「……勝てるの?ではなく、勝つんです!私は負ける気なんかありません」
「そう……」
「どうしたんですか?サヨコさん? いつもならそんなこと言わないのに」
「……ちょっとだけ、嫌な予感がしたのよ そう、ただそれだけよ」
そういうサヨコの口調はいつもより覇気もとい元気が感じられない。
「大丈夫ですよ! 勝ちますから!」
「……そう……。なら今回は彼方の言葉を信じとくわ」
「……そう……。なら今回は彼方の言葉を信じとくわ」
そう言って、サヨコも少し元気になったようだ。
ゲドーもその姿を見て、新たに心に誓う。
ゲドーもその姿を見て、新たに心に誓う。
(そうだ、絶対に勝つんだ。 サ、サヨコさんのためにも!)
と気合が膨れ上がるが、
「はぁ、逢真、無事だといいけど……」
(って結局は逢真さんなのか!?)
(って結局は逢真さんなのか!?)
サヨコの一言にゲドーは心の中でツッコミを入れる。即座に。
「まあ、頑張ってね。死なない程度に」
そう言って、サヨコは去っていった。
「……よっしゃー!!頑張るぞー!!」
とこれまた単純に気合がMAXになる、ゲドーだった。
そして、コトラに向かって走る。
国を、猫を、何より愛する人猫を守るために。
そして、コトラに向かって走る。
国を、猫を、何より愛する人猫を守るために。
……戦いの火蓋はもうじき落とされる……。