放送を終えて…


「まずは、皆が待ち望むこれまでの死亡者発表と行こうか・・・」
…アラド・バランガ
…アルマナ・ティクヴァー
…一色 真
…柿崎 速雄
…カツ・コバヤシ
…シュウ・シラカワ
…ジャック・キング
…テンザン・ナカジマ
…B・D
…フェルナンド・アルバーグ
…三輪防人
…ラージ・モントーヤ
「以上、12名だ。・・・なかなかの…………

一日目の放送が流れ、アキト達は言葉を失った。
「(三輪防人…!!まだ操縦に慣れてなかったとはいえこの機体一瞬でをボロボロにした奴がもう…)」
「(これだけの人の名前が出てて記憶の手がかりはゼロか…さすがに辛いんだな、これが…)」
「(フフフ…クズが12人死んだか…所詮、開始早々死んだクズどもだ…ゲームに乗ったバカか、相当の雑魚だけか…)」
「(クソッ…!!もう12人!!ふざけやがって…やっぱりアイツはぶん殴ってやらなきゃ気がすまねぇ!!)」
「(知らない人しか死んでませんけど…あまり気分はよくないですね…)」
放送を聞いた5人はそれぞれ違うことを考えていた。
仲間が増えたおかげでいい雰囲気の5人であったがこの放送を聞いた途端に全員が沈黙した。
長い沈黙の時間が流れた…そしてその沈黙を破るようにイサムが叫んだ。
「あぁぁーーーー!!」
「!!!!」
全員が驚いた表情でイサムに目を向けた。
「俺は一人でもアイツをぶん殴りにいくぜ!!ここでゴチャゴチャ考えてても仕方ないしなぁ!」
熱くなるイサムに冷たくルリが言い放つ。
「ダイソンさんはあの人のところまで、どうやって行くのですか?」
「それはだなぁ…あ~…え~と…」
返答に困るイサムを追撃するようにルリがまた一言。
「首輪はどうするんですか?」
「そ、それは…こ、これから…か、考えるんだよ!」
そうすると溜息をつきながらルリがさらに言い放つ。
「そんな適当に行ってダイソンさんは死にたいんですか?」
「んなわけあるか!!アイツをぶん殴るまで俺は死な…
イサムの言葉を割って入るようにマサキが叫んだ。
「レーダー反応あり!敵影一機接近してます!」
「私の名はヴィンデル…ヴィンデル・マウザー」
「!!!!!」
その声を聞きアクセルは目を見開いて驚いた。



【アクセル・アルマー 搭乗機体:クロスボーンガンダムX1(機動戦士クロスボーンガンダム)
 現在位置:E-5
 パイロット状況:良好
 機体状況:損傷なし
 第一行動方針:???
 最終行動方針:???】

【テンカワ・アキト 搭乗機体:νガンダム(逆襲のシャア)
 パイロット状況:軽い打撲程度(アクセルとの接触によって精神状態は回復)
 機体状況:全身ボロボロ、右腕無し、腰部分のフレーム多少歪む
 現在位置:E-5
 第一行動方針:アクセルの記憶探しを手伝う
 第二行動方針:とりあえずなし
 最終行動方針:ゲームから脱出】

【イサム・ダイソン 搭乗機体:ドラグナー3型(機甲戦記ドラグナー)
 パイロット状況:健康
 機体状況:良好
 現在位置:E-5
 第一行動方針:仲間を探す
 第二行動方針:ゲームに乗った相手からの逃亡(戦力が整っていれば、やられたらやり返す)
 最終行動方針:ユーゼスをぶん殴る】

【ホシノ・ルリ 搭乗機体:スカイグラスパー(機動戦士ガンダムSEED)
 パイロット状況:健康
 機体状況:良好
 現在位置:E-5
 第一行動方針:とりあえずなし
 最終行動方針:アキトと共にゲームからの脱出】

【木原マサキ 搭乗機体:レイズナー/強化型(蒼き流星レイズナー)
 パイロット状態:秋津マサトのような性格のふりをしている。絶好調
 機体状態:ほぼ損傷なし
 現在位置:E-5
 第1行動方針:使えるクズを集める
 最終行動方針:ユーゼスを殺す】


『アタマヲカカエテ、ト゛ウシタ?』
「ああ…お前らみたいな変な奴らと一緒じゃ頭も抱えるよ…!」
『ナニカイッタカ、ウ゛ィンテ゛ル!』
「あ…す、すいません!!許してください…ホント口がちょっと滑っただけで…」
『マア、ユルシテヤル』
「ところでどこへ向かっているんだ?」
ジャスティスを操縦する役目をハロ達に奪われてしまったヴィンデルが言う。
『ワカラナイ、テキトウタ゛』
「(て…適当だと!!コイツら私を殺す気か…!!)」
「なんで適当なんだ?」
『オマエハ、タ゛レカニアイタイラシイカラナ!』
「(そういえばさっきアクセル、ラミア…と呟いてたからコイツら探してくれてるのか?)」
「お前ら…実はいい奴らなんだな…」
ハロを叩きながらそんなことを言っているとレーダーに敵影5機を発見した。
さらに相手はこちらの存在に気が付いているようだ。
『OK!シノフ゛!!』
『オレハ、ショウショウアラッホ゜イセ゛!!』
『ハニワケ゛ンシ゛ンセ゛ンメツタ゛!!』
「お前ら、うるさいぞ!!敵に私の名前ぐらい名乗らせろ!!」
『ワカッタ…ハヤクシロ』
「了解だ……」
「私の名はヴィンデル…ヴィンデル・マウザー」
『ヨシ、オマエモウタ゛マッテロ!!』
「!!!!!」
その言葉を聞いてヴィンデルは目を見開いて驚いた。



【ヴィンデル・マウザー 搭乗機体:ZGMF-X09A・ジャスティスwithハロ軍団
 パイロット状況:健康、めっちゃ脱力、ハロの下僕
 機体状況:損傷なし、ただしコクピット内がハロで埋め尽くされている
 現在位置:B-5
 第一行動方針:……ハロを切実になんとかしたい…がとりあえずは戦闘
 第二行動方針:アクセル、ラミア・ラヴレスとの合流
 最終行動方針:戦艦を入手する】





前回 第107話「放送を終えて・・・」 次回
第106話「歪み 投下順 第108話「失った記憶は・・・
第94話「へタレ道中記 時系列順 第108話「失った記憶は・・・

前回 登場人物追跡 次回
第94話「へタレ道中記 アクセル・アルマー 第108話「失った記憶は・・・
第94話「へタレ道中記 テンカワ・アキト 第108話「失った記憶は・・・
第91話「合流、そして放送 イサム・ダイソン 第108話「失った記憶は・・・
第91話「合流、そして放送 ホシノ・ルリ 第108話「失った記憶は・・・
第91話「合流、そして放送 木原マサキ 第108話「失った記憶は・・・
第104話「車上の戦い、そしてヘタレ ヴィンデル・マウザー 第108話「失った記憶は・・・


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年05月30日 05:02