生き抜く理由
彼は密林の中で小休止をとっていた。
が、何かが近づいてくる気配を感じ、彼・・・相良宗助はゆっくりと身を起こした。
ふと、傍らの黒い機体を眺める。それは彼の愛機とはまったく違うものであった。
しかし、元来適応力の高い宗助は、すでに操作のほとんどをマスターしていた。
(この機体のEMCシステムは・・・アーバレストのそれとは比べ物にならん。 これをうまく使えば・・・)
そして彼はその機体に乗り込んだ。
そして彼はふと回想に浸る。
宿敵であるガウルンとの決着は着き、奴は海の藻屑と消えた。
そして、かねてからの約束通りかなめを釣りに連れて行こうと思った矢先、彼はここに連れ去られたのだった。
(千鳥との約束を果たすまで、死ぬ訳にはいかない。土地勘も無い、ここは引く)
その機体はまさに、隠密、潜伏のために作られているようだった。
彼はバトルロイヤルの鉄則「極力自分では戦わない」を実行に移すことにした。
【相良宗介 搭乗機体:ブリッツガンダム(機動戦士ガンダムSEED)
現在位置:G-4
第一行動方針:潜伏
最終行動方針:生き延びる。場合によっては戦いも辞さない】
最終更新:2008年05月29日 01:05