俺だってロムさんと組めば対主催として活躍できるはずなんですよ猿渡さん! ◆POvMLKAPKM
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休息を取り補給をすべくG-5の基地を目指そうと動き出した暗黒大将軍の前に現れたのは、同じく修羅の道を歩む剣鬼だった。
ウォーダン・ユミルが駆るガンダムアストレイレッドフレーム。
出会い、二人は言葉もなく剣を抜いた。
この相手に言葉は不要、ただ剣で語るのみ。
「我が名はウォーダン……ウォーダン・ユミル! ヴィンデル・マウザーの剣なり!」
「俺は暗黒大将軍! ミケーネの将よ!」
暗黒大将軍がまず小手調べと竜巻を放てば、アストレイはガーベラストレートでその竜巻を一刀両断。
パスチャーキングがいななきアストレイが戦国時代の武者よろしく突撃、暗黒大将軍は受けて立つとばかりにダークサーベルを構える。
「はああああっ!」
「ぬおおおおっ!」
パスチャーキングの頭上を閃光の速さで刃が往復し、その度に馬は首を縮こまらせた。
そのまま数分、いや数十分と剣をぶつけ合う二人。
業を煮やした暗黒大将軍が覆いかぶさるように剣を振り下ろすと、アストレイの足がパスチャーキングの腹を蹴りその剣の下をくぐらせる。
駆け抜けざまにパスチャーキングは後ろ脚で蹴りを放つ。さしもの暗黒大将軍もまともに受けられないと後ろにジャンプする。
置き土産の竜巻を放てば、アストレイは怯まず竜巻の中に馬を走らせる。
ガーベラストレートが竜巻の中心を割き、暴風を剣身にまとわりつかせる。
暗黒大将軍の力を殺さず我がものとしてウォーダンは吠えた。
「受けよ、竜巻菊一文字・虚空斬波!!」
「む……おおお!?」
逆巻く風がガーベラストレートをコーティングする。
それ自体が風によって加速しているため、まさに雲耀の速さで放たれた一閃を暗黒大将軍はなんとかダークサーベルを盾に受け止める。
その瞬間風が解放され真空波となって暗黒大将軍に襲いかかった。
血風が舞い散り暗黒大将軍は後退する。
「押し込む!」
「させぬわ!」
一気に勝負に出ようとしたウォーダンを阻むべく暗黒大将軍の双眸が輝き破壊光線となって解き放たれる。
パスチャーキングが蹄を地に突き立て急減速。それはウォーダンの意に沿うものではなく、なればこそ動きに停滞が生まれる。
そこに喰らいつく暗黒大将軍のもう一つの剣。内蔵されたエネルギーは尽きてもセレブレイダーは剣の役目は失っていない。
アストレイの全長とほぼ同サイズの大剣を、ウォーダンは受け止めること叶わぬと見て刃を倒し流すべく専心する。
同時に足裏で馬腹を蹴り身を沈めさせた次の瞬間ガーベラストレートとセレブレイダーは火花を散らしつつ弾き離れた。
ここぞと間合いを取るウォーダン。その手はじわりと汗に濡れていた。
「さすがはミケーネ帝国七大軍団を率いる武人……なんという剣の冴えよ!」
「フフフ……貴様もやるではないか。この俺と剣でここまで渡り合うとはな!」
今まで戦ったどの相手とも違うタイプ。マジンガーとも、張五飛とも、ロム・ストールとも違う。
純粋な剣技でここまで暗黒大将軍と互角に戦った者はかつていなかった。
ごまかしようもなく腕の差で勝敗は決する。
互いに供はなく、邪魔する手合いもいない。体調も万全となれば引く理由がない。
暗黒大将軍はセレブレイダーを両手で構えた。
「だがここからが本番だ。貴様のその剣でどこまで耐えられるかな!?」
「セレブレイダー。なるほど、その剛剣を前にしてはガーベラでは少々役不足だな。ならば……!」
アストレイはガーベラストレートを収め、かわりに背中から棒を引っ張り出す。
あまりにも貧相なその獲物に暗黒大将軍は失笑した。
「何のつもりだ? そんなもので俺の剣を防げるというのか!」
「言うに及ばず……我が行く道はただ一つ、障害は剣によって切り払うのみ! 伸びろ、ザンバァァァッ!」
「な……なに!?」
棒から幾筋も光が飛び出し、一瞬後には見事な巨剣となって暗黒大将軍の前に現れる。
その長さ、大きさはセレブレイダーと比較しても見劣りしない。
さすがに片手では構えられずアストレイの両手でその柄を保持し、頭上でぶうんと旋回させるウォーダン。
「いざ! 斬馬の一撃、受けてみよ!」
「ふっ、よかろう! この俺の一刀こそが貴様を馬共々切り捨てる斬馬刀だと知るがいい!」
「チェストォォォォォッ!」
「でぇぇええええええい!」
同時に走り出し横にいる相手に向けて次々に剣戟を繰り出す。
ダイターンザンバーが岩山をバターのように斬り裂き、セレブレイダーが大地を豆腐のように断ち割る。
剣の嵐が通りすぎた道は一切合切が切り捨てられ平らになっていく。
だがその中心の二人、暗黒大将軍とウォーダンの身にはいまだにどちらの刃も届かない。
「はあっ!」
「甘いわ、そこっ!」
「見切った!」
「抜かせ!」
アストレイがパスチャーキングを走らせれば、暗黒大将軍は片手でダークサーベルを抜いてその鼻先を薙ぎ払う。
セレブレイダーがアストレイを頭から真っ二つにしようとすればダイターンザンバーが絡み剣の軌跡を変える。
破壊光線がパスチャーキングの足元を撃ち歩みを止めれば、瞬時に馬の背から飛びあがったアストレイが機体の全身を使ってザンバーを振り下ろす。
風をまとわせたセレブレイダーで掬いあげるようにウォーダンの斬撃を防いだと思えば、アストレイはひらりとパスチャーキングの鐙に腰を下ろす。
気がつけば暗黒大将軍は数刻前に張五飛と戦った場所まで戻ってきていた。
「ふ……フフフ……」
「どうした、何を笑う?」
「強い、強いな……! 貴様のその剣腕、あのゼンガー・ゾンボルトにすら劣らぬ!」
「ゼンガー? 知らん名だな」
「知らずともよい。だが奴は神をも断つ剣……貴様を切れば俺はまた一つ奴に劣らぬ強さを得ることができる!」
「誰と比べているのか知らんが、不愉快なことよ。貴様の前にいるのは俺だ、暗黒大将軍だ! ゼンガーとやらではない!」
「……そうだな、非礼を詫びよう。この返礼は剣によって……!」
「そうだ、来い! そしてこの俺の剣の錆になるが……」
――――ズドォォーーーーーーーン――――
暗黒大将軍の声は、突如響いた銃声によって断ち切られた。
敵を目の前にしているというのに暗黒大将軍はその音の方向に顔を向ける。
まるでウォーダンになど何の興味もなくなったかというように。
ウォーダンにもその銃声は聞こえていたが特に反応はしなかった。
ウォーダン達に向けられたものではないというのが音の拡散具合で分かったからだ。
だが暗黒大将軍は隙を見せた。やろうと思えばウォーダンは暗黒大将軍を仕留めることができたが、何故か身体は動かなかった。
何故ならその音を聞いた暗黒大将軍の横顔が、凄まじい怒りによって歪んでいたからだ。
「……ウォーダン・ユミルよ、勝負を預けさせてはくれんか」
「何?」
「今聞こえた銃声、間違いない! 俺とマジンガーの、草薙剣児との勝負を汚した卑劣漢よ!
奴が近くにいる……逃がすことはできん! 奴の血で草薙剣児の無念を購わせてやる!」
「…………」
「虫のいい話だとはわかっている。だがこの機を逃せば奴はまた行方をくらますだろう。今行かねばならんのだ……!」
「俺から逃げるわけではないのだな?」
「逃げる? 貴様、この俺が背中を見せて逃げるというのか!? ふざけるな!」
「……失言だったな。いいだろう、剣を収めよう。ただし条件がある」
「なに?」
「その卑怯者を切った後、改めて死合を所望する。そのため俺も同行させてもらう……どうだ?」
「俺の邪魔をする気か?」
「そうではない。俺も、武人の戦を汚す輩を見過ごす事は出来ん。だがお前がそいつを切るというなら俺は身届け人となろう」
「……よかろう。では奴を切った後、仕切り直して立ち合おうではないか」
「了解した」
暗黒大将軍とアストレイはお互い剣を収め、一路銃声が聞こえた方角へ向けて走り出す。
やがて戦場が見えてきた。
基地で得た情報からウォーダンは即座にそれらの機体の戦力を推察する。
(ゴッドガンダムとクストウェル・ブラキウム、ダンクーガに……そしてデュラクシールか。
デュラクシールとダンクーガが交戦している……ゴッドガンダムは負傷したか?)
倒れたままのゴッドガンダムを庇うようにクストウェル・ブラキウムが立ち、その視線の先に小さな点のような機体が一つ。
あれが暗黒大将軍のいう卑劣漢なのだろう、と当たりを付けた瞬間に、
――――ズドォォーーーーーーーン――――
二度目の銃声が鳴り弾丸はまっすぐにデュラクシールの背中を狙って飛んでくる。
(仕合っている者の背を狙うとは……!)
その唾棄すべき行動にウォーダンの怒りが爆発し、パスチャーキングを走らせようとした刹那、
「見つけたぞ、痴れ者がぁぁああああああっ!」
暗黒大将軍の手からセレブレイダーが弾丸のように投げ放たれた。
投剣は砲弾を両断し、爆炎をまき散らす。
宙に舞った剣を駆け抜けざまに掴み取り、暗黒大将軍が狙撃手へ向けて突撃していった。
「俺の出る幕ではないな」
見送ったウォーダン。かといってこのまま暗黒大将軍が戻って来るまで傍観しているのも興が乗らない。
都合よく戦場には相手のいない者が一人いる。ゴッドガンダムを守るクストウェル・ブラキウムだ。
「フューリーが開発した近接格闘戦用オルゴン・エクストラクター搭載機……相手にとって不足はない!」
パスチャーキングを走らせ、ダイターンザンバーを構えるアストレイ。
気付いたクストウェル・ブラキウムが構えを取る。だが遅い。
このまま一刀両断だ――ウォーダンは確信した。
「……なにっ!?」
だがその確信はクストウェル・ブラキウムではなく倒れていたはずのゴッドガンダムによって打ち砕かれる
左腕がなく右腕も半分壊れかけているゴッドガンダムが、一瞬で飛び起きて右肘と右膝で挟み込むようにダイターンザンバーを白刃取りしていた。
「……無事か、カノン……?」
「ロム! 大丈夫なのか!?」
「ああ……俺は大丈夫、だ。それより……逃げるんだ。こいつ……とてつもなく、強い……!」
一刀を受けただけでロムはウォーダンの技量のほどを見抜いた。
盟友ブルー・ジェットに匹敵するほどの剣腕。数刻前に戦った暗黒大将軍に勝るとも劣らぬ剣の冴え。
とても本調子ではないカノンを気にしながら戦える相手ではない。
ロムとて満身創痍ではあったが、戦意だけは衰えさせずウォーダンを睨みつける。
「カノン……!」
「できない! 私だけ逃げるなんて!」
「なら……頼む、俺の代わりにあの二人を止めてくれ……! アポロとあの少女を……早く!」
敵はアストレイだけではなく、狙撃をしてきた謎の敵もいる。
狙撃を全く感じ取れなかったカノンがいても、ロムの足を引っ張るだけだ。
なら今も戦っているアポロと少女を止めて、少なくとも敵対的ではない少女を味方に引き入れロムを援護する……それが最善とカノンは判断した。
「ロム……死ぬなよ! 私もすぐに戻る!」
「ああ、わかっている……」
クストウェル・ブラキウムが後退していく。ロムは警戒していたが、ウォーダンは動かなかった。
逃げる獲物になど興味はない。そんな者よりもっと素晴らしい敵が目の前にいるのだから。
「こうも立て続けに強者と死会えるとはな……僥倖とはまさにこのこと! 我はウォーダン、ウォーダン・ユミル! シャドウミラーの剣なり!」
「シャドウミラー!? 奴らの手の者か」
「強き武人よ、いざ尋常に……む!?」
ウォーダンがロムに切りかかろうとした瞬間、背筋をぞくりとする感覚が這いあがる。
同じ感覚をロムも感じたか、構えを崩し気配の出所を探るべくロムは気を集中させる。
「……いかん! カノン!」
ロムが探し当てた気――邪気の塊は、後退していくカノンのすぐそばだった。
クストウェル・ブラキウムの足元に、黒い渦のようなものが――人影がある。
人影は何か細い物を掲げる。
それは剣――ロムの愛刀、剣狼だ。
『――二段合身』
邪気がそう唱える。聞こえた訳ではなく感じた。ロムが散々身をもって成してきた行為。
閃光が走り、クストウェル・ブラキウムの横にそれは現れる。
パイル・フォーメイション。
「……バイカンフー……!」
呟くロムに応えるようにバイカンフーはクストウェル・ブラキウムめがけて拳を繰り出した。
不意を打たれクストウェル・ブラキウムは倒れる。
クストウェル・ブラキウムのコックピットにバイカンフーは剣狼を突きつけた。
――さあ、救えるものなら救ってみろ
と宣言するように。
前方のバイカンフー、後方のアストレイレッドフレーム。
ウンブラとウォーダン・ユミルという二人の強者に囲まれロムは悟る。
紛れもなくここが死地であると。
【一日目 14:45】
【ロム・ストール 搭乗機体:ゴッドガンダム】
パイロット状況:疲労(中)、左腕にダメージ大
機体状況:装甲表面にかなりのダメージがあります。左腕が欠落、右腕破損(なんとか動く)
現在位置:F-4 荒野
第1行動方針:ウンブラ、ウォーダンに対処しつつカノンを助ける。アポロとプルツーの戦いを止めたい。
第2行動方針:カノンと行動しつつ、決闘の場所を目指す
第3行動方針:悪を挫き弱きを助ける
第3行動方針:真壁一騎、皆城総士、遠見真矢、春日井甲洋の保護
第3行動方針:19時の暗黒大将軍との再戦に備える(上と同じくらいの重要度なので3を並べてます)
最終行動方針:剣狼を取り戻しシャドウミラーに正義の鉄槌を与える】
※羽佐間翔子は同姓同名の別人だと考えています。
【カノン・メンフィス 搭乗機体:クストウェル・ブラキウム(スーパーロボット大戦J)】
パイロット状況:???
機体状況:装甲がへこんでいる以外良好
現在位置:F-4 荒野
第1行動方針:ロムと行動を共にし、強くなる。
第2行動方針:竜宮島の仲間と合流する
最終行動方針:仲間と一緒に竜宮島に帰還する】
※羽佐間翔子は同姓同名の別人だと考えています。
※カノンの状態はお任せします。
【ウォーダン・ユミル 搭乗機体:アストレイレッドフレーム(機動戦士ガンダムSEED ASTRAY)
パイロット状況:良好、気力充実
現在位置:F-4 荒野
機体状況:ビームコート装備、損傷軽微、ダイターンザンバー装備、パスチャーキングに騎乗
第一行動方針:ヴィンデルの命令に従う
第二行動方針:次の戦闘相手を求める
第3行動方針:ロムを倒す
第4行動方針:暗黒大将軍が仇を打った後で再戦する
最終行動方針:ヴィンデルの命令に従い、真なるメイガスの剣になる為にも優勝を目指す
備考1:ヴィンデルを主人と認識しています
備考2:放送を聞き逃しています。】
※G-5エリアの基地のデータベースには会場に支給された機体の情報が入ってます。放送ごとに追加機体の情報も追加されます。
※ダイターンザンバーは柄だけの状態でアストレイの背部に背負う形で収納されています。
【ウンブラ 搭乗機体:バイカンフーwith剣狼(マシンロボ クロノスの大逆襲)
パイロット状況:良好
機体状況:良好
現在位置:F-4 荒野
第1行動方針:この状況を利用してロムを殺す
第2行動方針:人間の性質に合わせ利用し負の感情を狩り集める(※)
第3行動方針:宇宙に上がり地上の負の感情の流れを観察する。
基地に殺し合いに乗る人間がいるなら別ルートを探す。
最終行動方針:狩り集めた負の感情を破滅の王に捧げる
(※)について
殺し合いに乗った人間→接触を避ける
強い人間→疑心暗鬼を撒くため、カノン、ロム、
その他数人が危険であると情報を流す
それ以外→負の心を絞って殺す】
【プルツー 搭乗機体:デュラクシール(魔装機神~THE LOAD OF ELEMENTAL)
パイロット状況:疲労(中)、強い怒り
機体状況:装甲各部位に損傷 戦闘に支障なし 肩パーツ(タオーステイル)がいくつか破損 EN・弾薬残り60%
現在位置:F-4 荒野
第一行動方針:アポロを倒す
第二行動方針:プルと合流し守る。レイはかなり信用しています。
第三行動方針:ゲームに乗らない参加者と協力。
最終行動方針:ゲームからの脱出、または打破。その後主催者の技術を奪いジュドーを……?
参戦時期:原作最終決戦直後】
【アポロ 搭乗機体:ダンクーガ(超獣機神ダンクーガ)
パイロット状況:疲労(小)
機体状況:装甲各部位に損傷 戦闘に支障なし EN60%
現在位置:F-4 荒野
第1行動方針:どうなってんだ!?
第2行動方針:ダンクーガの性能にご機嫌。誰だろうがぶっ倒す!
最終行動方針:ぜんぶ倒して、最終的にはヴィンデルって野郎もぶっ倒す!
備考:地図、名簿共に確認していません。そもそも気づいてもいません】
■
やべえやべえ、あのときの化け物がこっちに向かってきやがる!
どうも俺を殺す気満々って感じだ。今時復讐なんて流行らねえってのによ!
だがまあまだ三日たっちゃいねえ、無罪放免って訳には行くめえ。
じゃあどうする、あのウンブラって嬢ちゃんは向こうに行っちまったしこの場には俺一人しかいねえ。
せめてパスチャーキングがありゃ逃げることも……って、あのクソ馬そこでなにしてやがる! てめえの主人は俺だろうが!
何勝手に他のやつ乗せてんだ俺に許可を取れ……ってんなこと言ってる場合じゃねえ!
来た、来た、来た!
どうする俺、どうする!?ちくしょうやっとあのドマンジュウとお別れできたっていうのに!
ああ、俺はなんて不幸なんだ!?
【一日目 14:45】
【ティンプ・シャローン 搭乗機体:テキサスマック(PK)(真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ)
パイロット状況:良好
機体状況:良好 ハイパワーライフルの弾を5発消費
現在地:F-4 荒野
第1行動方針:暗黒大将軍に対処。逃げたい
第2行動方針:他の参加者の情報を集める
第3行動方針:可能な限り優勝は目指す
最終行動方針:生き残る
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草薙剣児との戦いに横槍を入れた者をついに見つけた。
暗黒大将軍は迫りくる砲弾を見た瞬間、全ての怒りを爆発させた。
だから暗黒大将軍は気付いていない。
ウォーダンとの剣舞に興じる余り放送を聞き逃し、宿敵である剣鉄也の名が呼ばれたことを。
通りすぎた戦場の中心に、再戦を約束したロム・ストールがいたことを。
いまはただ怒りのままに剣を振るうのみ。
暗黒大将軍は止まらない。
【一日目 14:45】
【暗黒大将軍
支給機体:セレブレイダー(神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON)
パイロット状況:全身に大きなダメージ、激しい怒り
機体状況:良好、ENほぼ空、セレブレイドに変形中
現在位置:F-4 荒野
第一行動方針:ティンプ(名前は知らない)を八つ裂きにする
第二行動方針:剣鉄也を倒す
第三行動方針:ティンプを倒した後でウォーダンと決着を付ける
第四行動方針:ダイヤが現れたのなら決着を着ける
第五行動方針:余裕ができたらガンバスターを破壊する
最終行動方針:ミケーネ帝国の敵を全て排除する
備考1:セレブレイドは搭乗者無しでも使い手側の意思でプラズマドライブが機動できるようになってます
無論、搭乗者が普通に機体を使う事も可能です
備考2:放送を聞き逃したので剣鉄也が死亡したことを知りません
備考3:近くにロム達がいることに気付いていません】
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「どうするべきかな、これは……」
一方、戦場の後方からレイは全てを見ていた。
ロムとアポロの戦闘。そこにプルツーが介入する。
その隙を狙い何者かがロムを狙撃した。
プルツーはその攻撃をアポロによるものと勘違いしたか、アポロへと攻撃を仕掛けている。
再度の狙撃は乱入してきた第三者、驚くべきことに数時間前にこの場所でレイも交戦した暗黒大将軍によって防がれた。
暗黒大将軍はそのまま狙撃手へと向かっていき、共に現れたアストレイタイプのモビルスーツはロムへと攻撃を仕掛けた。
かと思えばロムの仲間のそばにまた新たな機体が出現し、ロムの仲間を攻撃。
ロムはその敵とアストレイタイプとに挟まれ身動きが取れない……というのが現在の状況だ。
ではここでレイはどう動くべきか。
当初の予定通りアポロを倒し、ロム達と協力して襲撃者を撃退するのか。
襲撃者に与して手強いのが明白であるロムをここで脱落させるのか。この場合はその後で他の襲撃者を退けなければならないが。
あるいはここから最大威力の砲撃を打ちこんで全員を亡き者とするか……まあ、これはおそらく無理だろうとレイは思っている。そんな安易な手で仕留められるほど容易い相手ではいない。
「ふむ……」
「暇そうだな、若造。ならワシと遊ばんか?」
不意に聞こえてきた声にレイは戦慄する。
レーダーには何も映っていない。幻聴か? いや違う。
「……ぐっ!?」
その証拠にR-GUNリヴァーレが激しく揺れる。なにか巨大な衝撃によって吹き飛ばされているのだ。
とっさにカメラを巡らせると、岩の上に一人の男が立っている。
下着一枚しか身につけていない壮年の男。平たく言えば変態としか表現できない男が。
「……な」
「戦を安全な場所から高みの見物とはな。気に入らん……気に入らんぞ! 貴様のような腑抜けはこの衝撃のアルベルトが叩き潰してくれる!」
(なんだこいつは!? 俺はいったい何をされたんだ!?)
安全を重視した結果レイは十傑集が一人との戦いの道を選んでしまった。
レイの常識をはるかに超越する超人。
向こうの戦場は誰もこちらに気付いていない。
プルツーも援軍に呼び戻す事は厳しい。
一対一の戦いが始まる。
【一日目 14:45】
【レイ・ザ・バレル 搭乗機体:R-GUNリヴァーレ(バンプレストオリジナル)
パイロット状況:疲労(小)、動揺
機体状況:EN残り40%、装甲各部位に損傷(再生中)、ガンスレイヴ一基破壊(再生中)、ディアブロ・オブ・マンデイの大斧を所持
現在位置:F-4 荒野
第一行動方針:プルツーを利用し、参加者を減らしていく。アルベルトに対処
第二行動方針:シンを探す。協力を要請するが、場合によっては敵対も辞さない
第三行動方針:ラウは……
最終行動目標:優勝狙い
備考1:メサイア爆発直後から参戦
備考2:原作には特殊能力EN回復(大)がありますが、エネルギーはポイントで補給しなければ回復しません】
【衝撃のアルベルト 搭乗機体:なし
パイロット状態:下着一枚しか着ていません。十傑集走り中。疲労(中)
現在地:F-4 荒野
第1行動方針:レイを倒す
第2行動方針:街へ向かう。服が欲しい。
第3行動方針:他の参加者及び静かなる中条の抹殺
最終行動方針:シャドウミラーの壊滅
備考:サニーとのテレパシーは途絶えています】
最終更新:2010年04月10日 12:16