15 名前: 11  Mail: sage 投稿日: 2007/08/31(金) 19:56:24 ID: 7873IKn1
暇できたので投下します
それは、スターフォックスと共同戦線を張っていた仕事の最中に起こった。
乱戦のさなか、私のウルフェンが突然異常をきたしてエンジン停止したのである。
再び動き始めた頃には敵のレーザーが私めがけて放たれていた。
機体の不備はパイロットの不備である。
ため息を吐いて諦めかけたところに、突如トリのものであろうアーウィンが突っ込んで来た。
よりにもよってあのこざかしいトリに庇われたのだ。
直撃を受け、力無くどこかへ落ちて行く機体を眺めながら、
私は今まで味わったことのない屈辱に打ちのめされていた。
しかしトリは図太くも生きていたらしい。
私達が帰艦してしばらく経った後にマクベスに不時着したと連絡が入った。
マクベスといえば元アンドルフ軍の補給基地。
今ではスターフォックスにより壊滅状態にあり、
残っているものといえば荒れ果てた工場くらいなものだ。
余程の傷を負っているのならともかく、放って置いても危険はない。
しかし飲食物がまったく無い上に、任務期間は1週間。
任務遂行後に救出に行っても既に餓死しているだろう。…決して私のせいではない。たぶん。
まあ若いリーダーがどのような采配を取るのか、楽しみではある。
「俺が助けに行く」
「仕事を放ってか?」
今にも飛び出して行ってしまいそうな狐にウルフが軽く突っ込むと、
彼はうっと詰まった声を出した。情けない奴だ。
仲間を助けに行きたい気持ちも、依頼を途中で放棄したくない気持ちも分かるが、
私はどうもこの良心の塊のような男が堅苦しくて好きになれない。
(ああ、イライラしてきた)
それが増すのは、刺すような蛙と女狐の視線が鬱陶しいせいもあるのだろうか。それとも。
「私が行こう」
私はおもむろに立ち上がった。
狐とウルフが、ほぼ同じタイミング、同じ驚いた表情で振り返った。仲のよろしいことだ。
「お前…とどめ刺しに行く気か?」
「な、何!?それは俺が許さないぞ!!」
好き勝手言ってくれる。イライラがもうすぐ限界突破しそうだ。
「借りを返しに行くだけだ。さあリーダー、許可をくれ」
リーダー、と改まって呼んだせいか、ウルフが真顔に戻って頷いた。
狐のボーヤは未だに納得していないようだが。
それを横目で見ながら、私は早々にウルフェンの置いてある整備室へ向かった。
マクベスの廃工場の中にいるという連絡はあったが、
それからはぷっつりと通信が途切れてしまっていた。
ついにくたばったかと内心わくわくしながら現場に辿り着くと、
残念ながら奴は気を失っているだけで生きていた。
工場の屋根を突き破ったせいか、アーウィンは撃ち落された時よりもずたぼろになっている。
まあそのおかげで地面に激突という最悪の事態は逃れたわけだが。
アーウィンの中でぐったりしているトリを引きずり出し、服を剥いで傷を確かめる。
全身に打撲と軽い切創程度で、命に別状はないようだった。
「悪運の強い奴だ」
応急処置をするべく、指に薬を塗りつけて胸の辺りに手を沿わせてみる。
普段はふわりとしているであろう青い羽毛は、血にまみれて台無しになっていた。
血を見るのはたまらなく好きだが、今は何故か残念だと思う。
(わけが分からん)
正体不明のイライラは借りを返せばすっきりするはずだったのに、ますます酷くなる。
このトリをいたぶってやれば少しは収まるのだろうか。
助けに来たはずが、ついいつもの悪い癖が出てしまい、
私は何か縛るものでもないかと廃工場の中を探し始めていた。
「…う、……」
「起きたか」
トリは意識が朦朧としていたにも関わらず、私の存在を認めた途端目を見開いて
起き上がろうとした。が、何かに引っ張られて後頭部を強かにぶつけた。いいざまだ。
「何しやがる!」
「後ろ手に縛り上げてみた。見て分からないか」
「後ろだから見えねえよ!…これは、布か?くそっ解けねえ!」
布の擦れる音と、耳障りな金属音が虚しく響き渡る。
生意気なトリが足掻く様をうっとりと眺め、頬に触れようとすると鋭い嘴で噛み付かれかけた。
「スカーフだけじゃ足りなかったからな、鎖も巻きつけておいた」
鎖だけでは腕に負担がかかるから、スカーフをクッション代わりにしたわけだ。
そして鎖は、ずたぼろのアーウィンに繋がっている。
愛機と繋がれてさぞかしお喜びのことだろう。
しかしトリは信じられないものでも見るかのように、私の顔をまじまじと眺めた。
「スカーフだと?」
「身につけているもので縛るのは基本だろう。何か問題でもあるのか?」
「…別のもんじゃ、だめなのか」
やたらと睨みつけてくる割に、返ってきた答えは随分としおらしいものだった。
というより、ナニかされること自体に抵抗は無いのかこいつは。
そんな私の疑問を他所に、トリは顔を顰めたまま黙っている。
しばらくの沈黙の後、トリが苦虫を噛み潰して、
そのまま飲み込んでしまったような掠れ声を出した。
「フォックスにもらったんだ」
しばらく忘れていたイライラが、再びふつふつと沸きあがってきた。
狐にもらったから何だと言うのか。
それだけの理由でこの男が抵抗しないとは考えられなかった。
「…お前、頭でもぶつけて変になったのではないか」
「本気で心配してんじゃねえ!余計腹立つわ!」
暴れる足を適当にあしらい、あらかじめ拾っておいたスパナを、
叫んで開きっぱなしの嘴の中に突っ込む。
ガツ、と嫌な音がした。
顰めた顔から察するに、随分痛そうだ。
普段見たことのない苦悶の表情に、思わず背筋がぞくりとした。
暴れるとスカーフが傷むぞ、と言ってやるとすぐに大人しくなった。
何となく面白くないが、それはさておきスパナが簡単に外れないことを確認する。
そして半開きになった嘴の隙間から自慢の長い舌を差し入れた。
スパナを突っ込んだのは私の舌が噛み切られる恐れがあるからだ。
逃げようとする舌をむりやり絡め取り、引きずり出して吸ってやる。
スパナを突っ込んだ勢いで口内を切ったのか、少し血の味がした。
「くふ…う……、…っ」
「感じるのか?こんなに深く口吻けられたのは初めてだろうし無理はないが」
「…るせッ…よ…!」
「ただでさえその嘴は邪魔だからな。狐のボウヤと深いキスなどしたこともないだろう?」
「……?な、何言っ…」
「しかし私とは出来る。つまり私とお前は、相性がいいわけだ」
「んなわけねえだろ!」
喋ることに夢中になっている間に、トリが首を振ってスパナを吐き捨てた。
私ともあろう者がつい熱くなってしまったようだ。
「この変態カメレオン野郎!さっきから好き放題やりやがって!」
「黙れ。私の優勢に変わりはない」
「次やったらその舌噛み千切ってやる」
ぎらぎらとした瞳で睨んでくるのをよそに、股間に手を伸ばす。
片手でベルトを解き、ズボンに手を入れる。
トリはやめろだの嫌だだのとやかましく騒ぎ立てていたが、
相変わらず激しい抵抗はしなかった。よほどスカーフを傷めたくないらしい。
それをいいことに、先ほどの行為で少し硬くなったそれを緩く掴んでみる。
トリの身体が、びくりと震えた。
ゆるゆると扱き上げると、じれったそうに足を震わせながら俯いている。
よく見ると嘴を噛み締めて声を抑えているようだった。
「我慢はよくないぞ、トリさん?」
「ん……、はぁ……。クソッ…やめ…ろっ」
「おやおやお気に召さないようだな。ならば早速本番といこうか?」
反応があまりにも予想通りで、堪え損ねた笑みが表に出てしまうのを自覚しながら
扱いていた指を後ろに這わせる。
「…くッ……は、…うあっ」
遠慮なく中をこねくり回すと、トリがあられもない声をあげた。
「いい声だ。尻の穴に指を突っ込まれるのは好きなんだな…まったく、どっちが変態なんだか」
「黙れ…っあぁ…、ん…く…チクショウ…ッ」
「もっとよくしてやる。好きなだけ喘げ」
指を引き抜いて、トリの足を自分の肩に乗せて腰を浮かせる。
物欲しそうにひくつくそこに舌を突っ込み、掻き回す。
快感によがるトリの顔を見られないのは残念だったが、
漏れる声を聞いているだけで限界が近いと分かる。
いきり立ったものは、もはや触れずとも完全に勃ち上がっていた。
「挿れるぞ」
そう呟いた言葉が聞こえたのかどうか。
トリが肩で荒く息をしながら小さく悪態を吐く。
それを合図に、私は一気に中を貫いた。
「くぁあッ!」
「……く、」
予想以上のきつさに、思わず顔を顰める。
タチ側の私でさえこれなのだから、トリの方は半端ない激痛に違いない。
しかし労わる気は毛頭なく、相手の腰を掴んで激しく抽挿を繰り返す。
打ち付けるたびに鎖が耳障りな音を立てる。
スカーフもかなり擦れて傷んでいるだろうが、もはやそれを気にする余裕すらないらしい。
力無く開いた嘴から、蚊の鳴くような声が漏れている。
そこに舌を突っ込めば、向こうからも舌を絡めてきた。
噛み切るつもりではなかったのか、と揶揄してやろうかと思ったが、
それを言う時間すら惜しく感じられた。
激しい運動のせいで傷口がまた開いたのか、汗を吸った羽毛に血が混じる。
互いに限界が近い。
「中に出すぞ」
「…嫌、つっても…出すんだろうが…」
「よく分かっているじゃないか」
思わず笑みがこぼれる。
私は勢いをつけて腰を打ちつけ、そのままトリの中に吐精した。
適当に処理をして服を着せてやった後、しばらく気まずい沈黙が続いた。
鎖とスカーフは既に外している。
外した瞬間トリは暴れだすか、怒鳴り散らすとばかり思い込んでいただけに
この不気味な沈黙はどうも耐え難い。
そうやって悶々としているうちに、トリが前触れもなく呟いた。
「あーあ、せっかくのスカーフがぼろぼろだ」
こいつはどうも私の神経を逆撫でするのが好きらしい。
睨んでみてもまったく気にした様子はなく、残念そうにスカーフをいじっている。
それをぼんやり見ているうちに、トリはぽつりぽつりと話し始めた。
「あいつさあ、若いのに80年もローン残ってるんだぜ」
「……」
「金なんてねえくせに、誕生日だから、つってスカーフくれたんだよ。律儀すぎるよな」
「……」
「言っとくがな、俺とフォックスには何もないぞ」
「…何の話だ」
「や、お前が気にしてるみたいだったからな」
誰が気にするか、と言う前にトリが動いた。
アーウィンに手を付き、よろよろと立ち上がる。が、すぐに腰を押さえてしゃがみ込んだ。
「いってぇ…!怪我人相手に好き勝手しやがって…」
「お前が余計なことをするからだ」
「余計じゃねえ」
「そんな柄じゃないだろう」
「お前を倒すのは俺だ。他の奴にとられてたまるかよ」
トリがにやりと笑う。
呆れて物も言えん。
アーウィンにもたれかかった彼の腕を掴み、立たせる。
「帰るぞファルコ」
「最初から名前で呼べってんだ」
もはや正体不明のイライラはきれいさっぱり消えていた。
おわり
最終更新:2008年03月24日 01:40