動(名)詞の相・時制・態・類型
アスガル語の動(名)詞には、そのままでは相・時制・態・類型などの情報は含まれない。明示したい場合、相・時制・態は
助動詞の語尾部分で、類型は
類型標識で示す。
述語となる動詞に相・時制・態・類型が明示されていない文の場合それらは文脈によって判断されるが、一般的に言って以下のような傾向にある。
デフォルトとなる相は、その動詞の類型による。単位動詞であれば終止相がデフォルトであるし、状態動詞であれば経過相がデフォルトである。
そしてデフォルトとなる類型は、それぞれの動詞によって異なる。
類型標識を伴わない
繋辞は状態動詞であると考えてほぼ間違いないが、一般動詞については個々に覚える他無い。といっても大抵は常識的に考えておけば問題無いし、それで判らないような文脈であれば
類型標識を伴わせるべきであろう。
文中に時に関する情報が無ければとりあえず現在時制と考えておけばよいはずである、多分。
文中に
“nä, hä, rï, vï”といった、特定の態と共にのみ用いられる
格助詞が無ければ自動的に能動態であると判断して差し支え無い。
逆に、これらの
格助詞があればそれに対応する態であるという事である。但し
“nä”に関しては、これがあるからといって常に受動態であるというわけではない。他動詞文であれば受動態と判断して差し支え無いが、自動詞文であれば能動態の能格的表現だと考えておいた方が無難であろう。自動詞受身文は用いられる頻度の少ない特殊構文であるので、用いる際には
助動詞語尾によって受動態である事を明示すべきであると思われる。
最終更新:2009年11月29日 03:43