疑問文


 疑問文には疑問詞が入り、文末が“?”で終わる。“?”は文末音上昇のサインである。
 但し、疑問文を本来の用法である疑問の意思の表明として用いずに、皮肉や詰問などの代用とする場合には、逆にあえて“.”で終わる方が望ましい。

 英語のような語順の倒置は必ずしも必要ではないが、大抵の場合疑問詞は文頭にくる。但し、“qu”は文末の場合が多い。
 疑問代名詞・疑問形容詞はそれ自体が主格・対格・与格の区別を持つので位置を動かす為に格助詞を加える必要は無い。

 疑問詞が入った文であっても、必ずしも疑問文であるとは限らない点には注意が必要である。
 例えばJa vi la sav wav ra vët ti.”という文には“wö”が含まれるが、これは“私は何があれを運んだのかを知っている。”という意味の平叙文である。
 なお、このように文中で節を導く為に疑問詞を用いる場合、疑問詞の位置はその節の先頭に限定される。但し疑問詞のみで節を導く用法はいささか厳密さに欠ける為、状況によっては歓迎されない場合もある。

 逆に、疑問詞が無いにも関わらず文末が“?”で終わる文も存在しうるが、それは通常、疑問文というよりも単なる聞き返しである事の方が多い。よって誤解を招かない為に、疑問を意図する発言の際にはたとえ短文であっても文末に“qu”を添えた方が良い。




最終更新:2009年11月29日 03:39