指示詞

 指示詞は代名詞としても形容詞としても働く品詞である。
 人称詞と大差無いが、あちらにはアスガル語には珍しくデフォルトで単複の区別がある。

 字上符が付いた指示詞は属格形である。アスガル語の属格は細かく分けると3種類あるが、指示詞の属格形がどの属格を表しているかは文脈でしか判断出来ない。例えば“kü ~”であれば、“~ fi ku”“~ fo ku”“~ fu ku”の、3つの内のどれかに対応する。但し、大抵の場合は“~ fo ku”であると解釈しておけば差し支えないだろう。

 なお、下では説明の便宜上から英語と対比させているが、あくまでも大雑把に雰囲気を掴む為のものに過ぎない。


  • 近称 中称 遠称
  ku pu ti  この/これ その/それ あの/あれ
  kü pü tï  これの/これのもの それの/それのもの あれの/あれのもの

 “ku pu ti”は英語の“this that that”にあたる。


  • 四人称 (のようなもの)
  yi ci þi  この/これ その/それ あの/あれ
  yï cï þï  これの/これのもの それの/それのもの あれの/あれのもの

 “yi ci þi”は英語の“it it/the one/a”にあたる。
 もう少し詳しく言うと“yi”はいわゆる“it-that構文”の“虚辞it”にあたり、未出の話題を指す。


  • 再帰指示詞
  ji  ~自身/自分
    自分の/自分のもの

 “ji”は英語の“~self”にあたる。


  • その他の指示詞
  xi wa  とある/とあるもの 何らかの/何らか
  xï wä  とあるものの/とあるもののもの 何らかの/何らかのもの

 “xi wa”は英語の“certain some/something”にあたる。




最終更新:2009年11月29日 04:04