アスガル語の約物

 アスガル語の転写に用いられるラテン文字および約物は、基本的には以下の185種類で全てである。その内22種類は他と重複しており、実際のアスガル文字フォントセットには163種類のフォントが含まれる。

 転写でない実際の形に関する注釈が無い物は、ラテン文字でもアスガル文字でも形に大差は無い。ただしグレイヴ付母音字とアキュート付母音字に関しては、グレイヴ及びアキュートの形自体には違いが無いというだけの事に過ぎないので注意されたい。


 A E I O U B C D
 F G H J K L M N
 P Q R S Þ T V W
 X Y Z Ä Ë Ï Ö Ü

 a e i o u b c d
 f g h j k l m n
 p q r s þ t v w
 x y z ä ë ï ö ü

 ※) フォントの都合によってはÞの代わりに&で、þの代わりに$で転写する場合がある。

 鼻母音字の転写にはウムラウト付母音字Ä Ë Ï Ö Ü ä ë ï ö üを使う事が基本ではあるが、サーカムフレックス付母音字Â Ê Î Ô Û â ê î ô ûやチルダ付母音字Ã Õ ã õで代用しても特に問題は無い。Cの代わりにÇで、bの代わりにßで、dの代わりにðで転写した場合も同様である。


  • グレイヴ付母音字
 À È Ì Ò Ù
 à è ì ò ù

 アスガル語では、音韻規則上そのままでは読めない綴りは全て省略表記とみなす事になっているが、これらの文字は省略表記を作ろうとしたにもかかわらず普通に読める綴りになってしまった場合などに用いられる。つまりは【読めない母音字】として扱われる文字である。


  • アキュート付母音字
 Á É Í Ó Ú
 á é í ó ú

 これらは【読めない母音字】として扱われる文字である。使い方はグレイヴ付母音字と同様である。


 Æ Å Ý Ñ
 æ å ý ñ

 左から順に【普通の曖昧母音記号、グレイヴ付曖昧母音記号、アキュート付曖昧母音記号、ウムラウト付曖昧母音記号】の転写である。フォントの都合上、転写方式が特殊なので注意されたい。


  • 伏字
 Ø ø


 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ¢ ¥ Ð
 ¹ ² ³ ¼ ½ ¾ ç

 ※) フォントの都合によっては¢の代わりに%で、¥の代わりに#で転写する場合がある。

 一文字の分数フォント¼ ½ ¾は、文脈にもよるが基本的には大雑把に【~強、半分、半分強】といった程度の意味を表わすに過ぎない場合が多い。厳密に分数を表わしたい場合は1/2などと表記する事が一般的である。
 çは不定数を意味する数詞類であるciiを表わす。


  • 算術記号 (転写でない実際の×は×と-を重ねた形である)
 + = µ × ÷ ¤ < > € ÿ °

 左から順に【足す、引く、プラスマイナス、掛ける、割る、累乗、小なり、大なり、イコール、円周率、度】を表わす。


  • 括弧類 (転写でない実際の台詞終記号は上下が倒置した形である)
 ( ) [ ] { } « » ‘ ’ ` ´ § ¶

 ※) ページ編集の都合上波括弧が全角で表示されているのでコピーペーストの際には注意されたい。

 左から順に【丸括弧、角括弧、波括弧、引用符、台詞始終記号、文始終記号、段落始終記号】を表わす。
 文始終記号は文の始まりと終わりを示す記号であるが、文始記号は大文字が、文終記号は終止符類が代わりとなるので実際にはめったに出番が無い。


  • 終止符類 (転写でない実際の¨は…の形である)
 ¨ , . ! ? ¿ ¡

 左から順に【単語の途中でそのまま切る、単語の終わりで一旦切る、平叙文の終わり、感嘆文の終わり、疑問文の終わり、呼びかけの終わり】を表わす。

 ¨は単語の途中なので、アクセントが付かず低音のままで途切れる。
 .では最後の母音を伸ばしつつ音が下がる。
 !は基本的には.と違いが無いが、文全体が強い調子になる。
 ?では最後の母音を少し伸ばしつつ音がさらに上がり、しばしば鼻に掛かったような感じになる。
 ¿では最後の母音を音の高さを一定に保ったまま長めに伸ばす。

 複数の記号を組み合わせた!?¿¡という形で文が終わる場合もあり、それぞれ疑問文や呼びかけの強調表現として用いられる。ちなみにアスガル語における倒置感嘆符¡の出番は唯一この組み合わせのみであり、しかも通常の感嘆符で代用した¿!という形であっても一向に差し支え無い。
 また¨は、複数並べる事により【以下省略】といった感じの意味合いを表わしたり【沈黙、間】を表わしたりする為に用いられる場合がある。


  • 区切記号
 ' - ¬ ; : ¦ / \ _

 ※) フォントの都合(例えば\¥に見えてしまうとか)によっては\の代わりに|で転写する場合がある。

 左から順に【声門閉鎖音、視覚を補助する任意の区切、単語の途中での改行、時刻表示など、比率など、選択肢など、分数など、単語の間に挟む一般的な区切、スペースの代用】を表わす。


  • 注釈記号
 ^ " *

 左から順に【箇条書き用ビュレット、プライム、脚注】を表わす。
 また^は、特殊なダイアクリティカルマークの一種として文字の右肩に置く場合もある。


  • その他の記号
 ~ £ @ © ®

 左から順に【波ダッシュ、通貨記号、~と~、~から~、~または~】を表わす。
 ~の用法は様々で、例えば【任意の内容を示す、途中省略を示す、長音符として用いる】などである。






おまけ …… 転写用フォントの一覧


  • 基本163フォント
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 À È Ì Ò Ù à è ì ò ù     Á É Í Ó Ú á é í ó ú     Æ Å Ý Ñ æ å ý ñ
 Ø ø

 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ¢ ¥ Ð
 ¹ ² ³ ¼ ½ ¾ ç
 + = µ × ÷ ¤ < > € ÿ °

 ( ) [ ] { } « » ` ´ ‘ ’ § ¶
 ¨ , . ! ? ¿ ¡ ' - ¬ ; : ¦ / \ _
 ^ " * ~ £ @ © ®

  • 重複22フォント
       Ç(C) &(Þ) Â,Ã(Ä) Ê(Ë) Î(Ï) Ô,Õ(Ö) Û(Ü)
 ß(b) ð(d) $(þ) â,ã(ä) ê(ë) î(ï) ô,õ(ö) û(ü)
 %(¢) #(¥) |(\)




最終更新:2009年01月31日 19:31