存在動詞の用法

 存在動詞とは、基本的には文字通り存在を意味する繋辞である。
 自動詞扱いであり、与格目的語を取る。

  Ja ke ku.
  私 存在動詞(~にいる/ある) これ
  私はここにいる。

 この文のkuは与格目的語であるが、実際のところは与格ではなく場所格として振舞っている。つまり、この場合の与格場所格の代替格である。

 但し、存在動詞の与格は常に場所格の代替格となるわけではなく、文脈によって様々な格の代替格となりうるという点には注意が必要である。例えば下のような用例がある。

  Pitseuf ke ja.
  小・姉妹 存在動詞(~にいる/ある) 私
  私には妹がいる。

 この文の与格目的語であるjaは、明らかに場所格としては振舞っていない。もっとも、では何格なのだと問われても困るのではあるが。




最終更新:2009年11月29日 03:58