形容詞・副詞
アスガル語において、形容詞と副詞とには本質的な違いが無い。
よって、本来ならば品詞名を分ける必要は無いし、もし分けるのであれば逆に“動詞に掛かる副詞”と“それ以外の品詞に掛かる副詞”とをも区別したいところである。
しかし、あえて形容詞と副詞とを合一して新たな独自品詞名を設ける必要もあるまいと判断し、馴染みのある用語をそのまま流用して解説する事とした。つまり、名詞に掛かるものは“形容詞”と呼び、それ以外のものは“副詞”と呼ぶ。このサイトにおける品詞分類は学習用の便宜上のものに過ぎないのでそれで差し支え無い。
アスガル語には下記の通り形容詞・副詞を示すマーカーがあるが、別にこれらが無くとも
不定詞が形容詞や副詞として振舞う場面は普通に存在する。 (⇒
語句の語順を参照のこと)
\ |
名詞に掛かる . |
動詞に掛かる . |
それら以外に掛かる |
能動修飾 |
ga ~ |
gi ~ |
gu ~ |
受動修飾 |
sa ~ |
si ~ |
su ~ |
アスガル語の形容詞・副詞には能動修飾と受動修飾の区別がある。上の標識を伴わない形容詞・副詞がどちらであるかは文脈によるが、受動修飾がデフォルトであるので通常はそちらで考えておけば問題無い。
例えば
“beat hup”の意味は、能動修飾の
“hup ga beat”ならば
“(周囲を)美しくする人”であるし、受動修飾の
“hup sa beat”ならば
“(本人が)美しい人”である。通常は受動修飾と解釈して
“美しい人”と訳す。
アスガル語の形容詞には潜在的に限定修飾と非限定修飾の区別があるが、基本的には限定修飾である。よって、非限定修飾を意図する表現の際には形容詞ではなく
動名詞を用いる方が望ましい。
最終更新:2008年05月22日 00:49