桜の光、舞い散る月
「はぁ。」
長めのため息を辰之助は吐いた。
本日三度目のため息。
本日三度目のため息。
「如何して来ないんだよ・・・・・」
いらついていた。自分ではどうしようもないくらいに。
理由は分かっている。
自分が如何してこんな風になっているのか、それはここ一ヶ月山崎と会っていないからだ。
監察方という仕事上何日か会わない事はあった。だが今回はもう一ヶ月も会っていない。どんなに忙しくても何日かに一回は辰之助の部屋にきた。こんなに会わないとそれだけの不安が襲ってくる。
理由は分かっている。
自分が如何してこんな風になっているのか、それはここ一ヶ月山崎と会っていないからだ。
監察方という仕事上何日か会わない事はあった。だが今回はもう一ヶ月も会っていない。どんなに忙しくても何日かに一回は辰之助の部屋にきた。こんなに会わないとそれだけの不安が襲ってくる。
「あぁ、何考えてんだ俺は。」
気分転換にふと窓の外を見る。
満開の桜が見える。
もう終わりなのか、ちらほらと散ってゆく花びら。
満開の桜が見える。
もう終わりなのか、ちらほらと散ってゆく花びら。
「そう言えば、初めて会ったのはこんな季節だったよな。」
辰之助は思った────
彼と初めて出会ったのは桜の花びらが舞う幻想的な夜だった。
その日は鉄之助を押し入れの中で寝かせた。
いつもは新撰組隊士がたくさんいる、この煩い部屋の中で珍しく寝つけなかった。
いつもは新撰組隊士がたくさんいる、この煩い部屋の中で珍しく寝つけなかった。