ある所に、大きな大陸【ガイア】があった。
その中央の国は、【アースガルド】という名の国だった。
その国に、流浪の旅をしている、一匹のタツベイがいた。
自らが、空を飛ぶ方法を探して・・・。
そんなある日・・・。
タツベイ「ん・・・。もう朝か・・・。」
野宿をしていたタツベイは目を覚ました。
だが、その日はいつもの朝と違っていた。
タツベイ「あれ?朝にしちゃ、ずいぶんと曇っているな。しかも、雲が黒い・・・。なんか、いやな予感がするぜ・・・。」
その時、遠くで緑色の何かが、音を立てて空から落下した。
タツベイ「早速、何かが起こったな。」
タツベイは、落下したものが何か、確かめに走っていった。
タツベイ「こ、これは・・・。」
タツベイは落下したものを見て驚愕した。
落下したものはなんと、レックウザだったのだ。
レックウザ「く・・・奴等め・・・俺の・・・を・・・・しやがって・・・。」
タツベイ「どうしたんです?あなたは、オゾン層に住んでいた筈では?」
タツベイが聞くと、レックウザは声を絞り出し、言った。
レックウザ「この大陸には・・・五つ国があり・・・それぞれの国には・・・『水晶』と呼ばれる・・・守護石があるのは・・・知っているな・・?」
タツベイは頷いた。
レックウザ「この国の水晶は『エメラルド』・・・。俺はそれを・・護る・・・・番人だった・・・。
だが・・・ついさっき・・死の国・・【ヘルヘイム】の奴等が・・・俺のエメラルドを・・破壊しやがったのさ・・・く・・。」
タツベイ「ヘルヘイムの奴が、何故?」
レックウザ「おおかた・・・地上への・・進出だろう・・・。五つの水晶は・・・地下のヘルヘイムの・・・地上への進出を抑える役割も果たしている・・・からな・・。」
タツベイは唾を飲み込んだ。
レックウザ「もし・・ヘルヘイムが・・地上に進出した時・・・死が・・全ての生命に対し・・・死が・・訪れる・・。」
タツベイ「バカな・・・。このまま空を飛べないまま、死んでたまるか!俺が、俺がその死の国の野望を止めてやる!何もせず、死を待つなんて耐えられないからな!」
レックウザ「止めはしない・・・。俺には・・・分かる・・・お前に秘められた力が・・・。まずは・・・東へ・・・森も国【ミッドガルド】へ向かえ・・そこが一番・・近いからな・・・。俺も・・体力が回復すれば・・応援に向かう・・。」
レックウザは、そこまで言うと、気を失ってしまった。
タツベイは、東へ向かっていった。ミッドガルドを目指して・・・。
タツベイは東へ進んでいた。ミッドガルトの水晶を護るものに、死の国の野望を知らせるためだ。
???「待て。」
不意に声がした。
タツベイ「誰だ!?」
タツベイは身構えた。
すると、木の陰からコノハナが現れた。
コノハナ「さっきの話、聞かせてもらったぞ。我ら、死の国の野望を止めようとは笑止。だが、邪魔者は出来るだけ少ない方がいいのでな。覚悟。」
コノハナはいきなりはっぱカッターを出した。
タツベイ「くっ・・・。」
タツベイは何とか避けることが出来た。
タツベイ「次はこちらの番だぜ。喰らえ、頭突き!」
タツベイはコノハナに向かい、頭突きを繰り出した。
だが、頭突きはコノハナに全然効いていなかった。
コノハナ「くくく・・・。我々は一度死んだ身。ノーマルタイプの技など効かぬわ。」
コノハナはタネマシンガンを口から出した。
タツベイ「ぐあっ・・・。」
タネマシンガンは、タツベイにクリティカルヒットした。
コノハナ「その程度の力か・・・。ならば、ここで死の住人と化すがよい!」
コノハナは、はっぱカッターを出した。
タツベイ「万事休す・・・。だが、このまま死んでたまるか!」
タツベイは、力を振り絞り、りゅうのいぶきを吐いた。
りゅうのいぶきは、はっぱカッターを燃やし、コノハナに直撃した。
コノハナ「バカな・・・。こんな青二才に我が負けるなど・・・ありえん・・・!ぐああっ!」
コノハナは瀕死の状態になり、倒れた。
タツベイ「はあ、はあ、勝った・・・。」
コノハナ「ぐ・・・。最後に教えてやる・・・。貴様等のしている事が・・・正しいことと・・思うな・・。」
コノハナは最後の言葉を言い終えると、灰と化してしまった。
タツベイは旅を続けていた。
???「待ちな!そこのボーイ!」
また、不意に声が聞こえた。
タツベイ「また死の国の者か!?」
???「そう身構えるなって。ラクに行こうよラクにー。」
すると、草むらからリザードが出てきた。
リザード「何があったかは知らねえがー、ボーイの一人歩きは危ないぜ?俺も同行してやるよー。」
タツベイ「ダメだ!俺のやろうとしている事は危険だ!!」
リザード「OKOK!危険なことは百も承知よ!俺様がいればー、ノープロブレム!」
リザードは楽天的に言った。
タツベイ(この兄さん・・・かなりのお調子者だな・・・。どうせ、言っても聞かないだろうな。)
タツベイ「いいよ。俺についてくれば。」
タツベイはボソリと言った。
リザード「それはマジの助?まあ、俺様がいれば百人力よー!!」
こうして、超が付くほどお調子者の、リザードが仲間に加わった。
NO19更新
最終更新:2007年01月18日 21:19